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2005/07/21
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旦那の親友ロバートの一人娘リンジーは23歳。

彼女は猫が大好きで、昨年末にフロリダからロバート宅に越してきた時にも自分の猫を連れてきた。

名前はイザベラ、ペルシャ猫。



リンジーは仕事が忙しく、うちを留守にすることが多い。

そして父親のロバートは猫には一切興味がない。

イザベラの世話には全く関わらないので、リンジーがいないときは、イザベラは一人ぼっち。

そんな彼女を不憫に思い、リンジーはもう1匹猫をアダプト(里親として引き取ること)しようと思い立った。

そして、一緒に色んなシェルターを見て回ってくれないかと私に頼んできた。



PETS MARTという多分アメリカ最大のペットショップチェーン店のアダプションセンターに立ち寄ったとき、とても可愛い生後2ヶ月の三毛の子猫を発見!

早速ケージから出してもらい、抱いてみる。

もうすっかりこの子を引き取る気になってるリンジー。

ここでアダプションセンターの管理者(あるレスキュークループの責任者)であるおばちゃんがおもむろに3枚の記入書類を渡した。

「これを持って帰って記入して、木曜日にまた来て下さい。」

この書類、アンケート形式になっており、家族構成、現在飼っているペット、住居の簡単な図、仕事などで外出する時間、自分が今まで利用したことのある動物病院、自分の信仰する宗教にいたるまで、詳しく書かなくてはならなかった。



さて約束の木曜日、書類を持って私とリンジーはまたまたそのアダプションセンターに。

記入した書類を渡すと、まるで面接試験のように「この子をもし引き取ったらどこの動物病院に連れて行くの?」「もし家具で爪を研ぐようになったらどうするの?」「マイクロチップは埋め込むつもりなの?」等色々な質問をされた。

リンジーはジョージアに越してきてからどこの病院も利用してないので「動物病院は私の犬たちがいつもお世話になってる病院を紹介します。」と私が答えると、それがどこの病院で私が1番気に入っている先生は誰か、質問された。

私が実際にその病院を利用しているのかどうか確認する為の質問だろう。

驚いたことにこのおばちゃん、うちの子たちがお世話になっている病院の院長先生と30年来の知り合いだそうで、アラバマに猫専門のシェルターを建設する為の土地も寄付してくれたと、この病院と院長先生のことはべた褒めだった。



こうして数々の質問に答えた後、承諾書を渡された。

非常時に備えての対策マニュアル、万が一飼えなくなった時にはこのレスキューグループに猫をあけわたすこと、絶対に爪を除去する手術は施さないことなどなどが明記されていて、それにサインをしなくてはならない。

リンジーは承諾書をじっくり読み、サインした。

ここでやっと「おめでとう!これであなたはこの子猫のオーナーよ。」と言われ、握手を交わし、初めて子猫を渡してくれた。

アダプトの費用として払った費用は100ドルあまり。

子猫はすでに不妊手術が施され、初回のワクチンと駆虫も済んでいた。



帰宅の途中、リンジー曰く・・・。

「たろももママが一緒に行ってくれて本当に助かった~。あの時どこの獣医さんの名前も挙げられなかったらこの子は引き取らせてくれなかったかも知れないわ。就職の面接よりも厳しくて、疲れた~。」

こう言っていた彼女、この責任者のおばちゃんの熱意にいたく感動したらしく、自ら申し出て今では週1~2回ケージの掃除や給餌などを手伝うボランティアをしている。

そしてこの子猫の初めての健康診断と2回目のワクチンに、うちのわんこ達がいつもお世話になっている病院に連れて行ったところ、シェルターからアダプトしたということで、すべて無料でやってくれたそうだ。






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最終更新日  2005/07/21 10:15:54 PM
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