黒執事 第16話「その執事、孤城」
金髪の美少年が二人、ベッドに寄り添って寝ていた。 「お目覚めですか、坊ちゃん」 「呼び方を間違えているぞ、セバスチャン。」 「失礼いたしました。陛下。ユア、マジェスティ。」 シエルの入浴シーン。 ファントムハイヴが所有する城に幽霊が出るため、ホテルの改装 工事中止の依頼が来ているという。 立ち上がったシエルの背中、綺麗。 胸の横に忌まわしい過去の刻印が押されているのが可哀想。 でも、シエルの素晴らしいサービスカットが見えて嬉しいです。 シエルはセバスチャンと共に幽霊が出る城に向かった。 400年前、ロンドン塔に幽閉され、暗殺されたエドワード5世と弟 のリチャードの二人が幼い頃過ごした場所に魂だけが舞い戻った のだった。リチャードが手に持っているのはなんと人骨 どうやら弟はセバスチャンを気に入ったらしい。 そこで城の明け渡しとセバスチャンを賭け、シエルはエドワードと チェス勝負をしたのだが、負けてしまう。 でも、駒を念力で変化させるのはズルイと思うけど 負けは負けということで・・・ セバスチャンは王子たちに仕えることになった。 セバスチャンが着替えをと言ってもリチャードは人骨を手放さない。 エドワードは自分達が殺された日のことを覚えていないと言う。 シエルはその真相を確かめようと隠し扉の本棚の部屋へ・・・ セバスチャンが「お客様」に満足してもらおうと、先読みして 隠し扉を鍵で開けようとするが、シエルは気に入らない。 するとセバスチャンは「イングランド王家の執事たるもの」って キラキラ輝いた笑顔を浮かべる。セバスチャンのドS~。 隠し扉の奥にあったのは納骨堂だった。 エドワードはチェス台に親族の頭の骨を並べていた。 リチャードの骨をナイトの場所に置くと痛みも苦しみもない神の国 へ葬ってやることができるとエドワードは言う。 セバスチャンは嫌がるリチャードから骨を奪い、ナイトの場所に置 いたが何も起こらなかった。これを知られたくなかったから、弟は ずっと嘘をついて誰のものか分からない骨を持っていたのだった。 自分達の骨はもう何処にも存在しない。エドワードは思い出した。 幽閉された塔の門番が暗殺者を引き入れて、嘘が嫌いになった。 二人の遺体は切り刻まれて川に捨てられた。それを忘れていた。 ずっと嘘をついていたのは自分自身だったと涙を流すエドワード。 その時、彼らの体が光り始めた。魂の救いは儀式ではないのだ。 二人は船に乗って向こう岸へと旅立って行った。 ようやく天国へ行けて良かったですね。 城の傍らに作った墓の前で、工事を再開したシエルに 「嘘つきめ」と声が聞こえた。 「憎しみも悲しみもすべてあなたのもの。 それらすべてを力に変えてあなたは歩いて行けばいい。」 シエルの手にはチェスの駒が・・・