余命数日の父
8月にコロナになってから寝たきりになった父は8月下旬に誤嚥性肺炎になり、点滴の治療を受けていたのですが、9月8日(木)にもう何も食べれないし、何も飲めなくなってしまって、肺に水が溜まって痰も酷いので、水分の点滴を打ち切ります。と言われました。抗生剤の点滴は熱が下がった時点でやめていたそうです。9月11日(日)に意識があるうちに会いに来たほうがいいと言うので、今日行きます。と言って、老人ホームの看護師から電話があった後すぐ行きました。父は瘦せ衰えていて、介護ベッドで寝ながら目を開けていました。話しかけてもウーしか言わなくて、喋れないようでした。最初、立ち位置が悪かったのか、父の胸の横のあたりに立っていた私に気付かず、父の腹の横のあたりに立っていた主人のほうをボーっと見ていました。老人ホームのヘルパーさんがお婿さん見てないで、娘さんこっちだよ。と言ったら、父が顔を少し横に向けて、ハッと気付いて、フッと笑った後、ニコッと笑いました。私の声がするのに、主人しか見えなくて、不思議と思っていたのでしょう。視界も悪くなっているそうです。私は父が笑ったら泣いてしまいました。父は昔から私にはあまり笑顔を見せなかったのです。父は母や姉には優しかったのですが、私にはずっと優しくなかったのです。父は私が中学生の頃から姉が精神科に入院した頃から私の事を嫌い出しました。危篤になったら電話して下さいと言って、泣きながら帰りました。検索したら、人間は水を飲まないと3日~5日で死ぬそうです。おそらく水を飲んでいないと言いながら、飲んでる気がしてきました。9月16日(金)に老人ホームの看護師から電話がありました。もう助からないので、連休中に危篤になると思います。危篤の電話はまだありません。ずっと私は9月8日から家に閉じ籠って電話を待っています。