キャプテン翼「初恋外伝」第2話
BLの苦手な方は読まないでください。18禁です。あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。何卒お許しくださいませ。 入学式の翌日から部活が始まった。日向はすでに東邦学園中等部サッカー部での練習に参加させてもらっていたことはあったが、外部から来たお客様扱いだった事に気付くのだった。それは監督の1軍と2軍の発表から始まる。「日向は1軍。あとの1年生は全員2軍だ。」 「監督。何故ですか?入部した最初の数週間は資質を見る為に全員2軍で基本のトレーニングから始めるんじゃないんですか?」監督の言葉に驚いたサッカー部員を代表するように、3年生のキャプテンが言った。しかし、監督はこう言った。「それは普通の場合で、日向は特別だからな。今年の夏の大会からレギュラーとして出場させると上層部の会議でもう決まってるんだ。」「どういう事ですか?全国大会で優勝もしていない奴を特別扱いするなんて…納得いきません。」「俺もそう思うが、上からの命令で、もう決まった事なんだ。とにかく日向は1軍のレギュラー。フォワードにするかどうかは大会前のレギュラー発表の時に決める。」「フォワード…」3年生全員が日向を睨んだ。現時点でフォワードは全員3年生だった。日向がフォワードになるという事は、3年生の誰かがレギュラーから補欠に降格されるという事だった。「今日から日向は3年生と一緒に練習しろ。」「監督。俺は他の1年生と同じ2軍からスタートして、実力でレギュラーになりたいです。」と日向は言ったが、聞き入れられなかった。「日向は黙ってろ。山田。キャプテンのおまえが日向の指導係になれ。フォワード同士仲良くしてやれよ。」「…。」「返事は?」「はい。」この時から日向に対する先輩達の態度が一変し、風当たりが強くなったのだった。そして、部活初日の練習から1軍入りした日向に怒号が飛び交った。パスをわざと外したり、ドリブルを邪魔するようにスライディングタックルしたり、あからさまな嫌がらせが始まったが、日向は3年生達の厳しい特訓に耐えた。 (続く)