あれから一週間。
タバコと同じぐらい苦手なモノ、それがネコ。(愛煙家・愛猫家の皆さん、ごめんなさい)そのネコが、友達の飼っていたネコが、死んじゃった。あまりにも早くに。あまりにも突然に。病気ひとつしたことのないが、初めて行った病院で息をひきとった。それはあまりにもあっけなかった。それは、ちょうど1週間前、先週の土曜日の明け方のことで、「こんな早くにいったい誰だよ」と思って出た電話の向こうで、彼女は、いつもと変わらぬ声で言った。「あのね、が死んじゃったの」「えーーー、えーーーー」「なんかね、あまりに突然で、 涙も出ないんだよ」そうして、彼女も私も仕事にいって。こんなとき、しゃべる仕事はほんとにしんどいと思った。こんな日は、下を向いて、顔をあげずに、黙々と仕事ができたらどんなにいいかと。仕事が終わって彼女の家に行った。今までどんなに辛いことがあっても、どんなに大変でも泣いたことのない彼女が初めて泣いた。泣き崩れる彼女のそばで、ただ一緒に泣くことしかできなかった。その日はあまりにも早く、あまりにも突然にやってきて、何の準備もできなかった。何の覚悟もできなかった。あまりにもあっけなかった。が死んじゃったことも悲しいのだけれど、を失った悲しみに打ちひしがれている友達をみているのが、たまらなく辛かった。一人暮らしを始めた彼女とずっと一緒だった。のいない一人暮らしが始まり、初めてほんとの一人暮らしになった。ひとりって、こんなに寂しいんだと彼女は言った。の死から一週間。今日、が眠っているお墓に行った。ネコが苦手な私が言うのもなんだけど、生きているうちに、もっと可愛がってあげればよかった。その日の前に。大切な人の、その日の前に。自分の、その日の前に。果たして、何ができるのだろう。あまりにも突然にやってくる死は残されたものに計り知れないほどの、悲しみとやるせなさを残すのだけれど、どこか私たちは、突然に死はやってこないと思っていて、今日の続きに変わらぬ明日があると思っていて、そんな甘えの中にいて、今ある悩みも迷いもきっと、どこか永遠に続くと思っている、すぐには終わらないだろうと思っている人生の中に存在しているのかもしれない。もし、明日、その日が来るのだとしたら、きっと、違う生き方になるはずで。私はまだまだ生きたいと思う。予定通りにならない人生、思い通りにならない毎日、漠然とした不確定な未来、それがまさに人生、生きるということで、生かされているうちは、精一杯生きたい、そう思います。ちゃんの分も精一杯生きるからね!!合掌。