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１０月１日初日２５日千秋楽の
芸術祭十月大歌舞伎は
三大義太夫狂言のひとつとして有名な
義経千本桜　昼夜の通し上演。

千秋楽に昼夜通しで観てきました。
夜昼通し観劇は初めて、とても面白かったので
全然疲れませんでした。

昼の部　序幕　鳥居前　菊之助の凛と美しい義経、
義経に付き従う若手の四天王も、見目麗しく、かっこよく、
松緑の忠信は、仁王襷をかけた勇ましい四天姿、
菱皮の鬘に火焔隈　所作立、追い込み、狐六法等々見どころ満載。

二幕目　　渡海屋　大物浦
渡海屋銀平実は平家の武将平知盛に、中村吉右衛門
又五郎、錦之助の　糸にのった「魚づくし」は笑えた。
義経は梅玉、四天王は序幕と同じ、歌昇、種の助、米吉、隼人。
大勢の武者、軍勢の立ち回り、十二単の女官たち、
なんといっても、吉右衛門の碇知盛の壮絶な最期はすごかった。
岩から後ろ向きで宙に飛び、海に飛び込んだのには胸がつまった。

歌舞伎のたては、ほんとに美しい、武者役、軍兵役、端役あっての大舞台。
パンフレットでひとりひとりの名前と顔を確かめずにおけない。

三幕目　道行初音旅
尾上菊五郎の忠信、坂田藤十郎の静御前、さすがに大御所。

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夜の部　四幕目　木の実　片岡仁左衛門の権太登場、
続いての　小金吾討死　梅枝の小金吾、女形もいいけど若侍もいい。
大勢の追手との戦いの場では様々なタテ、とてもきれい。

五幕目　すし屋　仁左衛門演じるところの権太の悲劇。
仁左衛門さんは、この１０月公演後、右肩腱板断裂の治療のため
しばらく休演と報じられていた、右腕ふところに入れてたりすると
かばってるのかな？とも思ったけれど、子供をおんぶする場面もこなしてた。
吉右衛門さん、仁左衛門さん、が、わたし、ことに好きみたい。
このふたりのでてるところは特別な気がした。
仁左衛門さん、無理なさってたんじゃないかなあ。どうぞ、よくよく
治療なさって、また、素晴らしいお芝居をみせてくださいませ。
ご長男の孝太郎さんのお里がまたよかった。孝太郎の女形愛らしい。
藤十郎さんの静御前も、なんとも愛らしく、驚いてしまった。

大歌舞伎　大御所の義経千本桜をみられて、また目が肥えた？
見る前に一応筋がき、お勉強していくんだけど、百聞は一見にしかず。
初心者の私は予習復習とっても大事。忘れても忘れても、学ぶべし。