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November 4, 2005
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児雷也豪傑譚話 ***じらいやごうけつものがたり***

今日は、またまた芸術の秋と言うことで、ダー様セレクトの歌舞伎観劇に行ってまいりました。
最近のダー様ったら、10月の歌舞伎座でお初と言う女方を演じた、尾上 菊之助さんが大のお気に入りらしく、彼の出ている今月の新橋演舞場にも行きたいとの事。
(彼の、女形に『萌え~~』らしいよ・・・。私の鷺娘より彼にはかわいく見えるようだ・・・)

そんならば・・・と、朝からチケットをWEB予約して行ってまいりました。新橋演舞場。
昔から日舞の舞台を見に、いろんな場所へ行ってたけど、新橋演舞場は実は初!!でも、新橋演舞場と歌舞伎座って目と鼻の先(私の感覚ではね)の距離だから、概観は見てはいたんだけどね。

今日は、2階席で観劇。開演前の会場。2階席からはこんな感じに見えます。
新橋演舞場

さてさて、今日の演目、児雷也豪傑譚話(じらいやごうけつものがたり)
児雷也
ストーリーはと言えば、ダー様のアイドル、尾上 菊之助さん演じる“児雷也(じらいや)”と、市川 亀治郎さん演じる、児雷也の妻、“綱手(つなで)”が、尾上 松緑さん演じる悪者“大蛇丸(おろちまる)”を成敗すると言うもの。
思いっきりかいつまんで言えばね・・・。本当の舞台では、児雷也、網手の幼少期からストーリーが展開されますよ。

で、今日の感想と致しましては、私は別に見たいと思っていない作品だったので、期待せずに見たのですが、本当におもしろかった!!
歌舞伎であって、歌舞伎でないような。歌舞伎の良さを残しつつ、現代的な面も取り入れて、歌舞伎を見たことのない人でも100%楽しめる作品だと思います!

そして、それ以上に、私が思った一番強い感想は、『“若さ”ってすばらしい!!』って事でした。
上記3名、菊之助さん(28歳)、亀治郎さん(30歳)、松緑さん(31歳)と、3人とも、似たり寄ったりの年齢。
うちのダー様は、菊之助さんと同い年、そしてその1コ上は私で、その上が亀治郎さんで、その上が松緑さん。
なんだか、嬉しいです。年の変わらない人の古典芸能を見るのって☆☆☆ もちろん私の日舞なんて全然引き合いに出せませんが、共通のものを感じて、応援したくなります♪
彼らも小さい頃からやってるんだろうなぁ~とか、これからの歌舞伎界をどうしていきたいとか、いろいろ葛藤も生まれる年齢なんじゃないかなぁ~とか。

で、話が違うとこに行っちゃいましたが、『若さ』のすばらしさを思い知りました!!
最後に立廻りと行って、彼ら3人が、各々、刀やなぎなた等を持って、激しく動く個所があるのですが、若さはつらつ!!って感じで、
これって、やっぱりこの若さの3人だからこそだよな!って激しさでした。だから見てる方もすかっとします!!

後、初めて見る、ワイヤーアクション!!主人公、児雷也(菊之助さん)が、ワイヤに吊られ、鳥に乗って、花道から、3階席まで上っていくんですが、
その間の、彼は、舞台にいきなりビックスクリーンが下りてきて、そこに顔、全身が映し出されるんですよ!!
もう古典と、現代の融合ですよ。
スクリーンを見てると、吊られながらも足の親指がつん!と上向きに向いてるんですよね。私だったら、足の親指ツンとしつつ、表情や、手振をつけられるかしら・・・なんて思いました。

これ、歌舞伎や、日舞での決まりごとで、正義の味方的な、強い男役は、足の親指を上向けにして決まるんですよ。
そう言っても、「???」ってみなさん思いますよね。
で、実際私が実演してみました↓
足2足1
意味分りました?こうやって親指をツンと上向きにそらすんですねぇ。強さの象徴なんでしょうか。
これ、多分いきなりやったら、足つりまっせ・・・。お気をつけて。

あと、お笑いの場面もあって、現代のお笑いタレント数名のネタをちりばめた場面もあり、若者だって大笑いでした。(あまり若者はいなかったけど・・・)
そのお笑い場面にですね。野村のサッチーも顔負けの、ブリンブリンの代官の妻と、渋谷界隈にたむろするティーンも真っ青な、その娘が登場するんですが、
もちろん衣装(着物)もそんななんですよ!娘なんて胸元ば~~っと空いちゃってるし、茶髪だし、言葉だって、「超~~〇〇~」とか言っちゃうんです。

そんな現代的な、ブリンブリンな、母娘のところに、児雷也(菊之助さん演)が女装をして、巫女さんとしてやってくるわけです。
その巫女と、母娘との対照的な事と言ったら・・・。
で、また菊之助さんが女方をやると異様にかわいいので、巫女さんの黒髪の美しさ、一方、娘の茶髪・・・。
巫女さんの態度のつつましさ、一方、その母娘の態度のでかさや、立ち居振舞いの美しくなさ・・・。
など比較対照できるようになっておりまして、
これは、演出者(尾上 菊五郎氏。菊之助さんのお父さん)が、現代の若者に何かを投げかけているのではないかとすら私は感じましたよ。
ただただ、『超ださくない~~?』なんていう台詞に笑ってはいられませんでした。。。

昔からある日本女性の美しさ、しとやかさ、つつましさ、かわいらしさ・・・そんなものを、この巫女をやっている菊之助さんから感じ取り、
その比較対照役をなさった、母(菊之助さんの実の父、菊五郎氏)、娘(松也さん)には『ありがとうございます』でした。

多分、演舞場に見にいらしてる年配の方々からしたら、私なんて、現代の若者にカテゴライズされて、渋谷のティーンとも“若者”と言う、ひとつのくくりになっているのかもしれませんが・・・
私自身もいつも思います。歌舞伎座や演舞場など、若者が少なく嫌でも私やダー様といった20代の若者は目立つ場所で、変な振る舞いをしたら、他の年配の方々に、『今時の若者は・・・』と、
“若者”の印象をつけてしまうのではないかと。
だから、気をつけてはいます。でも、うちのダー様もしっかりとしたサラリーマンですし、私も幼少の頃から、日舞をやっているので
変なことはしませんし、見た目は今時と思われるかもしれませんが、今時と思われない同年代の人よりは、いろいろと心得てるつもりではありますが・・・。

で、本日午前、午後と2公演あったのですが、午前の部は、とある学校の貸切公演だったようです。
是非そんな本当の若者に見ていただいて、そんな事を感じとっていただけるといいなぁ~と思いました。
そんな事を思っている時点で、私も相当、年寄りになってきてますからっ!!

先月の歌舞伎座よりも、実はいろんな事を思ったり、考えたりしたかもしれません・・・。
東京にいらっしゃる方。歌舞伎を見たことのないと言う方、一度見てみたいなぁ~と言う方には、本当におすすめです。
ただし、11月26日までなので、お急ぎなされませ。
チケットはこちらから

そうそう。今週末、ダー様の母上がカレッタ汐留でお仕事がある為、来京なさるんですが、日曜に汐留辺りで夕飯を食べようと言う事になっています。
汐留はすぐ銀座の隣なので、銀座でディナーにしようと思うのですが、今日、観劇前に銀座をブラブラしてたら、
超~~~よさげな(あれ?やっぱ今時の若者かしら!?)レストラン発見しちゃいました!!
さっそく、予約♪ このレポートはまた来週☆☆☆





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Last updated  November 10, 2005 08:16:16 PM
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