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テーマ:ニュース(100215)
カテゴリ:日記
子どもたちが夏休みに楽しむ遊びの定番といえば、一つは昆虫採集。アブラゼミなら市 街地にもいるが、人気のカブトムシやクワガタとなると、そう簡単には見つからない。山 林に分け入って探すものと思っていたが、知人から「コンビニで捕れるらしい」と聞き、 夜更かしして立ち寄ってみた。(若村俊)
訪れたのは若松町のサークルK金沢大学店。午前2時とあって、学生がまばらにいるだ けだったが、店舗をひと回りすると、3匹のコクワガタを発見。確かに絶好の採集場所の ようだ。 さすがに親子連れの姿はなく、後日、再度行くことに。午後8時、虫かごを持った親子 に声を掛けた。今年はカブトムシやノコギリクワガタなど13匹を捕まえた那谷(なた) 淳一さん(35)=田上町=と長男湧樹君(8)は「夏休みに入り、必ず2、3組の親子 がいるようになった」と“競争率”が上がったと感じているよう。 佐久間伶琉(れいる)君(7)は10分かからずにクワガタ2匹を見つけた。父親の充 さん(48)によると、近くの里山でも探したが長時間で1匹だったこともあり、大喜び の様子だ。 同店周辺では約1キロ西側の山側環状沿いに複数のコンビニがある。自宅の近所なので 、夜もよく利用するが、カブトムシに出くわしたことはない。山林で捕れず、なぜ、ここ にだけいるのか。「昆虫は暗闇にポツンと光があるところに集まりやすい」。県ふれあい 昆虫館の福富宏和技師が教えてくれた。 元々は、このコンビニも山側環状近くに店を構えていたが、6年前に現在地に移転した 。半径約300メートルには金大の施設しかなく、夜になると、真っ暗な中に店舗の明か りが煌煌(こうこう)と光るため、昆虫が集まりやすい条件が整ったのだろう。 ところで店側はどう思っているのか。店の売り上げにならないケースもあるが、北川信 次店長は「里山だから仕方ない。ほっこりしていて良いじゃないか」と目をつぶる。 市街地から近く、店側の理解もあって穴場スポットとなっていた。ただ、昆虫採集に夢 中になった身としては、早起きして眠い目をこすりながら、カブトムシを探したのも夏の 良い思い出。少しさみしい気もするが、昆虫採集も“コンビニエンス”がうける時代なの だろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 14, 2012 09:25:01 PM
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