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カテゴリ:ファッション
かつては「おじさん専用」のイメージが強かったステテコ。だが、節電・クールビズ意識の浸透で吸汗機能に加え、さまざまな素材や色が登場。若い世代にも人気が高まっている。(戸谷真美)
「今や夏のアイテムの一つとして定着している。市民権を得た感じです」と話すのは、東武百貨店池袋店(東京都豊島区)の担当バイヤー、黒沢利昭さん。同店では2年前からステテコの取り扱いを増やしており、昨年は1万2千枚が売れた。若い世代には、動物のプリント柄などポップなものが人気。黒沢さんは「部屋着や近所の外出もできるものが増えた。値段も手頃で、家族やパートナーに買っていく女性も多い」。 伊勢丹新宿店(新宿区)でも今年、ステテコの取り扱いを昨年比で3割増やした。「20、30代でも買われる方が増えた」(同店)。都内に住む男性会社員(34)も、数年前にスーツを買った紳士服店の勧めでステテコをはき始めた。仕事は営業。「クールビズでもスーツは外せない。ステテコをはくと、汗でズボンが肌に張り付かなくて、思った以上に快適だった」と話す。同店によると、白やベージュなど淡い色のズボンの流行で、かつては「ラクダ」と敬遠されていたベージュ色も透けにくさから人気があるという。 扱うメーカーも増えている。カジュアル衣料チェーンのユニクロは、全店に「ステテコ・アドバイザー」を配置。シーンに応じたさまざまなはき方を提案するほか、ギフトとして贈る際にもアドバイスしてもらえる。 抗菌・防臭といった高機能のもの、人気キャラクターとのコラボレート商品などがあり、海外でも「日本発の快適でユニークなカジュアルウエア」として「STETECO」を販売している。 ワコール(京都市南区)も今夏、これまでの「部屋テコ」に加え、吸水速乾と接触冷感機能を付けた「冷やテコ」、1枚ばきができる「さらパン」を新たに発売。女性向けのルームウエア「女子テコ」も好調という。部屋テコは昨年までの2年間で30万枚近くを売るヒット商品になった。同社では「(妻や母ではなく)自身で買う男性が増えた。下着に対する男性の意識が変わりつつあるのではないか」と分析している。
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Last updated
August 21, 2012 09:27:14 PM
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