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テーマ:国内旅行について(2620)
カテゴリ:旅行記
なんだかガイドブックのタイトルみたいだが。。。
4月からちょっと遠くに行ってしまう友人からTELがあり、「暇ー」とのこと。 いいお天気だったので、「じゃあ、奈良にでも行くか!」というわけで、急遽奈良までお出かけした。 奈良には何度か来た事があったのだが、いつも奈良公園の近くを通り過ぎるだけだったので、今日はちょっと趣向を変えてならまちを散策することに。 残念ながら思い立ったのが遅かったため、着いた時には既に4時をまわっていた。 このため、お寺などはだいたい閉まっていたのだが、それならならまちの風情だけでも味わおうと、お寺が多そうな一角をそぞろ歩いた。 奈良はまだ桜の季節ではなくて、むしろ梅や椿が盛りだった。 それからお寺の片隅には、木瓜の花が見事に咲いていた。 写真はとあるお宅の庭からのぞいていたしだれ梅。 それから、暖かかったからか、ひなたぼっこ中の猫さんに出くわした。 真っ白と真っ黒。まるでオセロみたい。 なんだかポーズでも取ってるかのように、近づこうが写真を撮ろうが、ぎゆっと目をつぶって、決して起きなかった。 しばらく歩いていくと、大乗院庭園というのがあったので、入ってみた。 そういえば、教科書に大乗院某の日記みたいなのが出ていたような…。 戦国時代には、かなり大きな寺院だったらしく、広大な敷地、庭園も見事だった。 閉館時間の5時まであと5分しかなかったのだが、和室で庭園を眺めながら5分間まったり。 なんか、古都に来たって感じだわ。 で、さすがに5時になったので、また歩き出すことに。 歩いていくと、吉野本葛と書かれた看板を発見。 ちょっと小腹もすいてきたので、休憩がてらそこで葛湯と葛餅をいただくことに。 私は抹茶葛湯をいただいたのだが、さすがは本葛って感じ。 いつもスーパーで買ってくるのはきっと何かのでんぷんなんだろうな。 さすがに、おいしかった。 で、友達が食べたのが葛餅。 これが、もう今までに食べたことがないぐらい美味しかった。 出来立てでほんのりあったかくて、口に入れるとむちっととろけるような感じ。 思わず、持ち帰りができる葛餅セットを買って帰った。 また家で作ろうっと。 さてさて、だいぶ日も暮れてきたので、最後に浮見堂へ。 着いた時にはちょうど夕日が沈む時分で、なんだかちょっと幻想的。 うっすらと暮れてきた中に、紅と白の梅が浮かび上がり、よくよく感じてみるとほんのりと梅の匂い。 昔の都人も愛でたであろうなんともしのびやかな色と香りを楽しみつつ、ふと目を移すと、たそがれの光の中に浮見堂が浮かび上がるというなんとも見事な演出。 この景色を見られただけでも、今日奈良に来てよかった。 感動。 そこからまた駅の方に歩いていき、夕食でもということになった。 いやー、今日はよく歩いたな。 お腹ぺこぺこ。 で、いつもは運転があるため、涙をのんでウーロン茶に甘んじている友人なのだが、今日は電車なので思う存分お酒を楽しむぞーというわけで、奈良の地酒が飲めるという家庭料理のお店に入った。 お父さんとお母さんが二人で切り盛りしていらっしゃる小さなお店だったが、すごくアットホームな感じで、しかもお母さんの名前がついた新酒まで利き酒させていただいた。 日本酒がちょっと苦手な私でも、わりとあっさりしていて飲みやすかった。 それと、梅の宿というお酒のにごり梅酒をいただいたのだが、梅の実をすって入れてあって、今まで飲んだ梅酒の中でも一番おいしかった。 もう、梅の実の香りが口に含んだ瞬間にぱーっと広がるというか。 さっき見た梅といい、梅の季節のいい思い出になった。 料理も美味しくて、お腹がいっぱいになり、帰宅。 なんだか有意義な一日だった。 たぶん家にいたらまた一日ダラダラと過ごしただろうから。 暇ーと言ってくれた友人に感謝だな。 奈良の春をめいっぱい感じた一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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