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テーマ:仕事しごとシゴト(23741)
カテゴリ:仕事? 勉強?
このところ、一人でかなり余裕をぶっこいていたら、今日の当直はやっぱりというか、ついにビッウェープがやってきてしまった。
まだ最初はよかった。 朝の申し送りカンファレンスを余裕でこなし(なぜなら受け持ち患者さんがいないから。)、 ゆっくりとお昼ご飯を食べ、あまつさえデザートにちょっと高級なヨーグルトをまったりと味わい、今日一日平和でありますように☆と願い事をしたと思ったら、そこからが怒涛の一日だった。 まず、12時過ぎに飼い猫に足を噛まれたおじさんが直接窓口にやって来た。 それでスイッチが入ったかのように、おでこを切った3歳児やら、十円玉を飲み込んだ5歳児やらら、ラグビーの試合中にわき腹にタックルを食らって肋骨骨折と肺挫傷になった大学生やら、剣道の試合中に中指を蜂に刺された大学生が次々と間髪入れず押し寄せてきた。 これって果たして大学病院の救命救急センターに来るほどなのか?と思ってたら、それを見透かしたかのように今度はホットラインがけたたましく響く。 ホットラインとは消防指令本部から直接届く重症患者の受け入れ要請のこと。 つまり、このホットラインこそ、我々が最も恐れている音なのである。 うぎゃー。(みんなの心の声) 運ばれてきたのは熱射病という触れ込みの70歳代の男性。 意識レベルは、痛み刺激でも無反応。つまり最も悪い。 とりあえず、冷蔵庫で冷やした大量の輸液を全開で落とす。 その点滴のルート取りは研修医の仕事。とばかり、私もちょっとだけ仕事した。 それと採血。これも研修医の仕事。 で、この採血でわかったのが、血糖値がやたら低い。 なんと、低血糖発作だった。 急いで50%ブドウ糖を静脈内投与すると、覚醒。 すごい劇的。 でも、まだ話しかけても反応ないし。と思っていたら、ものすごい難聴だった。 うーん、目からうろこだわ。 結局、いろいろとCTとかレントゲンを取りまくってその後ICUに入室。 その後の血液検査で、血小板の数が急激に減っており、DICまで合併していた。 これは大事だわ。 ちなみにDICとは、なんらかの原因から体のバランスがおかしくなって血がやたらと固まりやすくなり、血小板など血を固める成分が消費され尽くして、今度は逆に出血傾向が進むこと。 なかなかやっかいな病態なのだ。 なんとか一段落つけたと思ったら、そこから今度は重症が押し寄せた。 覚せい剤をやって飛び降り自殺を図り、骨盤骨折でうんうんうなってる20歳の子。 重症の熱射病の8歳の男児。 交通事故で顔面骨折した女性。 結局、昼の2時から朝の5時まで働きっぱなしの怒涛の一日だった。 次の日、ぐったりとして起きたら、やっぱり怒涛の一日が始まろうとしていた。 でも、そこはさくっと当直医に任せ、三連休最後の一日をひたすら寝て過ごしたのだった。 さあ、今日も当直だー。がんばるぞー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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