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ひよっこ血液内科医の独り言

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2006年12月10日
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カテゴリ:クラシック大好き
またまたご無沙汰しています。
今日、シンフォニーホールにゲルハルト・オピッツのリサイタルを聞きに行ってきました。
実は今ローテートしている科の教授が二週間ほど前に突然体調を崩され、その名代としていってきたのでした。
なんでも、教授夫妻とオピッツ先生夫妻がお友達らしく、「今日行くはずだったけれど行けなくなってしまったので、よろしく伝えといてね~」、と。
あのオピッツ先生に会えると聞いて、二つ返事でお受けしたはいいけれど、よく考えたらものすごいお役目で、一緒に行ったO先生と一緒に数日前からなんだか緊張しっぱなしでした。
さてさて、オピッツ先生といえばその昔、平成6年にNHKの趣味悠々で「ベートーベンを弾く」と題して3大ソナタのレッスン番組があったのですが、偶然にも私とO先生は両方ともその番組を見ていたということが判明。
そういえば、あの年の発表会でたまたま「悲愴」の3楽章を弾いたので、中学受験の真っ最中であったにもかかわらず、塾をサボって見たのでした。
で、二人してそのときのテキストを持って、「サインもらおう!」と気張って行きました。

でも、実は行きの電車で乗り越してしまい、開場時間きっかりに着くはずが、開演ギリギリになってしまい、ロビーでオピッツ先生の奥様を探すはずが、お会いできず。
あわただしく席に着いたら、なんとそこはど真ん中の特等席。
おぉっ、さすがは教授!
最初のプログラムは「悲愴」。
最初の一音から惹きつけられました。
理性的な演奏。それでいて熱情を秘めているかのような。
なんだかピアノから「ベートーベン的なるもの」が立ちのぼってくる演奏でした。
次の「月光」でも、厳格なまでの音楽。
細部まで緻密に構成されているからこそ、凄味があるというか。
「テンペスト」「熱情」、もうなんだか夢中でした。
間、のすごさ。
休符もフェルマータも、すべてが音楽。
楽章のつなぎ目でさえも、集中力が途切れることはない。
そこに音が漂っているかぎり、演奏は終わっていないんだよ。と。
ほんとに、ひとつたりとも無駄な音のない演奏でした。
長い年月を音楽に捧げてきた人の風格、でしょうか。
この感覚はいったいなんなんだろう。
心地よい集中。
ものすごくお腹いっぱいだけど、もっとずっと聞いていたい。
熱情の3楽章が終わってしまうのが惜しいような気がしました。

終演後、教授夫妻からのお土産を持って楽屋に訪問。
おぉー、シンフォニーホールの楽屋って初めてだわ。
prof.Oppitzと書いてある楽屋をノックすると、なんとも人の良さそうなおじさまが出てこられました。
生ビールとソーセージが似合いそうな人懐っこいおじさまなのですが、やっぱりオーラがあるんですね。
O先生と一緒に片言の英語で(ドイツ語はグーテンタークしか言えないので)、○○大学のN教授が体調を崩されたので、代わりにご挨拶してくるようにとのことで参りました。とご挨拶すると、
日本語で「よろしく、よろしくぅ」と言って下さりました。
そのうち日本語で奥様に(奥様は日本人なのです)通訳してもらいながら、「平成6年のNHKの番組を見てました」と言ってテキストを出したら「おー、アンティークですねぇ」とおっしゃり、気さくにサインして下さりました。
「サンキューベリーマッチ!大切にします~」ともうこのあたりになったら自分でも何語で何を言ってるのかわかってません。
最後にオピッツ先生と奥様と一緒に写真を撮って、舞い上がりながら楽屋を後にしたのでした。

帰ってきてから、早速教授にご報告。
点滴も取れて、もう歩いてらっしゃって、だいぶお元気になられた様子でした。
一通りご報告すると、「よかった、よかった。来年はきっと行くので、そのときはよかったらまた一緒に行きましょう」と。
お土産にオピッツ先生の新譜のCDと、オピッツ先生からのメッセージを渡して帰りました。

それにしても、なんだか今日はすごい一日でした。
世界の巨匠の音楽を堪能し、しかもその巨匠と握手までしてしまって。
帰ってから、N響で庄司紗矢香のベートーベンのコンチェルトを聴いて、しばらくはベートーベン漬けの日になりそうです。
いい一日でした。

おっと、明日は「のだめ」だわ♪





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最終更新日  2006年12月10日 23時47分03秒
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