128173 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ひよっこ血液内科医の独り言

ひよっこ血液内科医の独り言

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

アナカプリの丘

アナカプリの丘

カテゴリ

日記/記事の投稿

カレンダー

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

まなみ@ Re:白鳳〜花開く仏教美術〜(09/24) 初めまして、血液内科で探していたらこの…
naofumikun@ Re:認定医サマリー(03/02) 頑張りましたね。 僕も約10年前にその…
ペット総合サイト@ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
masashi25@ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
アナカプリの丘@ Re[1]:認定医サマリー(03/02) ブラームスがお好きさん ありがとうござ…
ブラームスがお好き@ Re:認定医サマリー(03/02) 貴女の「トリプルアクセル」に拍手。 人…
アナカプリの丘@ Re:浜松と言えば!(02/19) あきら子姫さん ありがとうございます! …
アナカプリの丘@ Re[1]:移植学会(02/19) @coupeさん どうもです。 行ってきまし…
あきら子姫@ 浜松と言えば! 浜松は楽器博物館がなかなかおもしろいと…
@coupe@ Re:移植学会(02/19) こんばんは 浜松の移植の学会は僕の同僚…

お気に入りブログ

本番:ショスタコP… ピカルディの三度THさん

pingpongpang ぴんぽんぱん666さん
ブラームスはお好き? ブラームスがお好きさん
クラシック音楽リス… Tsuboneさん
とんぼをおいかけて… あきら子姫さん

ニューストピックス

2007年03月24日
XML
カテゴリ:クラシック大好き
すごい!
ベートーベンのスプリングソナタ。
最初の一音目から庄司さんの音だ。
張りがあってよく響く。
しっかりとした意思を持ったベートーベンだ。
それにパーフェクトに合わせてくる小菅さんのピアノ。
コロコロと転がるような愛らしい音が、バイオリンとよくなじむ。
それでいてさりげなく自己主張。
外はうっとおしい雨だけどこの中では小鳥の囀りさえ聞こえてくる。

世界でも通用する最高の音楽だと思った。
実をいうと出かける前から予想はついていた。
庄司と小菅、この二人のデュオがハズレなんかであるはずがない、と。
でも実際は、予想を越えて素晴らしかった。
プログラムに書いてあった言葉、
このコンサートは歴史的なものになる。
まさにその通りだ。

二曲目は小菅の熱情。
先ほどの、同じベートーベンとは思えない、決然とした旋律。
ピアニッシモになった時、この人のすごさははっきりしたように思う。
聴かせるピアニッシモ。
息をひそめ、そこに静寂の世界を作ってしまう。
このピアニッシモの上にフォルテがくるからこそ、フォルテが取って付けた様にならない。
最後まで曲の流れが途切れず、大きな流れが自ずと見えてくる。
あの大ホールで、そこまで聴かせるピアニッシモが出せるピアニストは本物だと思う。
熱情を生で聴いたのはもう何度目だろう。
この前のオピッツ先生の熱情もよかったが、今日の熱情は格別だった。

休憩を挟み、次は庄司のシャコンヌ。
これもすごかった。
ほとんどビブラートをかけず、バイオリンの出す微かな共鳴音で聴かせる。
そのせいか、教会の響きだった。
バッハは何を思い、この曲を書いたのか。
そして今彼女は、何を思いこの曲を弾いているのか。
ピュアトーンを聴きながらふとそんなことを思う。
張り詰めた、緊張感の持続する演奏だった。

本当におもしろい本の、残り少ないページを惜しみながら大事に大事に読むように、コンサートもあとわずか一曲。
最後の曲はリヒャルト・シュトラウスのバイオリンソナタ。
先ほどとは打って変わってロマンティック。
ビブラートのたっぷりかかったまろやかな、極上の音色。
庄司も小菅も、持てるエネルギーを全開に、渾身の演奏だった。
ここで初めて、ピアノの蓋が全開なのに気付く。
ピアノが全力でぶつかっていけるバイオリン。
逆もまたしかり。
世界にはばたく才能が二人、ここで、目の前で弾いている。
そんな現在進行形の事実がうれしいような勿体ないような。
曲が終盤に近づくにつれて、その思いはますます強くなる。
最後まで本当に集中力の途切れない、初めてのリサイタルだった。

なりやまぬ拍手、何度も繰り返されるカーテンコール。
それでもなお衰えない拍手に応えて演奏されたアンコールは二曲。
至福の時間だった。
その後も長い長いカーテンコール。
みんなこのコンサートが終わってほしくないと。
なんだかあっという間に終わってしまった気がした。
来て本当によかった。
そう思えるリサイタルだった。
ブラボー!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年03月25日 14時36分59秒
コメント(2) | コメントを書く
[クラシック大好き] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X