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テーマ:好きなクラシック(2328)
カテゴリ:クラシック大好き
結局、昨日の当直は宵のうちは暇で夜中にやってくるというパターン。
といっても、胸を刺そうとしたけど幸いためらい傷だけで思いとどまったというおばあちゃんでした。 結局入院せずに帰宅。 でも昨日の当直の研修医が独特というか、なかなかに味のある人で、情報を伝えてくれるのがとっても悠長だったもので、そこだけ少し困りました。 というわけで、意外に時間がかかってしまい、結局全て終わったのが4時半頃だったので、ちょっぴり寝不足です。 で、ちょびっと小児科の方にも顔を出して、私の唯一の患者さんを退院させたらやることもなくなってしまったので、そのまま西宮へ。 途中、研修医室に寄ったらちょうどオペラ鑑賞のテレビをやっていて、日本のディーバ森麻季さんが出てるのを、ぜんぜんクラシックに興味のない子が見てたので、ちょっとうれしくなってしばらく見てました。 そんなことをしてたら時間がだんだんなくなってきたので急いで出発。 一瞬家に寄って着替え、一路西宮へ。 途中、ホール近辺は混むかなと思い、阪急梅田駅のsusideliとやらでお寿司を食べました。 ついつい気が大きくなって、ちょっぴりリッチな昼ごはん。 お出かけしてしまうと、普段の自分の薄給を忘れてしまいそうで危険です。 さすがに芸文センターも3回目なので今回は迷わずにいけました。 で、効率よく当日券を買ってだいホールへ。 いつ来てもでかい! 今回は一階席の最後列ぐらいの席。 舞台を見てみると、意外に小さな編成? というか、なんか違和感。 弦楽器の座るべき席に高めの譜面台はあるけれど椅子がないのでした。 というか、管楽器もない。 チェロの椅子だけがポツンと置かれていました。 一曲目、メンデルスゾーンのイタリアは、そんなわけで立奏でした。 しかも、あれれ?コンマスが上手から入って来たし。 ていうか指揮者と握手してるし、この人ほんとにコンマスなんだよね?? 配置は比翼配置。セカンドバイオリンが下手で、その中にビオラ、上手の中にチェロがきて外にファーストバイオリン、ベースは管楽器のさらに後ろ、最後列中央にでででんと並んでました。 一楽章、おおっこれが噂のピリオド奏法か。 でもなんとなく弦がちょっと小さい? 解放弦の音がちょっときついかな、なんて思ってるうちに、前日の寝不足がたたって実は1楽章の後半から夢の世界でした。 4楽章の直前にハタと目覚めるとなんだかパワーアップしてました。 弦も力強くなってたし、ビブラートをかけないピュアトーンにもちょっと慣れてきたせいか、ストレートな音がかえっていいような感じがしました。 あっという間にイタリアは終了。 その後、椅子が次々と舞台上に運び込まれる中で、聖響さんがおもむろにマイクを持って登場。 椅子がないのにびっくりしたかもしれませんが、これはメンデルスゾーンが試行錯誤の末に、こうするのが一番響きがいいと考え出したスタイルだとか。 そのほかにも、メンデルスゾーンは初演の時「これは最悪の曲だ」と言って4楽章から改訂していったのだけれど1楽章を改訂する前に死んでしまったとか、ビブラートが奏法として確立したのは20世紀の初頭のことで、コンチェルトのソリストは19世紀の終わりからかけてたけど、ハイドンのときには絶対なかったので、今回は一貫してノンビブラートでやります、などといった説明が簡潔にわかりやすくされました。 うーん、イタリアって素人が聞くととってもいい曲なんですけど。 というか、その改訂版をやっていたことにさえ気づいていなかった私って…。 やっぱりコンサートは体調の万全な時に行こうっと。 さて、気を取り直して次はハイドン。 実はこの曲、去年の秋に大学オケでやりました。 ハイドンにしては珍しい短調。それもホ短調。 ハイドンが自分の葬式のBGMにしてほしい、と言ったとか。 なんだか、ハイドンぐらいになるとピリオド奏法の方がむしろ自然に思えてくる。 子どもの頃に親しんだ、ページの黄ばんだ古い本を、もう既にあらすじも頭に入っているのにドキドキしながら読み進める感じ。 ページをめくる時にかすかに鼻につく古い本特有のわずかにかび臭い、歴史の匂い。 でも、ここで短調というのが、いっそ斬新で文字通りロマンティックだ。 なかなかに結構な演奏でございました。 休憩を挟んで今度はシューマン。 よしっ、次は寝ないぞ! 配置はやっぱり比翼配置。 でも、密かにトランペットとかトロンボーンが増えてました。 シューマンはやっぱりいいですねぇ。 特に3楽章がかっこよかったです。 というか、久しぶりに聞いたので、あまり細かく感想がかけないのです。 でも、なかなかに満たされる演奏でした。 今回はハイドン目当てに行ったのですが、どれもなかなかよかったです。 でも、前回の庄司さんと小菅さんの時ほどの感動は正直なかったかも。 ま、席もだいぶ違ったし、ソロとオケという差もあったのでしょうがないかな。 あと、ピリオド奏法というある意味地味な演奏だったことも一因かなと。 やっぱり、ビブラートかかりまくりの演奏に慣れていると、ノンビブラートの音はちょっと不利かも。 古典では結構はまってると思うのだけれど、メンデルスゾーンやシューマンではちょっと聞きなれなくって、良さと物足りなさが半分半分かな。 ま、新鮮ではあるのだけれど。 そんなわけで、まあ自分的には腹八分目な感じのコンサートでした。 帰りはいろいろと寄り道して、一応母の日なのでちょっとしたケーキでも買って帰りました。 明日が当直だというのに、結構疲れてしまった。 このところ、当直と当直明けの日が交互にやってきます。 でもいい音楽を聴いてリフレッシュしたので、がんばります。 明日は研修医室で一日CD鑑賞しよっと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月13日 15時54分27秒
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