ひよっこ血液内科医の独り言

なかなかに充実した毎日です。
日曜日に当直すると、なんだか一週間が1日増えたようでちょっと損した気分です。
そんなせいか、水曜にしてすでに金曜の気分。
日曜の当直は、これまた宵のうちは軽症の人ばかりで、最後にどーんと大物が。
早朝に電話で起こされ、発熱と痙攣重積の患者さんが救急車で来るとのこと。
来たときには痙攣も治まっていたのですが、時間とともに急変を繰り返し、月曜は一日病棟中がてんやわんやの大騒ぎでした。
ここ最近は病棟も落ち着いていたので、この日は久しぶりの修羅場でした。
NICUの先生たちと小児科の先生たちのほぼ全員での手を尽くしての治療の甲斐なく、結局ICUに入室して約3時間後に亡くなられました。
当直で初期治療を担当した時には、血液検査、レントゲンなどはそんなに深刻なものではなかっただけに、なんだかとてもショックでした。
子供は(病気が)走り出したらとても早い、とベテランの先生も肩を落としてました。
現代の医学では救えない命があるのはわかってはいても、やはり目の前で赤ちゃんの命が消えていくのを見るのは筆舌に尽くしがたい辛さがあります。

なんだか話がとても重くなってしまいました。
といっても、私にできることはそんなにはなく、検体を持って走ったり、何かを取りに走るぐらいでしたが。
ICUにバタバタと入室になった後は、件の学会準備にやっと手をつけてみました。
某医局の超巨大液晶テレビにパソコンを映しながら作ってると、すごい迫力でした。
まあでも、疲れと資料不足で結局世間話の方が主だったのですが。
晩ご飯、ごちそうさまでした♪

次の日は打って変わって落ち着いてました。
病棟が暇だったので、外来に入り浸ってたらこの日は心臓外来でした。
で、心エコーが立て続けに5人ぐらいあったので、横で見てようと思ったら
「先生やるかい?」
となかなかに軽いノリのH先生。
「ご指導いただけるなら」というわけで、おそるおそるやってみたのでした。
最初の一人で教えてもらい、
「じゃ次からやってごらん。」
えっと、そういわれても頭が真っ白です。
「次はどれでしたっけ??」
「はい、ちゃっちゃとやってよ」
えーん。
怒られながらやってると、終わった後にお母さんに「○○さん」と呼びかけられてしまいました。
なんとちょっと前にトラで行ってたオケのクラリネットさんでした。
うわっ、思いっきりだめだしされてたのを見られちゃいました…。
というわけで、ほんのちょっと度胸はつきました。
それにしても人間の心臓って複雑です。
そしてエコーの機械も。なんかコックピットみたいにいっぱいボタンがあるのです。

そして夜はそのまま当直。
またまた夜中に腹部外傷がやってきて、そのまま手術に。
私はオペには入らなかったのですが、オペレーターの先生たちはきっと寝てないはず。
お疲れ様です。

そしてそろそろ疲れもたまってきた今日。
今日は心カテでした。
二回目だったので、見学してても前よりはちょっとわかるようになって楽しかったです。
小児科って楽しいかも。
と、ふと思う今日この頃です。
しかしこうやって羅列してみると、なんだかめちゃめちゃ仕事してるみたいですね(笑)

さてさて、明日はやっと当直入りでも当直明けでもない日。
今日はそろそろ寝ます。