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ひよっこ血液内科医の独り言

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2008年07月27日
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カテゴリ:クラシック大好き
今日は近くのレストランでチェンバロのミニコンサートがありました。

前に一度、大学オケの定演でチェンバロ(なぜか後輩の家にあった)と一緒に弾いたことはあったのですが、余裕がなくてあまりマジマジと見ないままでした。
今日はイタリアンを食べながら地元で活躍されているチェンバロ奏者の方のお話と演奏を聴く、という会なので、張り切って行ってみました。
行ってみると、あまり広くない店内にドドーンとチェンバロが。
チェンバロって、もっと小さい楽器かと思ってたのですが、グランドピアノのひとまわり小さいぐらい。
後で聞くと、これは結構大きいタイプだそうです。
オープニングはバッハのメヌエット。
鈴木のバイオリン曲集に入っている「メヌエット第2番」「メヌエット第3番」です。
弦をひっかく音色が、飛び跳ねるように無邪気な明るい雰囲気をかもし出すかと思えば、短調になると一転、しっとりとした大人な雰囲気に。
今回はイタリア、イギリス、フランス、ドイツと国別に曲をめぐっていくという趣向。
まずはイタリア編。
ローマカトリック教会が全盛を誇っていた当時、文化の中心はイタリアだったらしい。
と、言われても、実際に曲を聞いてみるとイタリア男が情熱的に女性をくどいている、って感じ。
ま、タイトルが「恋する人たちよ聞いておくれ」だったからかな。作曲者はカッチーニ。
アヴェ・マリアってこの人のもありましたよね?
ローマだけに、ロマンティック?

次は海を渡ってイギリス編。
といっても、曲は
G.ファーナビー(1563頃~1661) スペイン風
W.バード(1543~1623)       涙のパヴァーヌ
と、二曲続けてスペイン。
ファーナビーさんはチェンバロ奏者であったと同時にチェンバロの装飾も手がけていたそうです。
とーたるぷろでゅーすですねぇ。
スペイン風とはいいますが、なんとなくヘンデルっぽい、明るく溌剌とした感じの曲。
涙のパヴァーヌは、当時ヨーロッパ中で流行っていた流行歌、実際には吟遊詩人みたいな人がリュートで弾き語ってたらしいのですが、それをチェンバロ用に書き起こしたのだそう。
そのせいか、なんとなく異曲情緒漂うというか(ま、日本人からしたらどの国も異国なんだけど)、無国籍っぽい感じ。
チェンバロって古楽のイメージからかわりと教会っぽい感じが勝手にしてたのですが、この曲は流行歌だけあってなんというかもうちょっと世俗っぽい。

メインの料理をはさんで、次はフランス編。
ここにくるとちょっとは知ってる人も出てきます。
当時、ベルサイユ時代の黄金期。
ルイ14世が白タイツをはいて踊り狂ってた時代ですかね。
クープラン (1626~1661) ピエモンテ人
ラモー (1683~1733) 女神達の会話 喜び
クープラン(1668~1733) 神秘の障壁
ちなみに、2人のクープランんは別人です。
ラモーさんはラヴェルに称えられた人、どっちかのクープランさんはドビュッシーの「クープランの墓」の人でしょうか?
さて一曲目、ピエモンテとはイタリアのアルプスよりのところ。
イタリアの群雄割拠時代、最終的に統一を果たしたのがこのピエモンテ人だったそうです。
それだけ力があったんでしょうね。
なぜ、フランス人のクープランがイタリアのピエモンテ人の曲を作ったのかは知りませんが、大阪の人が「東京人」という曲を作るみたいなもの?
ちょっと違うかな?
なんとなく勇ましい感じの短い曲。
続いてラモーの「女神達の会話」。
ミューズ達が他愛もないことをおしゃべりしてる様子だそうですが、ミューズたちは大阪人ではないので長調ではお話されないようです。
短調というには不思議な光の差し込む、教会旋法とでもいうのでしょうか?
シチリアーナのような、短調でも長調でもないような不思議な曲調でした。
喜びは、下々の者にもわかるようにわりと明るい音楽。
3人目のクープランの「神秘の障壁」は神秘でしたね。
でも、イメージ的にはそんなにレベルの高い神秘じゃなくて迷路を楽しんでるような感じ。
短い曲であっという間に終わります。

さてさて、いよいよコーヒーを残すのみとなり、最後の曲。
コーヒーがアラブの修行僧に発見されてから数世紀、ヨーロッパに入ってくるや否や、あっという間にヨーロッパに広がり、主要な都市にはコーヒーハウスができたそうです。
そこでは、それまで教会か貴族の屋敷でしか演奏されなかった音楽の生演奏がされるようになり、あのバッハもそこでコーヒーカンタータなどの世俗カンタータを生み出したとか。
バッハは意外に「やんちゃ」だったそうです。
武勇伝がいろいろあるとかないとか。
さてそんなバッハがヴェネツィアの作曲家、ヴィヴァルディの曲を研究し、イタリア風(ヴィヴァルディっぽい曲)として発表したのが「イタリア協奏曲」。
協奏曲とはいえチェンバロの独奏曲。
でも、よく聴くとソロとトゥッティがちゃんと入ってるんですね。
そういえば、昔この曲弾いた気がする。と、聴きながら思い出した。
バッハのイメージが強すぎるのか、正直ヴィヴァルディっぽいというよりは正真正銘のバッハ。
バッハってやっぱり大作曲家です。
今まで、ピアノでしかあんまり聴いたことなかったけど、バッハの時代の楽器で聴くと、また違った味わいがみえる気がします。

終演後、「よかったらちょっと触ってみてください」とのことでほんとに「触って」みました。
ピアノフォルテと違い、強弱がつかないのかと思ってたら、ちょっとしたタッチで強弱とはいわないまでも雰囲気は出るらしい。
ま、私がやってもわかんなかったけど。
チェンバロにはいろんなタイプがあり、英語ではハープシコード、イタリア語ではチェンバロ、ドイツ語ではクラビーア。
地域によって大きさや装飾や鍵盤の数など実にいろいろあるそうです。
基本的には、鍵盤をたたくと木の札みたいなのがぴょーんと上がって、その木についてる爪が弦を引っかいて音を出す仕組み。
ちなみに現在では爪はプラスティックですが、その昔は鳥の羽の軸のところだったそう。
なんかヨーロッパって感じですね。
今日のチェンバロは大きくて、鍵盤が二段ありました。
下の主鍵盤は溌剌としたはっきりとした音色。
上の副鍵盤は少しやわらかい繊細な音色。
で、あるキーを「がこっ」とすると、二段が連動して動く。
そうすると響きが輝きを増し、倍になってちょっと感動。
あと、リュートストップっていう機能もあって、ミュートがかかって「ポロロロロン」となったり。
こんなに間近にチェンバロを見たのが初めてだったのでいろいろと発見があって楽しかったです。

そんなわけで、チェンバロコンサートでした。
滅多にない機会なだけに、行けてほんとによかった♪
また地元でこんなのがあったら行きたいな。
今週末は久々にこっちでゆっくりできたので、ちょっと余裕があって楽しめました。
さて、明日からまたがんばろっと。





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最終更新日  2008年07月28日 18時39分07秒
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