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テーマ:ひよっこ研修医の独り言(54)
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ちょっと前ですが、当院主催の緩和ケア研修会というのに出てきました。 朝から夕方まで缶詰で、しかも土日の両日とも。 それを聞いて丁重にご遠慮申し上げようと思ったのですが、まあ若いうちに(?)受けといた方がいいような気もして、同期の先生が何人か受けることもあり、参加してみました。 参加者は総勢40名ほどで、当院以外からも近隣の病院からもたくさん参加されてました。 結構錚々たる面々で、副院長やら某科の部長やら。 主に医師が多数でしたが、看護師さんやソーシャルワーカーさんなどコメディカルの方々もちらほら。 内容は、座学は半分ぐらいであとの半分はワークショップでした。 まず、アイスブレーキングといって、まったく知らない人と打ち解ける練習。 10人ぐらいのグループになってその中で知らない人とペアになり、 「生まれ変わったら何の動物になりたいか」 でトーク。 私は、百獣の王ライオンになりたいかもと考えたところで、 あー、でも野生だし自分で狩りをするのもめんどくさいし やっぱ、ニャーと鳴いたら飼い主が餌をくれる飼い猫がいいな なんて、結構ありがちな答えをしちゃいました。 ちなみに、ペアを組んだ小児外科の某先生はタヌキ。 のんびりしてそう、だからです。 ちなみに、決して「たぬき親父」ではなく、なかなかダンディーなおじさまでした。念のため。 それから、みんなにむけて他己紹介。 「この人は普段は何の仕事をされていて、生まれ変わったらなりたい動物はたぬきだそうです」 などなど。 なかには、おもしろい紹介もあって爆笑しつつ、まさに氷(アイス)が解けた(ブレーキング)ところで。 提示された症例について、どうしたらいいか話し合いました。 またまた別のワークショップでは、医師役、患者役、観察者役になって、ロールプレイ。 けっこう迫真の演技でがんの告知をしたりされたり、麻薬を使ってみましょうと説得したり。 医師役は普段やってることなので、結局地が出てしまうのですが、患者役が一番難しかったです。 がんの告知を受けたら、どんなことを思うのか。 たぶん、頭が真っ白になって、それから自分はどうなっていくのか不安になって・・・。 自分だったら果たして前向きになれるだろうか。 自分が告知をした方がどうやって乗り越えてこられたのか。 そんなことを思いながら、難しいな、答えはないなと。。。 それにしても、普段なかなか他の先生が告知をされるところを見ることがないので、いろいろと参考にさせてもらいました。 私はしゃべりすぎるみたいで、そういえば肩で息をしながらしゃべってしまうので、 自分と相手を落ち着けるための沈黙、これが大事なのかも。
二日間、しんどかったけど有意義でした。 そもそも緩和ケアというのは、いわゆる末期の人のものではなくて、痛みや苦痛を取ることで治療を受けやすくしてQOLを上げるためのものなんだと思います。 がん診療を続けていくには、避けて通れない領域。 勉強すべきことは、山のようにあります。 それにしても、ペアになった相手がえらい先生ばかりだったので、例えば副院長相手にがんの告知をするとか、気づかないうちにどっと疲れがたまってたようで。 次の日、一緒に参加した先生たちとの朝の挨拶は 「お疲れ様」でした。 ほんと、疲れました。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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