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カテゴリ:雑記
奈良国立博物館で行われている白鳳〜花開く仏教美術〜に行ってきました。
白鳳時代とは、大化の改新から平城京遷都までの時代。 古代日本の白眉ともいうべき飛鳥と天平に挟まれていまいち地味なのですが、実は非常にドラマティックな時代でもありました。 東アジアで強大化する唐が百済、高句麗を滅ぼし、百済救援に赴いた日本も白村江の戦いで大敗。あわや占領されるかという国家存亡の危機に加え、国内でも壬申の乱など多くの血が流れました。 そんな中、急ピッチで律令制度を整え、日本初の本格的な都である藤原京を造成し、中央集権国家を築いていった時代がこの白鳳時代。 ヤマトから日本国へと自らの足で歩き出した、国家としての青春時代といえるかもしれません。 そんな白鳳の仏様も、やっぱり青春。伝来したばかりの飛鳥仏がアルカイックスマイルのいかにも異国の仏様といった感じなのに対して、鼻も心なしか低く、目もあまりぱっちりではない。でも、なんだかとても親近感がわくというか。そう、日本人っぽいお顔になってくるんですね。 スタイルも8頭身からちょっと頭でっかちな感じになり、かといって腰まわりには余計な脂肪も筋肉もついてなくて、顔は丸顔の童顔。中学生って感じでしょうか。 「おれ、ショスタコしか聞かねーし」とか「やっぱニーチェ、神!」とか言ってそうな…。 突然筋トレに目覚め、プロテインとか飲み出すのはもうちょい後みたいです(余談ですが天平時代になると俄然イケメンマッチョが多くなります)。 ちなみに、今回のクライマックスは薬師寺東塔の水煙(本物)を背景にした、同じく薬師寺の聖観世音菩薩立像、そして月光菩薩立像。 もう、まじ神!(仏様だけど) 光背が外してあり、思う存分後ろ姿まで拝めてしまいます。 聖観世音さまの、束ねた髪から後れ毛がゆらゆらと肩にかかる感じとか、まじでやばいっす。全体のたたずまいは羽生弓弦なのに、ちょっぴり高橋大輔みたいな。惚れてまうやろ、みたいな。 月光菩薩さまは天平を先取りしたようなたくましい筋肉のイケメンマッチョ。もうキュンキュンです。 お寺で拝見するよりも至近距離でじっくり向き合えて、まるで夢のようなひととき。 たまにはこんなキュンキュンもいいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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