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2009.08.15
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カテゴリ:昭和期・後半男性

  『希望の国のエクソダス』村上龍(文春文庫)

 えー、前回からの続きです。
 少し前、村上龍氏は、教育とか労働とかについて、かなり積極的に発言をなさっていましたが、その時は、なかなか鋭いことを提起しているなーと思って、僕も見ていました。

 しかし、時は移り(実際、時って、あっという間に移ってしまいますものねー)、村上氏のおっしゃっていた主旨を改めて考えてみれば、ちょっと「ムリっぽい」んじゃないだろーか、と。

 「仕事を通じて自己実現を図る」ということは、そんなに万人にできることではないだろー、と。

 えー、話題は大きく振れていきます。

 例えば、今私のいる空間では、ショパンの曲なんかが流れているんですが、この人の音楽を聴いていると変なもので、

 「あ、こいつ、才能、あるなー」なんて、つい思ってしまいます。

 「おまえ、なに考えてんねん」
と言われそうですが、例えば、バッハとかベートーベンとかモーツァルトなんかの場合だと、「こいつ、才能、あるなー」とは、思ってもなかなか言えるものではないですよね。
 だって彼らはとってもありがたい「人類の不労所得」なんですから。

 でも、ショパンあたりだと、何となくそんな「与太」が言えそうな気がするんですがー、えー、なんか間違っているかな。間違っていそうだな。
 これって、すごい畏れ知らずな発言なんでしょうかね、うーん、そんな気もするなー。

 しかし例えば、ショパンのことを、「こいつ、才能、あるなー」と思うというのは、仮に文学の世界で言えば、どんな作家に対して言ったことになるんでしょうかね。

 バッハを、例えばシェイクスピアに模してみるとすれば、ベートーベンはさしずめゲーテあたりですかね。この二人は親交もあったようですし。
 でもやはり、この辺の連中に対しては、「君らには文学の才能がある」とはちょっと言えませんわね、常識的に考えて。

 とすると、ショパンは、例えば、ランボーあたりで、どうですかね。
 ランボーに対して、「こいつ、詩の才能あるよなー」っていうのは、うーん、やはりかなり、かなり、まずいような気がしますねー。
 例えば、桑田佳祐に対して、「こいつ、才能あるなー」というのとは、やはり訳が違いますものね。
 うーん、困ったことだ。(なにがやー。)

 いったい何が言いたいのかと申しますとですね、えー、これは全く何の根拠もない、言いっぱなしの発言なんですが、村上龍氏の小説を読むと僕はしばしば、
「この人って、才能あるなー」って、思ってしまうということです。

 これって、貶しているんでしょうか。(うーん、文脈的には少しそんな気がする。)

 また少し話が飛んでいきますが、以前、文藝評論家の斉藤美奈子が、村上春樹と村上龍を比べて、同姓であることから、我々は実に安易にこの二者を比較するが、そもそも比較すべき根拠が全く感じられない。
 もしも村上龍を同時代の別の作家と比較するのならば、それは田中康夫ではないか、と、書いてあったのを思い出します。

 斉藤美奈子はいったいどういうつもりでこんな事書いたんでしょうね。
 少し聞きたい気がします。

 そういえばこれも昔、確か、田中康夫が長野県の県知事になった頃じゃなかったかなと思いますが、東京都知事の石原慎太郎に、新知事へのエールをというインタビューをしていたのをテレビで見ました。

 一定のコメントの後、インタビュアーが、同じ大学の出身であり、同じ小説家であるという角度から、田中康夫の文学的業績について尋ねると、「文学の質が違うから」と、いかにも嫌そうに、「同じにしてくれるな」と言わんばかりに、石原氏は述べていましたね。

 うーん、分かるような、分からないような。
 (今読めば、石原氏の『太陽の季節』と田中氏の『なん・クリ』って、きっとよく似ていると思うんだけれどなー。嫌がらせ?)

 さらに、この話はいったい何処へ行くのか、次回に続きます。すみません。


 よろしければ、こちら別館でお休み下さい。↓

俳句徒然自句自解+目指せ文化的週末

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Last updated  2009.08.15 09:29:21
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