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カテゴリ:昭和~・評論家
『風俗小説論』中村光夫(新潮文庫) 久しぶりの文芸評論です。 このブログの基本的なコンセプトは、 「高校国語副読本・近代日本文学史の教科書に載っている様な作品の読書報告をする」 というものでしたので(確か、そうだったように思うんですがー?)、小説についてもあまり新しいのは取り上げていません。 もう少し広く取り上げてもいいかなと言う気はしないでもないんですが、新しい作品についての読書報告を、例えばネットで検索してみると、 (1)かなりの報告がある。 (2)毀誉褒貶、ほんとうに百家争鳴・百鬼夜行(?)状態である。 ということで、まー、その上に、私のような「無知と偏見」を売り物にしているような(いえ、決してそんなつもりはないんですけれど)報告を、さらに「屋上屋を架す」ように書かないでもいいのではないか、というか、まー、そんな風な百家争鳴状況に自分も入っていくと考えると、もうそれだけで、面倒になってくるんですね。 まーいーかー、と。 それはよくない事なのかも知れませんが、特に最近私は、議論については、やや否定的になってきています。 話がどんどん逸れているんですがー、まー、いつものことか、で、許していただいて続けますが、テレビなんかの討論番組ね、あれのせいですかね。 意見を交わしあって纏まるというシーンをほぼ私は見た事がないです。 もちろんあれはテレビという「見せ物」内の話だからかも知れませんが、私はあれを見ていて、ほぼ確信に近い意見を持つに至りました。 「人は、他人と論争をして、自説を変える事はまずない」 という、実に身もフタもない結論を得るに至りました。 そんな風にお感じになりませんか? (おまえは、この説は変えないのか、と聞かれると、少し変えるに足るだけのものを見せていただいたら、本当は喜んで変えたいと、あ、矛盾、してるな、でも、思います。) というわけで、今のところ新しい小説は、あまり取り上げるつもりはありません。 というより、古い小説に何と面白いものがあるのかという関心の方が、現在のところ強いです。 という事なんですが、さて、「文芸評論」であります。 今でも、文芸評論の新刊書って、出版されていますよね。私が、(あまり興味がないせいで)見落としているだけですよね。 この前、何かの拍子に、このブログで「詩」を取り上げるのは如何、を自ら考えましたが、文芸評論は、詩に比べますとやや私でも取り上げられそうなのもありそうです。 それに、報告するメインの作品としては立てていないながら、実際は、ほぼ報告しているに近いということも何度か行なってきました。 ということで、「文芸評論」については、以降、もう少し幅広く取り上げていこうと思いますが、さて、冒頭の、いかにも文芸評論らしい文芸評論、でありますねー。 なんか、筆者名も、とっても「懐かしい感じ」がしますね。少なくとも、一昔前(「三昔前」くらい?)の文学部出身者にとっては。 小林秀雄が、もちろんこの「組」の「親分」ですよね。そこに、この中村光夫とか、平野謙とか、花田清輝とか唐木順三とかー、その辺の人達が「幹部級」ですね。 それにあと、まだまだいろんな人がいましたが、えー、ちょっと忘れちゃいました。ごめんなさい。 とにかく、そんな一度くらいは「臭いメシ」を喰って、お勤めご苦労さんでしたをやった「幹部級」の一人が、中村光夫氏であります。 えー、おわかりになりますでしょうか。 なんだかいっこうに「本題」に入っていないように気もしますが、そんな事ありません。 徐々に、入っておりますが、以下、次回に。 よろしければ、こちら別館でお休み下さい。↓ 俳句徒然自句自解+目指せ文化的週末 にほんブログ村 /font> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.22 06:26:25
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