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2011.04.27
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カテゴリ:明治期・明治末期

  『東京日記』内田百けん(岩波文庫)

 あのー、まー、どうでもいいような話から始めますー。すみません。
 ……っていうかー、すでに一目瞭然なんですがー、「百けん」の「けん」の漢字が出ません。

 以前にも私は同様の経験をしたことがあるんですね。
 はい。同じく作家の名前についてです。
 では、漢字の出ない作家とは、何という名前の作家でしょう、お答えください。

 ……んと、どーでもいーよーなことばかり書いていてすみません。
 かつて経験したのは、「里見とん」であります。この字も、出ませんでした。

 しかし、「百けん」については、以前どのホームページか忘れてしまったのですが、あるページで漢字を見たんですね。そして、「これ幸い」と(何となくこの慣用表現の使い方がおかしいような)「百けん」の漢字表記をコピーして、一太郎ファイル(私は一太郎を愛用しているんですがー)に取っておいたんです。わざわざ一つのファイルとして。
 いつかきっと、ブログで使うことがあるだろうと。

 で、今回です。「満を持して」(この慣用表現の使い方はたぶん合っている気がしますー)、「百けん」のファイルから漢字を引き出してきました。

 うまくいきました。いえ、少なくとも私の一太郎ファイル上は。
 で、ブログにアップロードしたとたんに、これだもんなー。

 「機種依存文字」ですって。
 でもかつて私は間違いなくネット上でこの漢字を見つけ、そして拾ってきたんですよ。だって、自分で漢字を作るなんて、そんなまどろっこしいこと嫌いですからー。

 んー。困ったことですねー。
 ついでに、考察を少し。

 本来漢字で書くのがふさわしいところを平仮名で書くと、何といいますか、明らかに「権威失墜効果」がありますよね。
 「内田百けん」にしても、「里見とん」にしても、こんな風に書くとまるであほみたいではないですか。なんかどちらのお方も、横町に住んでいるあんぽんたんさんのような気がしません?
 こういうのを「異化」っていうんですよね。チョムスキーとかいった人がそんなこと言ってなかったですか。(違ったかしら。きっと違っていますよね。すみません。)

 というわけで「百けん」は悲しいことに「あんぽんたん」バージョンになっていますが、お読みいただいた方々の心の中で、「百けん」の「けん」には、門構えの中に「月」の漢字をお入れおきください。

 以上、つまらないことを長々と書きましたが、はっきり言ってその責任の大半は、わたくしにはございません。(そんなことないかな。やっぱりあるかな。)

 さて、冒頭の短編小説集の読書報告であります。
 本書には七つの短編小説が収録されています。この七つです。

  『白猫』『長春香』『柳検校の小閑』『青炎抄』
  『東京日記』『南山寿』『サラサーテの盤』


 えー、この七つの小説は内容的には三つのグループに分かれると、わたくし、愚考いたします。こんな感じ。

  1・日々の営みに寄せてグループ……『長春香』『柳検校の小閑』『南山寿』
  2・漱石大先生『夢十夜』あやかりグループ……『青炎抄』『東京日記』
  3・「百けん」ワールド全開グループ……『白猫』『サラサーテの盤』

 というわけで、もーこのグループ分けで、本書の小説についての私の個人的評価は語り尽くされておりますね。
 なかなか、恐いものです。

 今、「恐いもの」と書きましたが、実はその「恐いもの=恐怖」が、今回の報告のテーマであります。
 次回、特に名作『サラサーテの盤』にカメラをぐぐっと近づけて、ちょっと考えてみたいと思います。


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Last updated  2011.04.27 16:06:58
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