【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】
安倍支持派も首をかしげる、“あの人”の復活
産経ニュース 2013.1.26 18:00
何のかんの言っても、今年になって世の中が前向きになってきたのは安倍新内閣の効用だろう。
株価も上り、円も円安を続け、“煽りの『現代』”など早速、「安倍バブル 株も土地もこんなに上がるぞ!」「アベノミクス 中国・韓国を吹っ飛ばす!」「日経平均株価3万円相場も見えてきた」、の3本立てで煽りに煽っている(『週刊現代』2/2)
そんな安倍新内閣のなかで、安倍支持派も首を傾げるのが、竹中平蔵氏の復活。新設された「産業競争力会議」のメンバーに登用されたのだ。
『週刊新潮』(1月31日号)が手厳しい。「格差で日本を暗くした『竹中平蔵』どの面下げて復活か!」
作家の高杉良氏が憤慨する。
〈「竹中さんは構造改革と称し、日本的な文化を悉く破壊しました。戦後の焼け野原から奇跡の経済復興を成し遂げた原動力は、終身雇用や年功序列を大事にする経営方式でした。だが、過度な競争原理の導入と規制緩和のおかげで、拝金主義のホリエモンや村上ファンドなどを生み出し(以下略)」〉
加えて、
〈「郵政民営化は、地方でも郵便局が無くなるなど、国民にとっては欠くことのできない郵便事業というライフラインをズタズタにしただけです」〉
『週刊文春』(1月31日号)も、大特集「安倍バブルの賢い踊り方」の1本で「アベノミクス最大のリスクは竹中平蔵」。
〈何よりも懸念されるのが、安倍内閣のキーマン、麻生氏との関係の悪さ〉
〈「いずれ麻生をとるか、竹中をとるか、という局面がくるでしょう。それは政局の火種にも」(政治部記者)〉(以下略)
I want your "ポチッと". ありがとうございます→
◆コイズミ構造改革がぶっ壊したのは「古い自民党」ではなく「古き良きニッポン」だった。その張本人は竹中センセイだと思っている。労働者を人間扱いせず「労働力」というモノ扱いできるようにしたのは大きい。さまざまな格差はココから生じていろんなところに転移してニッポンをぶっ壊したのだと思う。そうまでして新自由主義に尻尾を振らなければニッポンは生きてゆけないんだろうか。別の道はなかったのだろうか。…
I want your "ポチッと". ありがとうございます→