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「米と決別」 ドゥテルテ氏放言、同盟国混乱 日本経済新聞電子版 2016/10/21 23:36 フィリピンのドゥテルテ大統領の外交政策が混乱を呼び込んでいる。訪中して習近平国家主席と会談し、南シナ海の領有権争いで冷え込んだ両国関係の改善に合意した20日に「米国と決別する」と発言。米国はラッセル国務次官補を急きょフィリピンに派遣する。反米発言を放置すれば外交への影響が避けられないと判断した。ドゥテルテ氏は25日から訪日予定で、対中けん制で米比と足並みをそろえてきた日本は難しい対応を迫られる。 問題の発言は北京で開かれた経済セミナーで飛び出した。ドゥテルテ氏が米国を念頭に「ロシアに行きプーチン大統領と話をする。『世界に対抗するのは中国、フィリピン、ロシアの3カ国だ』と言うかもしれない」と述べ「軍事でも経済でも米国との決別をここに宣言する」と言い放った。 反米的な発言が目立つドゥテルテ氏だが、ここまで強い言い回しは異例だ。同行のドミンゲス財務相とペルニア国家経済開発庁長官は連名で「我々は西側諸国との関係を維持する」との声明を発表。21日にはロペス貿易産業相が「(米国との)貿易や投資を止めることはない」と述べるなど閣僚が火消しに追われた。(中略) アキノ前政権は日米と連携し、中国の海洋進出に圧力をかけてきた。ドゥテルテ政権の外交政策の転換は、米中をてんびんにかけ、自国に有利な状況を作り出そうとする巧妙な戦略に見えるが、度が過ぎれば経済や安全保障をリスクにさらす。それでも麻薬犯罪などに対する強硬な姿勢が支持され、ドゥテルテ氏の国内での支持率は9割近くを誇り、放言に歯止めがかかりにくい状況だ。 ◆いくつもの暴言を経ても支持率が高いというからフィリピン国民はこれでいいんだろう。でも麻薬問題はいいとしても外交は本当にこれでいいんでしょうかねぇ。中国では威勢良く「米国との決別を宣言」し、国に戻れば(ことの重大さにおののいて?)「米国との関係を絶つつもりはない」と発言を翻す。なんなのこの人、馬っ鹿じゃなかろか。 支持率が落ちないってのは恐ろしい。どこかの首相の暴走も歯止めがかかりにくい状況は同じだなぁ。「▼▲ノミクスは道半ば、歩みを止めてはいけない」とだけ言えば票が集まるんだから便利だよね。この分だといつまでたっても道半ばで庶民の暮らしはずっと苦しいままだぞ、きっと。… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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