テーマ:スポーツあれこれ(11325)
カテゴリ:時事&立腹
「ドーピングシューズ」? 厚底シューズ禁止方針 技術の進歩と公平性の難しいバランス 毎日新聞 2020年1月16日20時26分 ナイキ社製の厚底シューズ「ズームヴェイパーフライ4%」(旧モデル)の靴底の素材。中央の黒いプレートが強い反発力を生み出す 複数の英メディアが15日、ワールドアスレチックス(世界陸連)が米スポーツ用品大手ナイキの厚底シューズを新規則で使用禁止にすると報じた。昨秋には一部の選手が不満を訴え、世界陸連が調査に乗り出したとしている。新規則の規制時期や対象範囲などは明確でないが、技術の進歩と公平性などのはざまでルールの折り合いをどうつけるかは難しい。 世界陸連の競技規則第143条では、シューズについて、「使用者に不公平となる助力や利益を与えるようなものであってはならない」と規定している。ナイキの厚底シューズは軽くてクッション性のある素材に反発力の強いカーボンファイバー(炭素繊維)のプレートを挟み、靴底の反発力とクッション性を両立させて好記録の一因になったとされる。一部の陸上関係者は「ドーピングシューズ」などと批判していたが、現行の規則では違反とされていない。 また、競技規則では、走り高跳びと走り幅跳びの靴底の厚さは13ミリ以内、走り高跳びのかかとは19ミリ以内と定めているが、その他の種目は「靴底とかかとはどのような厚さでも差し支えない」と明記している。このため、ナイキの厚底シューズも規則を逸脱してはいないと解釈されてきた。 かつては競泳用水着で騒動も 用具を巡っては、2008年に英スピード社の競泳用水着「レーザー・レーサー」を着用した選手が世界新記録を連発し、騒動となったことがある。水を通さないポリウレタン製の「パネル」を張ったもので、体を締め付けることで水の抵抗を減らす「高速水着」は08年の北京五輪でも注目された。しかし、好記録は水着の性能に大きく頼っていると判断され、10年から規定改正により禁止された。用具の「助力」を認めないことはスポーツ界の共通認識とも言える。 選手によっては他社とのスポンサー契約に縛られ、ナイキの厚底シューズを履けないケースも想定される。一方、新規則の中身次第では、世界の主流となったナイキのシューズを使用する選手から反発を受けることは必至だ。東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子を指導する日本郵政グループの高橋昌彦監督は「各メーカーにもいろいろな技術があり、落としどころが難しいのではないか」と指摘する。 【毎日新聞;元記事はこちら】 ◆箱根駅伝を見ていて(中継アナウンスは演出過剰なのでまともに聞いていない)「なんでこんなにどんどん新記録が出るんだろう?」と思っていたのですが、羽の生えたシューズのせいだったんですねぇ。こりゃあ道具ドーピングと言って差支えなさそうです。進歩と言えば進歩かもしれないけど、いくらなんでもバネ入りはずるいだろうと感じます。 (古い話ですが)アベベ氏がこのシューズでマラソンを走ったらタイムはどれくらいになるんだろう。この時代に生まれてみたかったなぁと思っているかも。… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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