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カテゴリ:時事&立腹
(社説)菅首相の答弁 「対話」の放棄に等しい 朝日新聞デジタル 2020年11月14日 5時00分 都合の悪い質問には答えない。どのように聞かれても、用意されたペーパーの棒読みを繰り返す。政治家として、自らの言葉で語ることもほとんどしない。これでは議会政治の根幹をなす「対話」の放棄と批判されても仕方あるまい。 就任後初めて臨んだ臨時国会での菅首相の答弁のことだ。例えば日本学術会議の問題をめぐり、こんなやりとりがあった。 「(任命を拒否された6人に学ぶ)学生さんが就職に影響しないかと不安に思っている。その責任をどう考えるか」 「学術会議が国民の期待に応えるためには、そのあり方を考える必要もある」 全くかみあっていない。 重ねて問われても「個人については申し上げないことになっている」。その後ようやく「あってはならない」と付け加えたが、質問のポイントをくみ取っていれば、こんな受け答えにはならないはずだ。 首相が所信表明演説で打ち出した「2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする」という方針をめぐっては、こんな具合だった。 首相は原発の活用を選択肢として認めている。ならば、新増設はありうるのか。立憲民主党の枝野幸男代表が角度を変えて何度も質問したが、首相は「現時点においては想定していない」の一点張り。 野党につけいる隙を与えまいということなのだろうが、これでは脱炭素社会の実現に向け、与野党で知恵を出し合う建設的な議論にはつながらない。 朝日新聞の集計では、衆参両院の代表質問と予算委員会の計7日間で、首相が「お答えを差し控える」などと、事実上答弁を拒んだのは計62回。テーマ別では学術会議問題の42回が最も多い。「いま申し上げた通り」「官房長官が答えたことと一緒」などと、説明を省略することも珍しくなかった。 「お答えを差し控える」答弁は安倍前政権時代に突出して増えたという。同時に、質問をはぐらかし、自説を滔々と述べる安倍氏の姿勢が、国会論戦の形骸化に拍車をかけた。 首相の流儀は異なるが、丁寧な説明を欠き、論戦を嫌う傾向は一層強まったようにもみえる。こんな首相の国会への向き合い方を、与党が「安全運転」と受け止めているのも驚きだ。立法府の行政監視機能の立て直しなどおぼつかない。 今国会は残り3週間。第3波ともいわれるコロナの感染拡大への対応や外交防衛政策など、課題は山積している。予算委の集中審議や昨年6月以来となる党首討論を開き、議論を深めるべきである。 【朝日新聞デジタル;元記事はこちら】 ◆アベ前首相の質問者に敬意を払わない答弁態度は最悪だったが、スガ氏はそれ以上かもしれない。アベ政権の継承とはあえて議論を噛み合わせない答弁姿勢の継承なのかも。議論を深めないことは与党の勝利につながるからね。 わたしはこのボヤキブログをちょうど14年やってきましたが、本格的に時の首相をイジるようになったのは多分失言と読み間違いの帝王アホウ氏からだと思う。心の底から「こいつバカじゃないか」と思って徹底的におちょくった。続いて「美しい国ニッポン」のボンボンアベちゃん、憲政史上最低の宰相とまで言われたカンナオト、そして“空き菅”さん以上の最低の宰相でアベ友優遇のアベシンゾー。弄りがいがあったと言うか国会での答弁に何しろ腹がたった。特にアベ氏の閣議決定でなんでも覆す“官邸主導”政治の国会軽視は酷かったと思う。 スガ氏はまだろくすっぽ国会論戦を見ていないのに「こりゃダメだ」と感じる。アベ氏同様議論になっていない。しようとしていない。正面から答えないから野党の追及は終わらない。大事な法案審議が後回しになる。審議時間が足りなくなって強行な採決になってそれはまたそれで問題になる。誰が悪いと言えばネット上では「野党が追及ばかりで審議を人質にしている」との批判もあるが、納得するように答えない権力側の問題の方が大きいと感じる。 国会の議論がこの有り様では若者の政治への関心が高まろうはずがない。勢い「支持政党なし層」が自民党支持層を超える最大勢力?になり政治的無力感から選挙にすら行かなくなる。そして投票率は上がらず浮動票は野党に流れず組織票が強い自民・公明の勝利につながる。アベ氏が国政選挙で勝ち続けたのは国民的支持が高かったのではない。得票率は有権者の3割程度での勝利は無党派層に眠ったままでいてもらったからなのだ。スガ氏も投票率が上がらないように上手に「安全運転」するんだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.11.14 20:21:51
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