テーマ:ひとりごと(15299)
カテゴリ:ひとりごと
仙台市宮城野区で作業に当たる自衛隊員のヘルメットには 「がんばるぞ!仙台」と書かれたシールが貼られていた=26日午後 asahi.com (2011/03月末の日記より) ◇宮城野区なら苦竹駐屯地の自衛隊さんでしょうか。がんばってる人は「がんばるぞ!仙台」ですね。わたしは仙台から遠く離れて「がんばってね!仙台」だなぁ。こういう災害時にはいつも思うんですが自衛隊の献身的な活動には頭が下がります。 仙台市宮城野区のわが家族はこの地震でケガひとつなく、電気は地震後二日で、水道は一週間で復旧。ガスはもう少しかかるらしいですがすごく恵まれています。マンション自体もそうひどい被害にはなりませんでした。運が良かったと思います。 わたしのお取引先の方々は「あならいざぁさんダイジョウブでした?仙台たいへんでしたね」って随分心配してくださるけれど「仙台市=荒浜や仙台港付近の津波映像」のイメージなんですねぇ。3~4日休んでいるうちに「きっと彼のところもやられたんだろう」ということになっていたようです。 警察も消防も自衛隊も役場の人も、本当にありがとう。電気、ガス、水道の復旧に全国から助けにきてくれた方々ありがとう。地元でも人出が足りないのに無理をして救援に入っている医療機関の方々ありがとう。被災地最前線のボランティアのみなさんありがとう。遠くから支援物資を運んでくれるトラックの運ちゃんありがとう。 うちの家族は普段見ることもないような遠い県のナンバーを見る度に「そんな遠くから来てくれたんだ」と手を合わせて感謝しています。“ニッポンがひとつのチームなんです”って言葉がジーンとこころに沁み入ります。どうかすべての行方不明者が発見できますように。… ◆上の文章はわたしが東日本大震災直後の3月末に書いた日記です。さっきから自分のブログをさかのぼって震災の日から読み直していました。 あの頃、自分も自分の仙台の家族も大きな被害には合わなかったのだけれど(わたしは家族を仙台に残し東海地方に単身赴任していました)人知れずココロはひどく傷ついていて、他人様からの好意や思いやりをTV・新聞で目にするたびにいちいち涙してたっけなぁ… と、またしんみりしちゃいました。 本当に仙台市内で見た遠い県の車のナンバーに感動し手を合わせていたんです。あの時の気持ちはずっと忘れないようにしたいです。… 一方、下記はわたしが今でも忘れられない震災関連で最も残念だった記事です。実はこれをもう一度読みたくて読み返していたんです。 陸前高田の松、使用中止に=京都・送り火の薪-放射能懸念の声で 時事ドットコム 2011/08/07-22:49 東日本大震災で津波に流された岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」の松を、「大文字」で知られる京都の伝統行事「五山送り火」で燃やす薪として使用する計画が、放射能汚染を懸念する声が寄せられたため中止になったことが7日、分かった。 送り火を主催する「大文字保存会」(京都市左京区)の松原公太郎理事長によると、計画が報道された後、「放射性物質は大丈夫か」「燃やした灰が琵琶湖に落ちて水が飲めなくなるのでは」などと心配する電話が保存会に複数寄せられた。 検査の結果、薪から放射性物質は検出されていないものの、保存会は「食品の放射能汚染問題もある中、地元の心配を払拭できない」(松原理事長)として中止を決断した。(中略) 「高田松原を守る会」の鈴木義久会長は「風評被害は恐ろしい。亡くなった方の冥福を祈る気持ちに水を差されたようで残念だ」と話した。 ◆ナニ?大文字の送り火で陸前高田の松をわずか400本燃やすだけでその灰が琵琶湖に降って汚染されて水が飲めなくなるってか? マジかッ! 悲しい話ですね。(一部の)京都人のこころは狭いねぇ。これはモンスターなんとかと同じレベルのクレームでしょう? どのくらい薪を燃やしてどのくらい灰が琵琶湖に降ったら放射線で琵琶湖疎水が飲めない程汚染されるっていうの?! そうやっていつまでも東北をゴミ扱いしてればいいさ。フン! 口では応援しているだの日本はひとつだのきれいなことを言うけれど、結局のところこういうことなんだよね。あ~、気分の悪いニュースだ。 <2011.08.07> ◆上の記事は震災後の2011年8月初めのニュースです。このクレーム電話をした複数の京都市民は今どういう気持ちでいらっしゃるでしょう。もう忘れてますよね、10年も前のことだし。… でもわたしは忘れませんよ。今、今年の五山送り火の中継を見ながらしみじみと悲しく思い出しています。 他にも気分の悪い震災差別の事件はたくさんあったけど、一番悔しかったのはこの記事でした。当事者でもないわたしがはらわた煮え繰り返ったんだから陸前高田市の人たちや福島で原発事故で取り返しのつかない迷惑を被っている方々はもっともっとも~~っと残念だったことでしょう。これは多分一生忘れられません。無知ってえのは罪だよね。… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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