CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

「もう、あいつ許されへん！！」

車の中で胡小姐に、

「どう思う！？」
「おかしいやろ！？」

と興奮しながら、これまでの経緯を話した。
怒りまくっている私の剣幕に、胡小姐も、ちょっと引いていたようだった・・・＾＾；；

*ここまでの話は消えた中国人従業員を捜せ！【五】　（別窓です）をご参照下さい。


何だかチグハグな感じがして、たまらない。

不愉快で、不可解。

季は、どんな子だったのだろうか。

背は高めで、中肉の体型。
童顔で、いつも少しホッペタが赤くて。
髪型は短めだけど清潔感がある感じで、例えて言えば・・・

     ←タンタンみたいな感じ。

物静かで仕事以外ではあまり話さず、私が話しかけても何だかシャイな感じで。
笑うと、ちょっとエクボができたりして。

私の中では、ちょっとお気に入りだった。（変な意味ではありません）

無口だったから裏はありそうだったけれども、
それすら私は「神秘的」等と受け止めていた。

まさか、こんな嫌な辞め方するなんて。。

そして私とのコミュニケーションを拒否！

何か、すごいショックで。。。
裏切られた気分。。。

*****************************************************************

15号棟302号室。

再び、ここに来る事になるとは。

もし今日いなかったら、
警察に届け出、出すからな！

と決心する。（期待ゼロだが）


ノック。


御両親出てきた。

あれ？
やっぱり、いたの？

「あ～進来，進来！！」（入って、入って）

と、またニコニコ顔で通される。

私は口元だけ笑って中にお邪魔した。

「会社の胡小姐です」

紹介して座ったら、お母さんがアイスキャンディーを出してくる

まあ、食べながら話すか・・・

「今日、またお邪魔した理由ですが・・・」

季が突然、病気で休むと言った事。
しばらく休んだ後、連絡が取れなくなった事。
出張前借金が未清算な事。
退職時には保険の手続きが必要な事。
制服とロッカーのカギを返してほしい事。

故に、彼と連絡とらねばならない事。

を話した。

両親は、何度も「おお・・・」と言いながら眉をしかめていた。

「息子には、ちゃんと連絡させますので・・・」とお父さん。

家の電話番号の事が気になったので

「さっき電話をかけたんですが、誰も出なかったんですよ。
　この番号、合ってるんですかね？」

と、電話番号を見せた。

「ああ、これは息子の部屋の番号です」

家の電話番号とは別に、季個人で固定電話の番号を持っているそう。。。

だから誰も出なかったんだ・・・！

御両親と連絡が取れる電話番号を教えてもらい。
くれぐれも会社に来るよう伝えてもらうよう頼んで、おいとまする事にした。

手を振りながら、
お母さんが

「再来 ﾛ阿！」（また、おいでね！）

と言ったけど、


もう二度と来れないよ・・・

***************************************************************

帰りの車の中で、

私　「いい両親だよね」
胡　「私も、いい人達だと思います」


なんで、あんないい両親に、あんなバカ息子なんだろ・・・
よ～分からんわ！

・・・・・・

あっ！！




桃、どこで買ったか聞くの忘れた！！！


呆然とした私なのでした。

あ～あ・・・


つづく。


　←是非１票お願いします！（別窓）

　←こちらも是非！非常感謝！（別窓）


****************************************************************

細かい所は別として、
表情や仕草には、
その人の人となりが出ると思っています。

季の御両親は表情も柔和で、不自然な所もなく、キチンとした人達だと感じました。

それを思うと、季がなんで、あんななのか。


季の印象と家庭と、行為とのギャップに、
色々考え込んでしまいました。。。