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CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

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2006/11/15
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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国駐在時代

≪陳社長の本当の目的≫

コンジョンスオ は恐らく コンジョン「所」。どこかの場所。
までは分かったがコンジョンは、まだ思い出せなかった。

私 「gong zheng 是什麼意思?」(コンジョンって、どういう意味?)

陳 「做 gong zheng 的地方」(コンジョンする所)

あ~!思い出した!

*公証だ! * 特定の事実または法律関係の存否をおおやけに証明する行為。

意匠侵害対策の時に顧問弁護士が言ってた…


あ~あれか!スマイル公証所って事か・・・!


しかし…

公証所なんかで何しようとしてるんだ、彼は?

私は警戒し始めていた。


確かめないといけない事がある。。

私 「ちょっと聞きたいんだけど…。昨日の委託書の内容に…」

陳社長の座っている横に、昨日の書類を挟んだクリアファイルがあるのが見えた。

私は平静を装いながら「ちょっと貸して。」と言った。

陳社長は運転しながら私に渡した。


内容を見直す。

やっぱり、おかしい。


私 「這個,這個部分…。為什麼有『並代表本人代簽正式的各方合同及交房手続』?
   NI不是説代我『解約』的ロ巴?」
 (あのさ、この部分、なんで『本人の正式な各契約及び不動産引渡し手続きの代行署名を
   代表する』って、あるの?私の代わりに『解約』するって言ったよね?)


陳 「・・・ん?・・・」

私 「・・・陳総!(陳社長!)

イライラしていた。
いつものように、にこやかな陳社長に余計にイライラした。

陳社長は覚悟を決めたように、しかし穏やかに話し始めた。

陳 「・・・是這様的。我的朋友想買東方花園的房子。」
 (こういう事なんだよ。俺の友達が東方花園を買いたがっているんだ。)

我 「朋友?(友達?)

陳 「対,我的朋友。他現在不是在這里,在浙江。他要投資房産…」
 (そう、俺の友達。彼は今ここではなく浙江省にいる。彼は不動産投資をしたくて…)

我 「不是!我要問的是,這委託書和他有何関係!」
 (違う!私が聞きたいのは、この委託書は彼と何の関係があるかって事!)

イライラした。

何か、わざとらしい。

陳 「怒るなよ…」

取り繕うように笑う陳社長。

我に返った。

私 「ああ、ごめん…」

私が落ち着いていないと彼は、ちゃんと話さない、と思った。

私 「お友達が東方花園を買うって?どうやって?」

陳 「…つまり君の契約を残しておいて、俺の友人が金を支払うんだ。
   彼が金を払い終わったら不動産権利証を彼の名前に書き替える。」

え・・・?
それってさ・・・

私が台湾人上司に提案した方法と同じ!?

あれは話が全然別だ。

台湾人上司は同じ会社だし
私の師匠でもあるし、自分で信用できると踏んでの話だ。

しかも、あの時は1万元の謝礼金も条件にしていた。。。

なんで、

私が会った事もない陳総の友達に
名義貸ししなアカンの!



私 「…私、嫌だ!」

陳 「何で?心配ないよ~、この友達は信用できるから…」

取り繕うように、また笑った。

私 「嫌だ!会った事もない人に名前貸すなんて絶対、嫌だ!!」

陳 「だ~いじょうぶだって。心配ないよ。」

私は目をむいた。

私 「誰が保証できる!何かあったら、どうするの!」

陳 「何もないよ。信用できるから…」


分かった…

全部、読めた!

つまり、私に名義貸しさせる為に
私に1200元の利息とか言って喜ばせておいて、
本来あるべき何万元かの謝礼金を浮かせるつもりだったんだ! 

「美味しい話に気をつけろ」

今まであれほど警戒してたのにっっ・・・!!


手元にある書類を見つめた…

破ってやろうか…


でも陳社長がサッと取ってしまった。


あの書類…

サインしてしまった…

そして…

それを公証する為に、今、公証所に向かってる・・・

どうすれば、いいのっっ…!!??


私 「嫌だからね、私。絶対、解約するから!」

同じ言葉しか出てこない…

陳 「もう着くよ…」


陳社長の横顔を見た。


この人、こんな顔だったっけ・・・?


まるで

知らない人といるようだった・・・




つづく。


この話はシリーズ物になっています。
宜しければ
【23】中国で不動産を買おうとした話(別窓)も御参照下さい^^


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最終更新日  2006/11/15 12:43:41 PM
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