注文をして。
お冷を飲んで。
ちょっと落ち着いた。
「ここの喫茶店、結構いいでしょう?広いし、雰囲気がね^^
私、よく来るんですよ~。ここは台湾系で・・・」
私は全く関係ない話をした。
いきなり
「何があったんですか!?」
と聞くのは避けようと思った。
興味本位だと思われるのを避けたかったのもあるし
何より
興味本位では、なかったから。
とにかく、奥さんの真意を確かめる事が目的だったから。
長丁場になっても構わん。
ここ逃したら、もう後はない・・・
時間は十分ある。
奥さんは私の話に、適当に相槌を打っていたようだけれども
アイスも食べて気分もほぐれてきたのか
笑顔も出るようになった。
そろそろ、いいかな・・・
私 「・・・大変でしたね・・・」
と切り出した。
私 「中国に着いて早々。お疲れなのにね」
・・・どう出るかな・・・?
奥 「・・・そうねえ、ホントに」
・・・^^・・・乗ってきた・・・・
私はカプチーノのカップを見ながら
「・・・昨日、何か、あったんですか?」
さりげなく聞いた(つもり)。
奥さんは、ああ、と言って
「・・・お散歩しようって言ったら、『一人で行け』って・・・」
私は、オーバーに顔をしかめた。
「・・・そんな事、言ったんですか??」
奥さんは身を乗り出して
「そう!私、中国の事なんて全然分からないじゃない!?」
私も身を乗り出した。
「うんうん」
「そんな私を『一人で行け!』って!!」
「そ~ですよ~!!」
「ひどいじゃない!!」
「そりゃそうですよ~!!」
一しきり言った後で、奥さんが背もたれに体を戻したので
私も、背もたれに体を戻した。
「あ~・・・そりゃホントひどい話だわ・・・」と額に手をあてて、私。
・・・やっぱり竹山さん原因のチョ~ささいな事がキッカケやったな・・・
「・・・ま、それだけが原因じゃないけどね」と奥さん。
「そうですか・・・」
他の原因・・・?
・・・(考)・・・
私 「・・・親御さんのお世話なんかも奥さんお一人ですしね・・・
実際、大変だと思います。私の祖父母も、ほぼ寝たきりだったんですけど
兄嫁、あ、父の兄嫁ですが、何年も世話してて。
お世話してる方は本当大変。外出も、ままならないですしね」
奥 「・・・そうなのよ。体もキツイし気持ちもね・・・
竹山はアテにならないし。子供も忙しい、忙しいって・・・」
私 「あ~もう、それは一番大変ですよね~・・・」
こんな風に、奥さんに相槌を打ちながら、
なるべく日常生活の愚痴を引き出そうと、話を進めていったけれど・・・
・・・肝心の離婚の話が・・・(汗)
なかなか出てこんわ・・・(汗)
肝心要(かなめ)の離婚の話。
持って行き方間違えたら、どうなるか分からない(汗)
自分から振るのは怖い。
奥さんから出してくれんかな~(焦)
遠まわしにしようと、竹山さんと奥さんの出会いの話を聞いた。
奥さんは遠い目をしながら、そこは楽しそうに話した。
「・・・それでね!
竹山は、ホント格好良かったの!!^^」と奥さん。
「そ~でしょうね~。今もね、スラッとして、男前ですもんね!^▽^;;
・・・それで、『あ、この人だ!』って思われたんですか?」
「そ~!!^▽^
でも、
間違いだったわ・・・(--)」
「・・・・・・・」
今、来てる・・・?リコンの話・・・?
私 「間違い・・・ですか・・・」
奥 「そう」
私 「やっぱり・・・(チラと上目遣い)・・・離婚・・・?」
奥さんは暫く黙って
「・・そうね・・・」
う~ん・・・
思わず、胸の前で腕を組んだ。
離婚したいのか、やっぱり~・・・
ま、
離婚したいっていう人を、止める義理も権利もなし。。。。
私は、どうリアクションすべきか分からず。。
奥さんの言葉を待った。
2分くらい経ったろうか・・・
「・・・でもさ」
と奥さんが身を乗り出した。
「はい?」
「やっぱり
慰謝料は欲しいわよねぇ ( ̄~ ̄)」
(・_・) ←私
(・_・;;
・・・ん~・・・?????
・・・オカネってか~??・・・
つづく。
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この話は【十】単身駐在上司の奥さんの続きです。宜しければ、どうぞ。別窓です。