「妻管厳」とは「恐妻」「恐妻家」の中国語です。
今日は、私の上司を紹介。
出身地 大阪
御年 50歳過ぎ
中国営業経験 20年以上と思う
性格 短気、せっかち、慎重
年の三分の一は中国出張。
行ったり来たり、お疲れ様、である。
仕事は素早くて的確。
殆ど会社にいないので、電話が主な通信手段。
思いついたらバンバンかけてくる。
動きが遅いと、すぐ怒る。
「大事な用件なのに、何で、すぐやってくれないの!」
「もういい!自分でやる!」
と一方的に電話を切る。
そ~んな事言われても手元に処理待ちの案件が山ほど…(困惑)
何度かそういう事があったある日、
私も切れてしまった。
「こっちだって沢山、至急案件、抱えてるんですよ!
○○さんの用事ばっかり出来ません!」
と私が怒鳴り返してガチャン!と電話を切った事があった。
…その後、暫く、私への用件は他の人に伝言…^^;;
だけど、すぐに通常に戻った。
社内では、もうすっかり、この上司のマイペースには慣れていて。
「仕事頑張ってるから仕方ないよね」
と認められている^^;;
マイペースな上司だけど、憎めないのは、後に残らない部分で。
口は悪いけれど、裏がない。
気取りもなく、リラックスしている時は、楽しく世間話もできる。
また、自分のミスは素直に認めるし、
部下のミスは責めずに一緒に解決案を考えてくれる。
仕事は、やりやすい。
慎重な部分:
怪しそうな案件には何重にも保険をかける。
中国側の動きには絶対に乗らずに、あくまでマイペースを保ち。
絶対に泥をかぶらないように話をまとめる。
この辺りは、さすがに長くやっているだけあると感心する。
上司は結構遅めに結婚したらしい。
中国出張が多いので
「勘弁してくれ!俺を離婚させる気か~!!」が口癖。
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そんな上司とある日、食事接待に出る事になった。
相手は中国人が4人なので一人だと心細いそうだ。
「帰りは送るから」
直帰なので上司の車で難波(大阪の繁華街)まで行く、と言う。
車に乗る前に。
上司 「あこさん、髪の毛落とさないでね」
私 「ああ、はい…。」
上司 「…香水つけてないよね…」
私 「ああ、はい…。」
上司 「俺が、あらぬ疑いをかけられぬようにしてな!(真剣)」
私 「・・・大丈夫ですよ^^;;」
走り出す前に上司が携帯電話を切った。
私 「・・・あれ?会社から電話入るかも…」
上司 「元々今日は国内出張の予定やったけど、
変更になったから。」
私 「?」
上司 「奥さんに予定変更になった事言ってない。
今頃フライトのはずやのに、万が一、奥さんが電話
かけてきて繋がったら、怪しまれる…(怯え)」
私 「え~??そんな事で怪しみますか~?(呆れ)
普段から怪しまれる事してるから後ろめたいんじゃ~?」
上司 「アホな!!」
上司はその後、時計をチラチラ見ていたけれど。
約1時間経った頃、「もういいな」と、携帯電話の電源を入れた。
5分ほど経った頃。
上司の携帯電話が鳴った。♪
上司は番号を見て。
上司 「・・・来たわ(汗)」
私 「奥さんですか?」
上司 「そう。あこさん、 絶 対 に 声出さんといてな(真剣)」
私 「ああ、はい・・・」
上司 「・・・もし、もし!」
(車内スピーカーで聞けるようになっています)
奥さん「あんた!今日晩御飯、いるの?(大声)」
上司 「・・・いりません(--)」
私 「・・・・」
奥さん「何時頃、帰るの!(大声)」
上司 「・・・10時には帰ります(--)」
私 「・・・・」
電話を切って。
上司 「~~~あこさん、今の聞いたやろ!?(突然大声)
あんなんやねんで!?
・・・ホン~マに結婚は慎重にしなアカンと思うわ!」
私 「・・・私が『ウフ~ン』とか言ってたら大変でしたね~(^ー^)♪」
上司 「・・・アホな事、やめてや!!(慌)」
私 「ハハハ^▽^(普段の仕返し)」
目的地に着いた。
難波なんて場所がら駐車も、そこらへんには出来ない。
裏通りにある小さな駐車場に停めた。
サウナやラブホテルがある通り。
上司 「あこさん、ちょっと離れて歩こうな」
私 「は?」
上司 「誰が見てるか分からんからな」
と前後左右をキョトキョトしながら上司は10メートル先を歩く。
・・・そこまで慎重にならんでも・・・
却って挙動不審・・・^^;;
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宴会は、まあまあ盛り上がり、時刻は9時前になってやっとお開き。
中国客をホテルまで見送って。
私 「今からだったら私のウチには9時半くらいに着きますね」
と上司の方を見たら。
(-人-) ←上司
拝んでいる・・・?
私 「・・・あの、送ってくれるんですよね?」
(-人-)
私 「・・・何ですか!?」
(-人-)「・・・10時に帰宅するって・・・」
私 「・・・はあ」
(-人-)「・・・言っちゃったので・・・」
私 「・・・ちょ~っと!!私、電車で帰るんですか??」
上司 「(拝みながら、後ずさりして)・・・あこさんとこ、近いやろ!」
私 「駅から40分は歩くんですけど!!(怒)」
上司 「(後ろに走りながら)駅からTAXI乗って帰って!経理に言っとくから!」
そして「バイバ~イ」と手を振りながら去って行った・・・
呆然。。
・・・やられた~(ため息)
・・・それにしても
そんなに怖いのかしら
・・・中国人の奥さんって・・・
^^;;
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