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CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

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2007/05/07
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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国旅行
<補足8>です。

やっと、普通の補足に入ります(汗)


テーマは 「野性」


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


>いよいよ長距離列車「無座」の旅の始まり。

>列車がホームに入ると、
>人民達が殺気を出しながら入り口前に待機。(荷物担ぎながらね)


この時、人民と一緒に列車のドアが開くのを待ちながら
私は、半年ほど前の、ある光景を思い出していた。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


91年の夏休みに、北京師範大に留学していた先輩を訪ねた。


前川先輩としよう。
ちょっとサル顔の、小柄な先輩で。

「マンキー」とあだ名がついていた。(本人は嫌がってた)


割合話もするくらいの間柄で「北京に行きますが案内して下さい」
と手紙を出すと、すぐに「歓迎」の返事をくれて。


先輩が留学してから半年振りくらいに会ったのかな。

色々教えてくれて、親切さに感謝はしたけれども。


暫くして

私とヨーコちゃん(その時の旅友)は、先輩の変化に気付いた。


目つきが異常に鋭い。
歩き方にスキがない。

そこら辺の中国人に、すぐ切れる。



倍くらいのガタイをした、人力車の客引きのオッチャンが我々に声を掛けたら、

「不要是不要!(要らんっつったら、要らんのじゃ!)」

と、いきなり怒鳴りつけ。(ヒョエ~)

怒ったオッちゃんが

「操●媽!(ものすごい侮蔑の言葉)と罵ったのに切れて(逆ギレ?)、

殴りかかろうとした時には、慌てて止めた。(せんぱい、やめて~!)



「前門」という所で、バスに乗ろうとした時には、あまりの人の多さにビックリした。

次のバスを待つ人が、5台分の塊になって待っていた。

バスが来ると、1台分の人間が乗り込み、後ろの塊が前に進む。


ドアが開いた途端、すさまじい勢いで、下りる人と乗る人がぶつかり合って
ひとしきりの闘いの後、何事もなかったかのように、バスと下りた客は去っていく。



何なんだ、このスポーツのようなアッサリ感は・・・???



そして私たちの塊が次になった時。前川先輩はおもむろに

「バッグかして」

と私とヨーコちゃんのバッグパックを両肩に1つずつ掛け、

「絶対、乗っておいでや」と声を掛けた。


私とヨーコちゃんは 「は、はい・・・(不安一杯)」


そして、バスが到着して、ドアが開いた


・・・途端、前川先輩は






「おらおらおらおら~~~!!!!!!!」







叫びながら突進し、瞬く間に中に消えてしまった。





!!!!????



・・・先輩!!!!(驚)



せんぱ~い・・・アタシ達のにもつ・・・




私とヨーコちゃんは、バスの中から洪水のように出てくる人波に
押し流されそうになって

「きゃあ!」とか「いたい!」


等と言いながら

それでも何とかヘロヘロになって中に入ったら、


前川先輩は既に3人分の席を陣取っていて


「ここ!早く!」と座らせてくれた。(乗車率120%以上)



あれだけの人の多さの中、あんなに素早くバスに潜り込んで
座席まで確保してしまう先輩の様子に私は




「野性」を感じた。






そして思った。



先輩は・・・



「サルみたい」 な人から

 


「サルそのもの」 に・・・・・(愕然)





* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


場面は広州駅に戻る。


去年は先輩に席を取ってもらったけど

今回は、前川先輩は、いない。



自分で、席を取るしかないんだ・・・


サバイバルだから・・・




先輩のように・・・






サルのように・・・!!!






だから私は。



ドアが開いた瞬間、突進して、


ほっぺたに、誰かのカバンが食い込んでいるのを感じながら、


肘鉄したヤツの足を踏みつけながら、


ぶつかってくる女に肘鉄しながら、


前に進んだ・・・






心の中で






どきやがれ、テメェラ~~~~~~~~!!!






と、叫びながら。





<補足9>【壱】広州-杭州 列車旅の思い出
につづく。





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先輩の事ですが、
人間がたった半年で、あれだけ変わってしまうとはショックでした。

しかも本人は、まるで自覚がない。
環境とは全く恐ろしいものだと、しみじみ感じました。


とは言っても、他の先輩は、そこまで変わってなかったから。

前川先輩が元々持っていた「野性」が、
中国で目覚めてしまっただけだったのかも。


彼は現在、上海に赴任しています。
江蘇にいる時、一回、会いました。

サル顔は変わらずだけど、人間に戻ってましたかね。。

(もし読まれてたら、ごめんなさい、すみません。
 正直すぎる私を、寛大に笑って許してやって下さい・・・(祈))



・・・かくいう私も、中国で「野性」が目覚めたようなものですが


というより、

「野性」がないと生きていけない。

サバイバルの国だから。





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最終更新日  2007/05/08 01:18:13 AM
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