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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国旅行
<補足8>です。
やっと、普通の補足に入ります(汗) テーマは 「野性」 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * >いよいよ長距離列車「無座」の旅の始まり。 >列車がホームに入ると、 >人民達が殺気を出しながら入り口前に待機。(荷物担ぎながらね) この時、人民と一緒に列車のドアが開くのを待ちながら 私は、半年ほど前の、ある光景を思い出していた。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 91年の夏休みに、北京師範大に留学していた先輩を訪ねた。 前川先輩としよう。 ちょっとサル顔の、小柄な先輩で。 「マンキー」とあだ名がついていた。(本人は嫌がってた) 割合話もするくらいの間柄で「北京に行きますが案内して下さい」 と手紙を出すと、すぐに「歓迎」の返事をくれて。 先輩が留学してから半年振りくらいに会ったのかな。 色々教えてくれて、親切さに感謝はしたけれども。 暫くして 私とヨーコちゃん(その時の旅友)は、先輩の変化に気付いた。 目つきが異常に鋭い。 歩き方にスキがない。 そこら辺の中国人に、すぐ切れる。 倍くらいのガタイをした、人力車の客引きのオッチャンが我々に声を掛けたら、 「不要是不要!(要らんっつったら、要らんのじゃ!)」 と、いきなり怒鳴りつけ。(ヒョエ~) 怒ったオッちゃんが 「操●媽!(ものすごい侮蔑の言葉)」と罵ったのに切れて(逆ギレ?)、 殴りかかろうとした時には、慌てて止めた。(せんぱい、やめて~!) 「前門」という所で、バスに乗ろうとした時には、あまりの人の多さにビックリした。 次のバスを待つ人が、5台分の塊になって待っていた。 バスが来ると、1台分の人間が乗り込み、後ろの塊が前に進む。 ドアが開いた途端、すさまじい勢いで、下りる人と乗る人がぶつかり合って ひとしきりの闘いの後、何事もなかったかのように、バスと下りた客は去っていく。 何なんだ、このスポーツのようなアッサリ感は・・・??? そして私たちの塊が次になった時。前川先輩はおもむろに 「バッグかして」 と私とヨーコちゃんのバッグパックを両肩に1つずつ掛け、 「絶対、乗っておいでや」と声を掛けた。 私とヨーコちゃんは 「は、はい・・・(不安一杯)」 そして、バスが到着して、ドアが開いた ・・・途端、前川先輩は 「おらおらおらおら~~~!!!!!!!」 叫びながら突進し、瞬く間に中に消えてしまった。 !!!!???? ・・・先輩!!!!(驚) せんぱ~いい・・・アタシ達のにもつ・・・ 私とヨーコちゃんは、バスの中から洪水のように出てくる人波に 押し流されそうになって 「きゃあ!」とか「いたい!」 等と言いながら それでも何とかヘロヘロになって中に入ったら、 前川先輩は既に3人分の席を陣取っていて 「ここ!早く!」と座らせてくれた。(乗車率120%以上) あれだけの人の多さの中、あんなに素早くバスに潜り込んで 座席まで確保してしまう先輩の様子に私は 「野性」を感じた。 そして思った。 先輩は・・・ 「サルみたい」 な人から 「サルそのもの」 に・・・・・(愕然) * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 場面は広州駅に戻る。 去年は先輩に席を取ってもらったけど 今回は、前川先輩は、いない。 自分で、席を取るしかないんだ・・・ サバイバルだから・・・ 先輩のように・・・ サルのように・・・!!! だから私は。 ドアが開いた瞬間、突進して、 ほっぺたに、誰かのカバンが食い込んでいるのを感じながら、 肘鉄したヤツの足を踏みつけながら、 ぶつかってくる女に肘鉄しながら、 前に進んだ・・・ 心の中で どきやがれ、テメェラ~~~~~~~~!!! と、叫びながら。 <補足9>【壱】広州-杭州 列車旅の思い出 につづく。 ←よろしくお願いします(別窓) ←こちらも是非(別窓) ←これも、いいでしょうか?(別窓) 先輩の事ですが、 人間がたった半年で、あれだけ変わってしまうとはショックでした。 しかも本人は、まるで自覚がない。 環境とは全く恐ろしいものだと、しみじみ感じました。 とは言っても、他の先輩は、そこまで変わってなかったから。 前川先輩が元々持っていた「野性」が、 中国で目覚めてしまっただけだったのかも。 彼は現在、上海に赴任しています。 江蘇にいる時、一回、会いました。 サル顔は変わらずだけど、人間に戻ってましたかね。。 (もし読まれてたら、ごめんなさい、すみません。 正直すぎる私を、寛大に笑って許してやって下さい・・・(祈)) ・・・かくいう私も、中国で「野性」が目覚めたようなものですが というより、 「野性」がないと生きていけない。 サバイバルの国だから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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