CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

蕭山というのは浙江省の中でも富裕な地域で・・・

と以前の浙江省の取引先から何度か聞いた事がある。

杭州空港がある所でもある。

富裕な地域、と言われても日本人の感覚ではピンときにくいが

他地方から訪れた人は、先ずマイカーの多さに驚くと言う。

2005年のデータによると、

都市住民の平均年純収入：18884元（約30万円）農村：9498元（約15万円）

年の成長率は都市と農村では、13.2％と10.1％
エンゲル係数：0.359％と0.353％
平均居住面積/人：32.92平米と70.85平米
マイカー所有率/100戸当たり：26台と6台。

塗装工場かどこか訪ねた事があって、開発区だったけれども
その時の印象は事前の情報もあってか道も綺麗で落ち着いた所だった
印象がある。


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上記の数字が果たしてどの程度のものか比較したくて。

以前住んでいた江蘇の、あの街の平均収入を調べてみたら、
なんと！今年に出た統計では浙江省を抜いていた。

どこかの掲示板だったのだけれど、

「XX市は浙江省の年平均収入を抜いたー！」

というテーマが投稿されてあって、
思わず我が目を疑った。（マジで～？？あの小さな街が・・・？）


しかし先を読んでいくと、それに浙江省人が噛み付き、
江蘇省人が対抗し、炎上寸前の

何だか苦笑せざるを得ない内容が展開されていた。

まあまあ、江蘇のあの街が浙江省を引き合いに出して
大喜びしているという事は、浙江省はそれほど富裕地域の地位を
維持していたのでしょう。
（上海・北京・広東等大都会はまた別ものでしょうけれど）

但し私が思うには、外資の投資に頼る沿岸沿いの江蘇よりも
（実際、私が住んでいた江蘇の街は外資の投資で伸びたようなもの）

逆に積極的に対外投資をする浙江省（中国全土で一番多いそうだ）
に中国人の底力を感じる。


江蘇人からよく聞いていたのは、

「商売では浙江省人には敵わない」

どうやら商売のやり方がとても巧みなのらしいのだが。


不動産投資で有名な浙江省の温州人（温州みかんと関係あるらしい）は、
それこそ「中国のユダヤ」と呼ばれ。

投資のやり方としては、先ず伸びそうな地域の不動産を
共同出資でそこらじゅうマンション丸ごと、ビル丸ごと、
どんどん買い上げ、値を吊り上げて売る。

そして儲けた利益で、また次の土地の不動産を買い上げる…
というものらしい。

このせいで不動産価格は恐ろしい値上がりが起こった。

南京市では、この「不動産転がし」を防ぐ為に
南京市の戸籍を持った者しか不動産購入できない、という
規定を急遽出したという。

元々温州人はヨーロッパ等、海外に出る者が多く、
親戚が海外にいる、という者が多数いるそうだ。

中国内だけに留まっていないのが面白い。
世代を重ねる毎に物事の見方や感覚も中国の枠を超えているのだろう。


その他、浙江省・永康市は「肯吃苦（苦労を厭わない）」
「人がやりたがらない仕事をして這い上がった地域」と。

それは浙江省の他地域の人が称賛するくらいだから、
相当根性の入った地域なのだろうと思う。

工場見学にも行ったが、技術は洗練されていないが
小老板が沢山いて、がむしゃらに事業展開していた。


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一方、浙江省は「模倣品の地域」とも言われる。

100円ショップの品物の供給先で有名な「義烏市」には
大きなマーケットがあり、「老市場」「工芸品市場」
「食品市場」等多種のマーケット館がある、つまり卸（おろし）の町。

中国全土から、この町のマーケットにモノが集まる。

「義烏には、ありとあらゆるニセモノがある」らしい。

主に日用品らしいのだが。

浙江省の取引先の老板がよく言っていたが、

例えばFAXトナーを買おうとすると、
5種類くらいのニセモノが出てきて、
クラス別に値段が分かれているそうだ。

実際、私も「老市場」と「工芸品市場」へ見学に行ったが、
確かにありとあらゆるものがあった。
どこかで見たようなキャラクターも沢山。。

老市場では小売もやっているようだけど
工芸品市場で、１つ気に入ったモノがあって買おうとしたら、

「1個なんて売らないよ」

とケンモホロロ相手にしてもらえなかった＾＾；；

色んな人が買い付けに来る所なんだな、と
「卸の町」を再認識した。

客層は中近東、韓国など中国人にとっても手強い国の人が多い。



地元意識が強いから何かあっても役所とは「関係（コネ）」で
やり過ごす。

江蘇の通関処理で困っていた私に浙江省の老板が言ったのは

「首先要gao好関係，請他人吃飯、送東西…」
（先ず仲良くならないと、（役人に）ご馳走して、プレゼントして…）

でも外資企業が多く、規定がガラス張りの江蘇のあの町では
そう簡単にいかない。（実際、色々やった）


しても、ある程度までしかなれへんねんて、江蘇は～！！


何度も交わしたやり取りだが、最後まで老板は理解できず私の「gao関係」の
努力不足だと思っていたようだ。

そのくらい違う。



上海、江蘇と外資の多い華東地域に馴染みの深い私には
浙江省での経験は、かなり中国色の濃いものに感じられた。

そして、この人達と商売するには、相当根性入れないと駄目だな、
とも感じた。


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何故、唐突にこんな事を書き始めたか。

実は最初、杭州蕭山空港の事を書こうと思っていたのですが。

いつものように横道に逸れました＾＾；


空港の事を書こうと思ったのは、

もう日本に戻っているから。


PCダウンの為、急遽一時撤退！＾＾；；


スペアのPCもなかったので仕事にならず、致し方なく。

来週には出張もあるので、どうせ一度は帰らないといけなかったのですが…
PCダウンは予想外でした。



次回は杭州蕭山空港での事を。




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