|
テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:台湾
【イーチエンルークー】
ホテルにチェックインしてから、 車を呼んでもらって訪問先に出かけました。 外は雨。 フロントのお姉さんが、傘を持ってついてきてくれて 私が乗り込む時には、私の頭を手で覆った。 「まぁ!NI的服務真周到!!」 (あなたのサービスはホントに行き届いてるね!) と声を掛けたら、 「不,応該的。。(いいえ、そんな。。)」とはにかみながら謙遜。 車に乗って、運転手さんと世間話。 感じのいい人だったので 「明日帰国なんだけど…またあなたの車に乗りたいから、携帯の番号教えて」 と言うと 「いや…会社が配車するから…」と困り顔。 「じゃあ、いいや。ごめんなさい^^」 そうこうしている内に訪問先に着いた。 * * * * * * * * * * * * * * * * 車から下りたら、50歳くらいの気の良さそうな警備のオジサンが 「登記一下(記帳して)」 と言うので、『これは大陸も同じだな』と書き込んだ。 オジサンが興味深げに 「一個人?(一人か?)」 と聞いた。 「対,我一個人過来了!(うん、一人で来た)」 「ロ那里過来了?(どこから)」 「え…<書きながら>日本」 「ジップンラン(日本人)!?」 「対!(そう)ジップンラン(日本人)^^」 ジップンラン、チャップン、ガムシャ、リーホウ、 くらいしか知らないけど、役に立ったわ・・・^^; 「日本小姐!(日本の女の子!)」 ←「女の子」って図々しいですかね。 「はい!」 「一個人!(一人!)」 「ふふっ^^」 オジサンは、ちょっと引き気味に私を見て 「還年青ロ巴(まだ若いな)」 と言う。 ^^;; 「不~!我已経很大了ロ牙!(ブ~!もう、すごい年だから!)」 「不会ロ巴!(そんな事ないだろ)」 「真的!(ホントに)」 「結了婚没有?(結婚してる?)」 「メ~イヨ~ウ!(し~てな~い!)」 「為什麼?(なんでだ?)」 「我也不知道。找不到老公!(わかんない!旦那が見つからないの!)(困り顔)」 お互い顔を見合わせて、噴出した。 「太挑不行!(選びすぎたら駄目だ)」 「え~~~?我没有挑~(選んでないよ~)」 「要找什麼様的人?(どんな人探したい?)」 「う~ん…(考)…有銭的人!(お金持ち)^▽^」 「有銭的人!(金持ちか)」 オジサン大笑い。 「找老公,要看四個条件。(旦那探しはな、4つ条件を見る)」 「什麼条件??(どんな条件)(身を乗り出す)」 第一、有一点銭(少しお金がある事。有りすぎると駄目、2号、3号、4号ができる(笑)) 第二、品徳好(人柄良く、道徳がある事) 第三、有穏定的職業(安定した仕事がある事) 第四、非常愛NI (あんたをとっても愛している事)←強調してた。 …このオジサンは、家とかお金とか、言わないんだな。。 「這個~除了四以外,就是NIN了ロ牙! (これってさ~4以外は、オジサンじゃん?)(笑)」 等と私も言ってみる。 一しきり話して、オジサンが。 「アイヤ~NI・・・(あ~あ、あんた・・・) 我有イーチエンルークー的感覚(イーチエンルークーの感じだよ)」 (~。~) イーチエンルークー? 出た、成語(汗) ←苦手 「イーチエンルークー、分かるか?」 「分かんない、書いて。」 「イーチエンは・・・」 「一に見る?ルーは如し」 「クーは分かるか?」 「照顧の顧?」 「いや。…こう書く」 一 見 如 故(「故」は「旧」とも書きます) 「初めて会ったのに、昔から知っているような気がするって事だ」 へぇ・・・ ちょっと名残惜しかったので。 「オジサン、これ」 と名刺を渡した。 「くれるのか?」 「うん!」 「ここに電話したらいいんだな?(笑)」 「そう!じゃあ、行くね、再見!」 「再見!」 ・・・遅刻した(汗) ミーティングは無事に終了。 ホテルに戻って。 雨が降っていたから外に出るのもままならず、PCもないから 部屋でボーっと窓の外を見ていたのだけれど。 安さんに、劉小姐に、警備のオジサン。 その他、出会った人たち。 温かい人が多かった。 * * * * * * * * * * * * * * * * * 昔、台北に短期留学した時には、正直 「ちょっと前の日本みたい」「つまんな~い」と感じていて。 台湾の人の優しさが、あの頃の私には過剰に思えて、 言ってみれば親と一緒にいるみたいで苦手でした。 だから、ドライで刺激ある大陸に惹かれたのだと思います。 その間も何度か台湾(北ばかりだけど)行きましたが、 やっぱりしっくりこなかった。 変わってきたのは江蘇の頃からでしょうか。 洪経理と知り合って、その他手強い台湾人の得意先に接して 色んな話をするにつれ見方が徐々に変わって。 10何年かの間に台湾も大陸も、それから私個人も変わっていましたしね。。 今回は台湾(新竹がほとんどですが)の写真や話、沢山書きましたが 心の中の台湾の位置づけを整理していた部分もあります。 見方の変化に自分でもとまどっていましたので。 一通り反芻してみて、今は。 台湾の成熟さを心地良く感じ、親切を有難く受け入れる事ができる。 彼らから受けた親切は、他の人にもそうしよう、と思える。 小さな自分の変化ですが、苦手だった場所を「いいな」と 思えるようになった事を、とても嬉しく感じています。 そしてまた。 出会った人で、その土地や国に対する印象が左右される。 当たり前すぎて忘れかけていた事を再認識させられました。 ←劉小姐の写真は後日(別窓) ←次回から大陸編へ(別窓) ←「一見如故」に(別窓) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[台湾] カテゴリの最新記事
|