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CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

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2007/09/04
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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国駐在時代


7時に目覚ましが鳴った。


(・_・)


・・・・・・現実だ。
昨日の事は夢じゃない。

いつもなら、もう出勤の車の中だもの。
今日は、7時に起きて、今から仕度して病院へ行くもの。


大川さんが昨夜、事故に遭ったから・・・




8時半に病院に着いた。

救急病棟の病室に入ると、技術者A氏の姿が見えたので声をかけた。


「お早うございます」
「あ、お早うございます」

「あれ?竹山さんは?」
「会社行った。」

「…寝てないでしょ?」
「徹夜やね。俺も寝てないけど」

「すみません」
「いい、いい、そんなん、大丈夫」

「大川さんは…?」
「まだ寝てる」


点滴を打たれて、大川さんが青白い顔で寝ていた。
おでこやほっぺたが少し赤くなってる。擦(す)り傷。
顔も脂ぎっていた。


そらそうやな…昨日のまんまやし。


ベッドの側には、2人、中国人女性がいた。

髪にパーマを当てて、ヒールが高めのサンダル履いて
ジーンズ履いて、化粧してる。
一人は花を持っていた。


飲み屋の姉ちゃんが見舞いに来てくれたんや。。
大川さん、お酒好きやし、姉ちゃんの友達多いんやな。



軽く言葉を掛けて、会釈した。
姉ちゃん達も会釈した。

しかし、それ以上は。

世間話も何もせず、点滴の雫(しずく)が落ちるのを
それぞれが見ていた。


ここは大部屋。

ボーッとしている間にも何人かが出たり入ったりしている。
かなり出血している人もいた。

普段なら目を剥(む)く状況の人もいたけれど。
いちいち驚くのが憚(はばか)られる雰囲気の中、我々4人は無表情で
大川さんが目覚めるのを待っていた。


9時半頃。


姉ちゃん2人が、こっちを向いた。
大川さんが目を覚ましたらしい。


「大川さん」と技術者A氏が声をかけた。

「ああ…俺、どうしたんや」
「昨日、事故に遭ったみたいですよ」

「そうか…誰がここに運んでくれたんや」
「救急車で運ばれてきたんですよ」

「そうか…みんな、来てくれたんか。スマンな…」


大川さんは、そう言って、また目を閉じた。


技術者A氏は部屋の外へ行って、目を覚ました事を携帯で報告しに行った。


大川さんが一旦目覚めた事で、我々4人は安堵し。

姉ちゃん達2人は大川さんのベッドの側で点滴を見てくれているので
私は技術者A氏と並んで壁にもたれて話をした。



「…昨日、一緒に晩御飯食べはったんでしょ?」
「食べたよ。」

「飲んでました?」
「あ~まあ、いつも通りビール飲んで、日本酒飲んで…」

「何時ごろまで?」
「8時過ぎにはもう店出たな」

「その後、また飲みにいかはったんですかね?」
「…やと思うで~。俺、帰る時に、大川さんが飯屋の隣(飲み屋)に
入っていくの見たから。多分その後も何軒か行ったんちゃうかな」



ちょっと引っ掛かっていた事があった。


大川さんは最近、特に酒量が多かった。

正直、仕事がうまく行っていなかった。
業績不振が続いていたものだから、大川さんは本社から
頻繁に叱責を受けていた。

中国語の分からない大川さんの机に検査書類・契約書などが積まれていた。
でも大川さんは竹山さんや私にその仕事を振らず、
内容もハッキリ分からないのに、サインや捺印していた。


しんどそうやった、かなり。


それに。
この間、一緒に夕食食べた時に言っていた言葉…



・・・・・(考)・・・・・

・・・考えすぎかなぁ・・・




その時、私の携帯電話が鳴った。
部屋の外へ走って出た。


海外か。


「はい、もしもし~」

「元気?」
「あ、(総務)課長」

「大川さん、事故に遭ったって?」
「はぁ…」

「さっき目を覚ましたそうやね」
「はい」

「ちょっと暫く大変やけど、宜しくな」


用件は海外保険の事だった。

会社に保険の証書があるので、それを確認し
また契約の医療サービスセンターに連絡をするように、という指示。


「保険…私、見た事ないかも…」
「竹山さんに預けてるから。じゃあね宜しく。御飯ちゃんと食べや」

「はい^^」



もう本社に連絡が行き渡ってるみたいやな。。



本社メンバーの驚きが想像できて、かなり気が重かった。


取り敢えず…まず保険、海外保険!




技術者A氏に声を掛けて、会社へ行く事にしました。




つづく。




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最終更新日  2007/09/04 11:15:11 PM
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