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テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:中国駐在時代
病院にAM8:30前に到着。 本日も、大川さんの病室へ御出勤。 のどかな中庭を横切って、内科病棟まで歩いて行き、 エレベーターに乗って最上階のボタンを押す。 到着して、ガーッとエレベーターが開くと・・・ 看護婦さん達の笑顔が私を迎える。 ・・・パネルのね。 このVIP階には、看護婦さんの笑顔の顔写真と名前を書いた でっかいパネルが、エレベーターの正面にかかってあって。 「私達は患者の為にサービスします」 みたいな文言があって、看護婦さん達の笑顔のバックには ピンクのバラの写真・・・ ・・・何かの店と、混同しそうなパネルだな?(--)指名可能? こういう、どうでもいいようなアピールが大陸では結構目に付く。 このVIP階は、病室はゆったりしているし患者数も少ないし、 この病院の中じゃ、いい部類なのだろう。 大川さんの入っている個室も、そこそこ清潔だし、 ユニットバスもついていて便利なんだけど。 携帯電話はフリー(!)だし、ドアを開けてれば知らない人が入ってくるし(!) 細かい部分が、日本では考えられない事が多い。 VIP患者である大川さんの病室をノックする。 誰かが鍵を開けに来る。 「早!(おはよう)^^」 ・・・ネエちゃんが。 「早…(おはよ~)^^;」と私。 事故発生から5日目の朝。 この状況にすっかり慣れている自分が怖い(汗) 「お早うございます」と大川さんに挨拶。 「朝、食べられました?^^」毎朝言っているセリフ。 「ああ…ちょっとな。動かんから食欲出んわ(笑)」毎朝聞いているセリフ。 この挨拶会話に、本日はネエちゃんも参加。 「この人、全然食事しないの」と困り顔のネエちゃん。 「だから便も出ないのよね」と続ける。 ・・・便ね(^^; 「ニー、不吃飯、タービエン、不通 (あなた、御飯食べない、便、出ない) 不行、不行! (駄目、駄目!)」 とネエちゃんが大川さんにジェスチャー入りで説教し始め。 大川さんが「ん?ん?(汗)」と私に目配せをし、 私は「あー、あのー、御飯食べないからー、 出るモン出ないって駄目出しされてますよー(ーー)」と通訳。 大川さんが「あ~…」と恥ずかしそうに納得して。 ネエちゃんが更に「ニー、不行ヤ! (あなた、駄目よ!) 」と続ける。 なんかもう・・・ 好きにして(-。-;・・・みたいな。 ネエちゃんも冗談めいた顔ではなく、真剣に心配しているようなので 不愉快ではないけれど。 中国の人は、生理現象に関しては結構ストレート…(--; (朝から「出ない」だ「出せ」だの話で申し訳ないです) ♪♪ 恐らく海外からと思われる電話が入ったので、廊下に出た。 大川さんに聞かせたくなかったからだ。 電話は本社の常務からだった。 大川さんは私に電話が入っても「何だ?」とか「誰だ?」と聞かない。 私も言わなかった。 聞かれても、本当の事は言えなかった。 だって大半が、大川さんを帰国させる為の打ち合わせだったのだから。 大川さんは「帰国せずに中国で治療をしたい」と頑固に言い張っている。 病室の中に、段々増えていく大川さんの私物。 ・・もう、すっかり「大川宅」の雰囲気になっていて。 大川さんの「帰国しない」意思を感じられるようで、 日本に帰国させようと目論む私には、かなりプレッシャーだった(汗) さっきの常務の電話は「主治医に診断書をもらい、それを翻訳してFAXせよ」 との指示だった。日本の受け入れ病院の医師に引き継ぐ為だ。 「ちょっと出てきます」と声をかけた。 大川さんは「ああ」と答え、他に何も聞かなかった。 つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、 モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。 扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。 私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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