CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行
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♪♪ また海外から電話。 「不好意思(ごめん)」とネエちゃんに断って廊下に出た。 「アコさん?」 常務だった。 大川さんを期限までに帰国させる方法が見つかったのかな! ・・・と思いきや。 保険会社に帰国搬送の件で相談したら、別の医療サービスセンターを 介してほしい、と言われたそう。 「なんでですか?丘さん一生懸命やってくれてますよ (~。~)」 「保険会社のパートナーってヤツらしい。俺も会社で契約している今のでいい、 って言ったんだけど・・・変えられんって」 「・・・ヒモ付き?」 「ま、そういう事やな。取り敢えず電話番号と担当者を言うからメモして」 次の担当は、別会社の王さんという人だった。 先ず丘さんに事情を説明した。丘さんは大変残念がった。 どうやら、搬送するとサービス費用が発生して、保険会社から仕事代として もらえるような口ぶりだった。 散々頼んだが断られてしまった、と言うと、やっと納得してくれた。 「ところで、診断書の翻訳が出来ましたがどうしますか?」 「あ、会社にFAXしておいて下さい。アコ小姐、CC:竹山さん と書いて。 翻訳までして頂いたのに、有難うございました。」 「いえいえ。また宜しくお願いします」 また宜しく か・・・ お世話にならないのが一番だけど、何が起こるか分からないし、 何かあれば異国の医療機関相手に、本当に頼りになる存在だ。 苦笑いして「こちらこそ」と言い、電話を切った。 次は、別の医療サービスセンターの王さん。 こちらも上海の医療サービス会社で、日本語も相当達者な年配の男性。 こういう会社って結構あって、結局パイの取り合いしてるのか・・・ ちゃんと対応してくれるなら、いいけど(不安) 初めましての挨拶。 そして、現在のケガの状況と、帰国して治療させたい会社の意向を説明した。 ベッドの予約時間の問題で、手術期限に帰国が間に合いそうにない、 何か方法はないものでしょうか・・・? そう問いかけると、王さんは 「…以前に似たような事がありましたが、その時…」と、ある事を言い出した。 「ええ、それは可能ですけど・・・。」と私。 「足りますかね、場所・・・?」 「あ~・・・!(納得)」 それ・・・イケルかもしれない! 「ただ、医者に確認する必要があります。聞いてもらえますか?」 「分かりました!」 藩医の所に行くと、「ふむ・・・」と考えて 「可能性はありますね。明日、患者の状況を見て決めましょう」 王さん、さすが専門家だ。 こちらは一つの事にこだわっていたけれど、角度を変えれば、 他に方法はあったのだ。 ・・・ここに来て、帰国の希望が見えた。 というか、もうこれしか手はない。 多少は無理をしてでも、これで押し切る!!! * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 夜7時頃。 竹山さんが病院に来た。 大川さんの見舞いに来たのもあるけど、診断書の翻訳を持ってきたのだ。 TAXIの中で受け取った。 「今晩、アパートで確認します。手直し必要あれば電話しますので その時は、明日の朝出勤前に、私のアパートに寄ってもらえます?」 「分かった。」 こういう細かい用事は、竹山さんはキッチリやってくれるから安心だ。 大川さんの帰国方法について、簡単に報告しておいた。 確定すれば、すぐに座席予約をしてほしい、とも頼んだ。 竹山さんは黙って聞いていたけれど、「大川さんな」 とポツリと話し出した。 「俺に電話してきて、『あの子、何回も外に行ったり、電話したりしてるけど…』 って聞いてきたわ。」 ・・・! 「あの子って・・・私の事ですか?」 「そう」 「・・・何も知らないフリしておいて下さいね・・・」 「分かってる。知らんって答えてる」 やっぱり大川さん、私の動きを警戒してたんやわ・・・! 直接私に聞かない所が、あの人らしいというか…オジサンというか… でも・・・帰国は本社の意向だし、 最後は常務と経理部長から言い渡してもらえば、彼も何も言えないはず・・・ 多少の不安は感じましたが、でも 絶対うまくいくはずだ・・! コブシを握り締めて、自分に言い聞かせていました。 つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、 モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。 扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。 私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
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