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CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

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2007/11/15
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カテゴリ:中国駐在時代



季節は丁度、今ぐらいでしたっけね。

土曜日のお昼に、私は公園で人待ち顔で立っていました。


大川さんとの待ち合わせに。


妙な感じでしたね。

中国なら「あ~公園ですか、はいはい」って感じだけど

日本で大川さんと待ち合わせなんてした事なかったし…


初老のオジサンが来ると


・・・あれか!?
・・・・・・違う(~。~;


ジーッと見てしまう。

正直言って、ワクワクする待ち合わせでもないものだから

変な緊張感がありました。



仕事で全然意見が合わなかった上司…

交通事故に遭って世話をする現地の彼女と3人で病室にいて…

やっと帰国してもらったはいいけれど、
その後大失態の後始末をして…

今は日本…



・・・そんな事を考えていると。


見覚えのある、大きな顔が^^;

ダンガリーシャツに、ジーパン履いて大川氏、登場!!



・・・ケンケンしてるみたいに、足を引き摺って。



「悪い悪い、電車、乗り遅れた(汗)」
「大丈夫ですよ、私も今来た所で。…足大丈夫ですか?」

「大分、良くなってんけどな。リハビリ頑張って」
「そうですか…」

「何か、食べたいモンあるか?」
「う~ん…(考)…美味しい刺身が食べたいです^^」

「刺身か!?中華ちゃうんか?」
「中華は、さんざん食べましたから^^;」



少し歩いて海鮮料理屋に入りました。



椅子に座るのも、ちょっと時間がかかって。

片手も少し不自由そうでした。



「ホンマは、もっと早く御礼したかったんやけど…
何せ体が動かんかったから、こんなに遅くなってしまって。」

「いや、いいですよ、そんな^^
こうやって誘ってくれるだけで有り難いです」


「皆、どうしてる?」

「う~ん、まあ元気ですよ。相変わらずバタバタですけどね。
あ、ジョー辞めました。チャオも辞めて、周も、もう辞めます。」


「そうか」

「竹山さんや他のメンバーは頑張ってますよ」



注文は遠慮なく^^;


ヒラメの活け造りとサザエのつぼ焼き、その他諸々頼みました。


話しは私が江蘇の様子を説明して、大川さんが「へ~」と相槌を打つ…

以前は大川さんが昔の経験を話して、私が相槌を打っていたのに。



「あの…あの財務問題も全部処理しましたから^^」

「そうか…」



段々表情が沈んでいく大川さん…



本当は。

王小姐の事や、帰国したくなかった本当の理由、宋君の家の事
話したい事、聞きたい事は沢山あったのですが・・・止めておきました。

当たり障りなく江蘇の話と、世間話をしました。



取り敢えず美味しい刺身は食べさせてもらって解散。



大川さんと私は逆方向だったので、大川さんが改札に入るのを
私が見送りました。


大川さんは改札を出て、振り返って手を振った後、
その後は振り返らずに、足を引き摺りながら、ゆっくりと
階段の向こうに消えて行きました。






・・・この時以来、大川さんには会っていません。



* * * * * * * * * * * * * * * * * * *



長い話で、すみませんでした^^;

こんな、あまり楽しくない話を書くのはどうかな、と
最初は思ったのですが…

中国医療事情、単身駐在員の一例、交通事故処理等、
あまり一般的に知られていない事も沢山含まれていたので
何かの例になれば良いかな、という思いで始めました。

駐在中の数あったトラブルの中でも
この話は一番複雑で、時間もかかって、多方面に関わっていたので
有る意味、大ネタ。故に簡単には終われず49回と自己最長にも
なってしまいました^^;


でも書いて良かったかも。

私用の駐在記録(?)になったし、情景を文字に直して見つめ直す事で
悔しかった事や情けなかった事も、客観的に見れるようになった気がします。

正直、この話は、思い出したくない部類に入っていましたから、
無意識に忘れようとしていた(と思う)ので記憶も薄くなっていましたし。

でも忘れてしまいたくもなく。
大変だったけど充実した時間でしたから。


大川さんや竹山さんとは全然考えが合わなくて反発ばかりしてましたが
でも皆、それぞれ一生懸命だったから「それはそれで、いっか」と。

過ぎた事だし。

王小姐や宋君も、一瞬だったけど私の人生にスッとすれ違って
不思議な出会いと別れでした。



中国で交通事故に遭うと、こんな風になるんだ。
中国の病院で入院すると、こんななんだ。
中国の女の子にも、こんな子がいるんだ。
中国の警察って、こんななんだ。



泣いて、笑って、ハラハラして、安堵して…



面白い経験させてもらったやん!!



だから、いいのです。


また。

大川さんと徹底的に合わなかった事から気付いた事は、
あんまり真っ直ぐすぎてもアカンな、という事。

江蘇の頃は「仕事だから」「会社の為に」ってガンガン体当たりしてましたが。。

正しいと思っていても時には黙って、納得いかなくても取り敢えず「はい」って
言うのも必要なんだな、って事…回り道でも、その方がうまく行く事もある。。

今は周りが分かってくれなくても、心の中に信念を秘めて生きていれば、
いつか理解される事もある。

周りを理解させようと思う事も大事だけど、その時期やタイミングが重要。

そういう「処世」と言うか「世渡り」が、何度も壁に突進して、タンコブ沢山作って、
やっと少し分かった気がします。(痛い目に遭わないと分からない人⇒ ^^;)

大川さんとの出会いは、その「気付き」に必要だったのではないかな、
等とも思ったりします。

今は、ちょっとその辺が上手になったかも?



大川さんの一連の行動は、今だ私には意味不明の部分が多いのですが(汗)

彼も急に中国の会社を任されて、仕事がうまく進まず、
事故に遭って、後遺症の残る余生を過ごす…気の毒です。


大川さんにとって中国駐在って何だったんでしょうかね…


今の私には分かりませんが、私がもっと年を取って、
立場も変わった時…もしかしたら、フッと


あ、こういう事だったのかな?


って、また気付けるのかもしれない。


そんな風に思っています。



・・・あら?また長々と(汗)


どうも収拾つかなくなりそうなので(汗)
このくらいにしておきます。


読んで下さった皆様、どうも有難うございました。



【完】



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いつも読んで下さった方々、いつもクリック↑して下さった方々、有難うございました。
今回の話、もう「つづく。」はありません^^;

次、また何か面白い事書ければな、と思っています。

あ、帰国前、事故処理は竹山さんに託しましたが、最後どうしたかは不明です。
ちゃんと処理してくれたのかな~…(心配)


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私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!






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最終更新日  2007/11/20 01:53:04 AM
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