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CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

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2007/12/06
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:上海留学時代


上海留学の頃は各国から留学生が来ていました。

復旦で当時500人いたと言われていた留学生。

94年当時は「留学生は留学生寮に居住する」という規定が
あったので殆どの生徒は寮に住んでいました。*奥さんクラスは別。
(若干名、無断で外に部屋を借りて住んでいました。彼らは
名目上、寮に住んでいる事にする為、名前だけおいていました)

半数は韓国人、1/3は日本人、その次にアフリカ人、
その次にラオス人やマレーシア・シンガポール人、そして欧米人等。

結構、国際色豊かな環境でした。


その内、インド人は4人いましたっけね。
男女2人ずつ。

男性の方は男子寮の近くで、時折ターバン巻いてる人を
見かけるくらいで話もした事がなかったのですが。

女性2人は私の部屋の近所で。

最初の頃、彼女らはサリーを着て授業に登場したりと、
結構目を引く存在でありました。


一人は活発で目鼻立ちのハッキリした美人さん、名をモニシャとします。
もう一人は物静かで神秘的なモナリザのような人。

「モナリザ」の方は公共の洗面所でよく髪を梳かしていました。
ふくらはぎくらいまで長い髪で。
ユックリユックリ、クシを通し、私たちが見ていると少し微笑んで
また髪を梳かすという、とっても雰囲気のある人でした。


彼女らがトイレに行く時には必ずバケツを持って行く。
そして水道の水を入れて、個室に入る。
用が終われば、バケツを丁寧に洗って、部屋に干していました。

そんな光景を見かける度に「へ~噂通りだ(驚)」なんて
物珍しく観察していました。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


3ヶ月くらい経って、緊張感もほぐれて来た頃、
よからぬ話が聞こえてきました。


「公共の冷蔵庫に置いていた食べ物がなくなった」
「公共の洗濯場に干していた洗濯物が無くなった」


「またやられたよ!」
「一体ダレだ!(怒)」


自炊グループは自分達で冷蔵庫を買って、外側を鎖で
グルグル巻きにし南京錠をかけ、勝手に開けられないようにしたりと
ピリピリした雰囲気が流れていたある日。


モニシャ(活発なインド人)が公共の洗濯場に干していた欧米人の
トレーナーを勝手に着ていたので、欧米人は「返せ」と言ったが
モニシャが「これは私のよ」と断ったので、激怒した欧米人が、自分が以前
そのトレーナーを着ていた写真と、モニシャが今着ている写真を行政科に
持っていって抗議し、行政科の指導でモニシャはトレーナーを返した。



という事件が起きました(驚)


モニシャの兄貴(兄妹で留学してきてた)も人の服を勝手に
着ていて男子寮で騒動になった、という話も聞き。


「インドでは持っている者が持っていない者に施しをするのは当然」


という考えがあると聞いた事があったので


これがインド人なのか…?(~。~;


困惑する一方で


・・・しかし、それを上海でするか?


掟破りの度合いに、驚愕しました。
*モナリザと、もう一人の男性インド人は、そのような話はなかったです。


これらの事件以来、「モニシャとその兄貴」は、留学生達から警戒され
食べ物もそうなのではないか、と疑われたりしていました。
(実際は色んな人が盗っていたらしい)

まあ、しかし私は被害に遭っていないし、モニシャと部屋も近いし、
授業も一緒だったので、当たり障りない付き合いをしていました。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


そんなある日。

モニシャが私の部屋に来まして。


「ちょっと、お願いがあるんだけど…(笑顔)」
「何?」

「お金を貸してほしいの!」
「…お金?(汗)」

「今、生活費がなくて。1週間後に奨学金が入って来た時に返すから」
「…え、いくら?」

「150元(当時、約1650円)」



(~~;;;;;



「…財布の中、確認してみるよ。後でいい?^^;」

「OK!(笑顔)」



・・・・・・・・・・・・

・・・勿論、150元くらいは持っていたのですが、
色んな事を聞いていたので、即答を避けたのです。



部屋も近所だし、断りにくいよ~…(悩)
どうしよっかな~



元々、頼まれると嫌と言えなかった私。



彼女も返すって言ってるしな…
…でも、返って来ないかも(汗)

でも怪しいから貸さないってのは失礼だしな~。。


…どうすべ?(汗)





30分ほど、あれこれ悩んだ挙句。


私はモニシャの部屋をノックしました。




つづく。




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最終更新日  2007/12/07 10:49:06 AM
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