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CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

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2007/12/07
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:上海留学時代


先ず笑顔を作り、スタンバイOK。
モニシャの部屋をノックしました。


出てきたモニシャ。「あら^^」と笑顔。


私、深呼吸。


「これ、150元。貸すよ。」

「ホント(驚)有難う!」

「あ、でも、ちょっとさ、あの~・・・・(言いよどむ)
・・・先に、チエティアオ(借用書)書いてくれる?(笑顔)」

「チエティアオ?(~~)」

「えっとね、英語だと、こうかな?(メモ書きした単語を見せる)」


モニシャは一瞬だけ、素の顔になった後。


「OK!(笑顔)」


すぐに机に座って、借用書を書き始めました。


「これでいい?」

「え~っと…(読む)あ、悪いけど何月何日に返済します
って言うのも書いてくれる?」


「OK!(笑顔)」


また机に座ってすぐに書いて。


「これでいい?」

「うん!完璧ね!(お金を渡しながら)ごめんね~、やっぱりお金の事だから
キチンとした方がいいと思ってね。それと私、すぐ忘れるから、バカだから。
今、お金渡したよね、私?ホラすぐこうなのよ、ホント、ゴメンね。
ハハハハハハハ~~~!!!(バカ笑い)」


手を振ってバイバイしながら


\(^▽^@) ハハハハ~


小走りで自分の部屋に入りました。



ドアを閉めて。



・・・(`Д´;;; 緊張した(大汗)



「借用書」って言ったら、モニシャ一瞬「素」になったな、見事に(汗)気を悪くしたかな?
…でもさ、インド人なんてさ、どんな人達か全然知らないしさ、アタシも怖いよ実際。
それほど親しくもないのにさ~お金貨すなんてさ~(汗)あ、でもさ借用書って「アナタを
信用してません」って言ってるみたいに思われるかな?モニシャの笑顔も引きつってた気が
するしさ。でも、もういいや、もうやっちゃったからさ。これでもし返って来なかったら
借用書持って行政科へ抗議すりゃいいや…あ~もういいや、どうでもいいや、やっちゃったから(汗)



・・・こんなにグダグダ悩むくらいなら、
いっそ貸さない方が良かったか?とも思ったのですが。

でも、インド人だから、悪い噂を聞いたから、の理由で
彼女を判断するのはどうかな、と思ったし。

でも、何もなしに貸せるほど信用できるワケでもない、
彼女の事をインド人という事と名前くらいしか知らない。
私にとっては、正体不明同然だから。


でも挑戦したかった。

外国人(インド人)にお金を貸したら、どうなるんだろう?

その経過と結末を、私自身で体験したかったのです。


なので、最低限「借用書」っていう、紙切れにすぎないけれど
何か証拠がある事でお互いフェアになれる気がして、
これが、その時の私が思いついたベストな方法でした。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


その後、3日ほどは、モニシャの顔を見たらドキドキして
顔が引きつったり、妙にハイテンションで挨拶していた私でしたが。


一週間後、もう普通のテンションでモニシャと話せるようになった頃。


モニシャが私の部屋に、お金を返しに来ました。


「・・・お金?・・・あっ!分かった、ありがと」

お金を受け取ってボーッとしていた私に、モニシャは


「あれ、返して」
「・・・あれ?」

「借用書(素の顔)」
「あ・・・あれね、ハイハイ」


借用書を渡すと、モニシャはその場で後ろを向いて
素早くピリピリと破きました。

モニシャの背中を見ながら私は


やっぱり…失礼だったのかな?(汗)
屈辱…とか、思ったのかな?(汗)


ちょっと焦りましたが、でも


私は何も悪くない( ̄へ ̄;


と開き直り、そして安堵しました。


お金が戻ってきた事にもですが、何より
「モニシャが約束を守った」という事に安堵しました。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


モニシャとモナリザは最初別の部屋に住んでいたのですが、
モナリザのルームメイトの韓国人が、「トイレ用のバケツ」を
部屋に置いている事を嫌がり、ヒステリーを起こしたそうで(!)
途中からモニシャとモナリザは同じ部屋になりました。


各国から来ている留学生達は、国別や文化圏別に固まるものですから

韓国人、日本人、アフリカ系、欧米系、東南アジア系のグループの中で
インド人は孤立した形で、やはり浮いた存在でした。


それでもモニシャは勉強を頑張り、休み時間には我々に混じって
バレーボールをしたり、積極的に交流を取ろうとしていた姿はけなげでした。


お金を返してもらった後、モニシャと私は以前と同じような友人関係で、
何回かモニシャの部屋に遊びに行き(ターメリックのニオイがする部屋)
家族の写真を見せてもらったり、お茶を飲んだりした記憶があります。

ヒンドゥー語も少し教えてもらい、モニシャと会った時には
ヒンドゥー語で「こんにちは」と挨拶をするようになったり。(もう忘れたけど)


モニシャが留学を終える頃には彼女に関する悪い噂も、消えていました。
(その後、問題を起こさなかった、という事)


「インドに遊びにおいで!」
「うん、いくよ!(嬉)」


なんてやり取りもありましたが、当時から今まで中国だけで一杯一杯で
結局行っていません。


これが私の人生最初のインド人との交流で、しかも「お金がらみ(少額ながら)
の体験だったもので印象深かったです。

当時は彼女らの異質さにビビって、受身の交流しか出来ませんでしたが
ずっと好奇心はありました。

昨今は経済成長も注目されていますし。


インド。

中国以上にカルチャーショック受けそうですが、
いつか絶対行ってみたいと思っている国です。




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モニシャは、大学教授の娘という話でした。
今も昔も無知な私はインドで大学教授の地位がどうなのか、当時、中国に留学する事が
インド人にとってどういう位置づけだったのか分かりませんが。


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最終更新日  2007/12/08 10:06:32 PM
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