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カテゴリ:上海留学時代
徐々に感じたギャップとは… ■環境の違い 彼女はが前にいた中国の大学は留学生自体が少なくて各国仲良く やっていたそうで、でも復旦はそうではありませんでした。 全部で500人はいたと言われていた留学生、その内日本人は200人は いたと思いますから、ある程度日本人社会があって私はその中での 付き合いもあったのですが。一方、彼女の方は西洋人自体が少数で スウェーデン人も2人だけ。 彼女は「ルームメイトだから」と食事から外出から全て私と行動を 共にしようとしましたので少し困惑しました。 ■性格の違い 彼女は自分の意見をハッキリ述べるけれど、私は相手に合わせる。 彼女は特定の人と仲良くする、私はマイペースで一人でアチコチ行くタイプ。 ■興味の対象の違い 私はオードリー・ヘップバーンが好きで壁に雑誌の切り抜きを貼っていたのですが 彼女「どうして、こんな昔の人を?」 私 「綺麗だし、日本ではまだずっと人気があって…」 彼女「ふ~ん」 私 「あなたは誰が好き?」 彼女「今はニルヴァーナね!大好き!知ってるでしょ?(嬉)」 私 「う、うん…知ってる(汗)」 他にも色々芸能の話をしたのですが、なかなか共通の好みがなかったです(汗) ■足を多用 部屋の中では土足でした。彼女の性格なのか分かりませんが足元にある物は 全て足で移動させる。例えばゴミ箱が邪魔なら足で「ガーッ」と移動。 ■言葉によるコミュニケーションギャップ 彼女はよく「応該(~すべき)」という言葉を使いました。 現在 NI 応該睡覚(今、あなたは寝るべきor寝なければならない) 現在 NI 応該出発(今、あなたは出発すべきor出発しないと) 彼女が私の事を思って上記のような言葉をかけてくれているのは 分かったのですが、内心「お母さんみたい(汗)」と、とまどっていました。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 2ヶ月くらい経って環境にも慣れてきました。 彼女との同居は表面上は、うまくいっていました。 それは私が全面的に彼女に合わせていたから… しかし勉強も忙しくなり、他の日本人とも仲良くなるにつれ 彼女ベッタリは無理だな、と思い始め。 また毎日「NI応該~(あなたは~すべき)」と言われる事も キツくなってきたので彼女とキチンと話をしようと思いました。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ■「NI応該~」の言い方は、母親に言われているようで嫌だから やめてほしい。 →彼女は驚いて「そんなつもりではなかった。~した方がいいよ」 と言う意味で使っていた、との事。 「しかし、それは違うよ。その言い方はYou should~に当たるので とてもキツく感じる。言い方を変えてほしい」と言うと、かなり動揺 して辞書を調べ直していました。 ■お互い、他の人間関係も広げよう、折角沢山の人と知り合える環境に いるのだから。 →彼女は、同意。 ■私を辞書代わりに使わず、家庭教師と勉強するなり自分で調べてほしい。 →スウェーデン⇔中国語の辞書がない事は前回で述べましたが、 彼女は分からない漢字があると、すぐ私に聞いていました。 予習復習の量がかなり多かったので、その度に自分の勉強を止めて 私は彼女に教えていたのですが、いつの間にか、それが当たり前になって いたので困っていたのです。 彼女は、かなり不服そうでしたが同意しました。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 今までニコニコして「はい」と言っていた私が急に沢山自己主張した事で 彼女は、かなり驚いていました。が、私は思っている事を伝えておかないと 却って良くない、と思い、思い切って言ったつもりでしたが… その後から彼女は何だかスネてしまったようで、以前のように会話もなくなり。 次は、もう一人のスウェーデン人の留学生とベッタリになりました。 ある日、夕食時に部屋に戻ると、部屋は真っ暗。 2本のロウソクの明かりの中にスウェーデン人が二人座っていました。 「…ど、どうしたの!?(驚)」 「ディナーしてるの^^一緒にどう?」 「い…いや、食べてきたから(汗)じゃ、また後で(汗)」 ドアを閉めて。 ロウソクの明かりだけでディナーするのか(汗) ムード満点だけど、ちょっと怖い…(大汗) そんな事が数回あって、文化習慣の違いを思い知り。 やはり、この人は外国の人なんだ、と改めて思いました。 また、部屋に二人でいても、もう会話もなく。 雰囲気を良くしようと思っても、何を話題にすれば良いか見当もつかない。 冗談を言おうにも彼女の笑いのツボも分からない。 それは恐らく彼女も同じだったようで、勉強していても 背中越しにビシビシ緊張感が伝わってきて… これじゃ、勉強どころじゃないや…(疲) そう思って行政科に一人部屋申請をし、私が部屋を出ました。 私が「部屋移るよ」と言った時に、彼女もホッとした顔をしていました。 恐らく理解し合えていなかった部分が沢山あったはず。 何故、あんなに気まずくなってしまったのかすら、分からなかったですから。 その点が残念で情けなかったです。 でも彼女がスウェーデン人だったから、という一言で片付けたくはない。 性格の違いやコミュニケーション不足があっての結果的に「合わなかった」 という事だと思っています。 ところで。 上記で簡単に「一人部屋申請」をして移った、と書きましたが。 実は、この「一人部屋」を取るのは、ものすごく大変な事だったのです。 競争率が高かった。 同屋(ルームメイト)の問題で悩んでいたのは私だけではなく、 他の留学生も同じ事でしたので。 次回から、その顛末を「部屋取り大作戦」として書きます。 この時に私は生まれて初めての「中国式処世術」を実行します。 「中国式処世術(交渉術、でもいいかも)」って大袈裟ですが内容を知れば「よく聞く話」です。 しかし、それまで日本でノホホンと育った私にとっては「こんなんしていいの?(汗)」の世界。 一体、何をどうやってしたのか、リアルに描きますので、お楽しみに。 扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。 私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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