|
カテゴリ:上海留学時代
その日は土曜日でしたね。 朝8時半に部屋のスピーカー(ドアの上に設置してる)で呼び出しが。 「アコー、アコー、カウンターまで来なさい!」 全くの命令形。 訳そうと思えば「カウンターまで、来い!!!」とも訳せます。 留学生寮には敷地の入り口に服務台(フーウータイ)なる サービスのかけらも感じられないカウンターがありまして。 学校が生徒に用事があれば、先ずここから呼び出しを受け。 身分不詳の偉そうな職員から 屈辱的とも言える高飛車な指示を受ける、という… まあ、そこに呼び出されました。 「アコ、来ましたけど。」 とカウンターで名乗ると職員は 「引越し」 無表情で一言。 (・・) ←私 「・・・引越し?」 「3号楼301」 「・・・え?」 「老師のお陰だよ、あんた感謝しな!(小声)」 職員が目配せした私の後方を振り向くと… 部屋決めババア・・・ではなく? 色黒の眼光鋭い小柄なオバチャンが一人、立っていました。 ダレ・・・?(~。~; (取り敢えず会釈) この人って、服務台の側を時々ウロウロしてるオバチャン…? え・・・? じゃあ、部屋決めババアは? え・・・???(汗) カウンターの職員が続けます。 「部屋代は1日10ドル」 10ドル・・・!?(@@;; *当時900円くらいだったかな? 「たか~い!!^^;;」 今まで1日に3ドルだったんで、思わず言っちゃたんですよね。 他にも6ドルの一人部屋あったし。 そしたら職員は 「甘く見るんじゃないよ!大変な事なのに! 嫌なら止めな!!!!(▼皿▼メ)」 ブチ切れ。 ・・どーして、普通に話ができないんだろーか ( ̄・ ̄;)←私 そう思いつつも、 ・・・対不起(申し訳ありません) m(_ _;)m 謝りましたよ。 ここで一人部屋取り上げられると、何してたか分からないから(涙) 私がサインをしたら、「老師」と呼ばれた話をした事もないオバチャンが ニッコニコで肩を組んできまして(汗) 「アコ~、3階のさ、南向き! 私、あんたにイッチバンいい部屋あげたんだから!」と、はしゃぐ。 「はい、どうも・・・(・・;」 ←もう言いなり そして二人、肩を組んだまま、歩いて部屋まで行きました(汗) 老師がカギを開けて、中も見せ。 中はTV・クーラー・ユニットバス・ベッド付きで、狭いけど ホテルの部屋みたいで、2人部屋とは全然違う造りでした。 「いい部屋だろ~」 「これからは、十分勉強できるだろ~」 口調がやたら恩着せがましかったです(--; そして私は「非常感謝!!!」を数え切れないくらい言って ヘコヘコでお辞儀して、作り笑顔で何回も握手しました。 その日は丁度、一人部屋申請者の選抜発表の日だったらしく 私が自分の部屋に戻る頃に、他の留学生達が呼び出されて 服務台に走って行っていました。 私は、一番に呼ばれたって事でした。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * まあ何かよく分からないうちに一人部屋を取る事が出来まして。 メッチャしようもないモノだったのに? それに、私が「礼物」を渡したのは部屋決めババアだし? でも本当は小柄なオバチャンが一番権限を握ってたみたいで? 部屋決めババアは口ぞえ役だったって事? 最後の結末が、あまりにも予想外だったので 狐につままれたようで、ワケが分かりませんでしたが。 とにかく「礼物」の威力を思い知った、中国処世術初体験でした。 つづく。 次回は、その後の実行状況と、今この処世術を振り返って思う事、です。 扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。 私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[上海留学時代] カテゴリの最新記事
|