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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:中国旅行
行商の兄ちゃんが 「不要看(見るな)」 とまどいました。 何故見ちゃいけないんだろう・・・? どう反応しようか迷っていると 「怕不怕?(怖いだろ?)」 また心配そうに聞かれました。 ・・・怖い?(考) ・・・怖くはないな。 男性が私に飛びかかってくるわけでもないし、 TVドラマで疑似体験しているし、 祖母も軽度だけれど認知症だったし。。 それに今いち リアリティないもの、中国だし。 「怖くないよ。^^ あの~…私のお母さん?も同じ病気だったから」 言い終えてから あ、間違えた!(驚)お母さんじゃなくて、おばあちゃんだった。 と思ったのですが、行商の兄ちゃんは 「オオ・・・(ノ_<)」 と顔をしかめて額を押さえていたので 訂正するタイミングを失いました。 もういっか、お母さんで(汗) 「だから大丈夫です。慣れてるから^^」 「・・・もう言わなくていい」 兄ちゃんは既に目頭を押さえていました。 どうやら、この時点で私はすっかり 「可哀想な日本人女の子」 ・・・そういう事に、しとこうか(汗) 細かい説明が出来る語学力もなかったので、放っておきました。 兄ちゃんは、それまでもサトウキビや鶏肉を 買い与えてくれたり、何かと気を遣ってくれていたのが 更に拍車がかかりました。 「日本人か?」「どこ行くんだ?」と周囲の人が 好奇心に満ちた顔で話しかけてくると 何故か、兄ちゃんが警戒心に満ちた顔で 「ああ、そうだよ」と無愛想に対応するか、 仏頂面で無視して、我々に話かける他の中国人を全て遮断。 でも私と友人に話しかける時だけは、とても優しい表情でした。 同胞の中国人に仏頂面で、日本人の我々に優しいのは 今イチ理解できませんでしたが、とにかく。 ・・・兄ちゃんは守ってくれてる? そう思いました。 他の人と話ができないのは、ちょっと残念でしたが。 兄ちゃんの感情や行動は日本人から見ると、 かなりストレートで単純でした。 とまどいはしましたが、 日本では先ず有り得ない心の距離の近さが、 とても居心地良く感じました。 例えて言えば、温かい毛布にくるまれているような そんな心地よさでした。 赤の他人には冷たいが、身内には非常に親切。 「地球の歩き方」に書かれていた事は こういう事なのだろうか・・・? 別に私の日本の住所を聞くでもなし、 手を握るわけでもなし(←セクハラ、の意味) 何も得になる事もなさそうなのに こんな小娘達に親切にする意図が全く分かりませんでしたが とにかく兄ちゃんの親切心には出来る限り答えようと。 目一杯の笑顔と、お辞儀と、「謝謝」の多用で 感謝の気持ちを伝えたつもりです。 兄ちゃんが広東語を教えてくれたり 持っていた占いの本で人相占いをしてくれたり とても楽しい時間を過ごす事ができました。 ただ、楽しい会話の中に 「あの男性」の奇声が時々割り込んできて その度に、車輌内の雰囲気が一気に暗くなり。 嫌でも、あの家族の存在を気にせずにはいられない状況が 多少じれったかったのですが、 お互いそれは顔に出さないように努めて振舞い、 逆に更なる気遣いと優しさで満ちていたような気がします。 つづく。 ↑ よろしければ是非、一回押してやってください。。 16年前の中国列車旅の記憶です。 扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。 私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/04/05 02:02:45 AM
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