前2回にご紹介したような背景があり
空虚感を感じながらも日本語教室は、それなりに楽しかったです。
元気な、と言うかパワフルな生徒さん達に
何とか笑顔で答えていました^^;
「先生!日本の家庭の様子を教えて下さい!」
「先生!教科書を勉強しましょう!」
「先生!日本の歌を歌って下さい!」
あの・・・
いっぺんに言われても、対応できません(汗)
まあ~バラバラ。
だからリクエストには順番に答えて。
忙しかったです。
収拾つかなくて私がてんてこ舞いになると、
一番年長の苗(びょう)さんが
「皆、黙って!先生の話を聞いて!(▼皿▼;」
上海語(大体分かる)で一喝。
生徒達、シ~ン。。
「しぇんしぇえ(先生)!どうぞ、お話し下さい ^▽^」
(↑時代劇口調で、ニコニコ笑顔)
このギャップが・・・
ものすごく 面白かったです!(笑)
しかし私が話し始めると、また途中から質問が始まり
その内、各自が質問し出して
収拾つかなくなったら、また苗さんが
「皆、黙って!先生の話を聞いて!(▼皿▼;」
生徒達、シ~ン。。
「しぇんせえ!どうぞ、お話し下さい ^▽^」
(↑時代劇口調で、ニコニコ笑顔)
・・・このギャップが!(^▽^;
苗さんが、とても気を遣ってくれていたのは感じました。
表情のギャップが面白くて、笑いをこらえてましたけど^^;
他の生徒さんは、そういう気遣いはなかったですが
熱心さ故のマイペースだから、悪気は感じなかったです。
若い男子学生は、日本の少年漫画のコピー版雑誌を
持っていて見せてくれた事がありました。
紙質は相当悪くて、いかにもコピー!
でしたが、ちゃんと翻訳されていました。
定期購読してるって言っていました。(スラムダンクがありました)
1冊3~4元(33~44円)だったかと。
もう既に、そこらの売店でコピーの日本漫画は一杯売ってました。
ビデオからVCDに変わっていってた時期で、
日本のトレンディドラマや、その主題歌が流行ってました。
(東京ラブストーリーとか101回目のプロポーズとか)
若者が日本を知るのも、そこら辺あたりからのようでした。
酒井法子も流行っていました。
上手に日本語を話す人は多かったけど
日本に行った事があったり、留学経験者はゼロ。
学生は1日16時間、勉強している、と言っていて。
努力の度合いはハンパじゃなさそうでした。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
印象深い出来事としては、2つありましたね。
1つは、何かの例え話で私が
「例えば私のお父さんが、亡くなった場合…」
と言った時に、生徒全員が
オ~~~!!(>0<;(>0<;(>0<;
「不行、不行!(ダメ、ダメ)!」
(・・; ←私
「え・・・どうして?(汗)」
「そんな事を言っちゃいけないですっっ!!」(←必死で止める)
あまり良くない例え話にしても、そこまで…(汗)
皆から言われたものだから
私も何だか意地になって
「ウソの話だから、いいのです!」と返しましたが
例え話でも、身近な人の「死」を口にするのはタブーのようでした。
亡くなってる方は仕方ありませんが、存命の方の事はダメ。
私は、ブラックユーモアで色々言う方ですが、
そういう軽いノリは絶対ないですね。
(後に、江蘇で似たような事を冗談で言ったら、
台湾人の洪経理に、ものすごい剣幕で怒られました(><;)
もう一つは。
トイレでの事。
普通の中学校を借りているから、トイレもそこで。
夜間の一本溝(みぞ)トイレ。
しゃがむと、丁度いい高さの、仕切りはありましたけど。
そこで用を足し終わって、一人で手を洗っていると背後で
ぎ~~・・・
バターーーンッッ!!!
戸が閉まった(!)
うわぁぁぁ~~!!!!(怖)
走って教室に戻りまして(汗)
「今、今、トイレで。
ドアが勝手に閉まりました!怖い~(><;」
訴えると。
全員、大笑い。
「先生、それは風が吹きました!^▽^」
「先生、何もありません!^▽^」
「幽霊は、いません!^▽^」
「風じゃないよ!窓閉まってたのに!(汗)」
真剣に訴えれば訴えるほど
ワハハハハ~~~!!!(大笑い)
この反応…(汗)
みんな本気で笑ってるぞ・・・(~~;
そして苗さんはひたすら
「しぇんしぇえ(先生)、大丈夫です!大丈夫です!」 (←必死)
言い聞かせる。
これが噂の
・・・・唯物主義(!)(~~;
こんな事がチラチラとありましたね。
似たような姿形でも、頭の中はやっぱり違うのね、と
感じました。
こんな調子で。
何だかんだ言っても、社会勉強になってた日本語教師。
そんなある日。
私に、ちょっとした事件(←大袈裟です)が起こります。
つづく。
*このお話しは、1995年の上海での出来事です。
↑ よろしければ是非、一回押してやってください。。
教室では、楽しそうにやってますね私、あれ?^^;
「死」のタブーについては、特に私が父親を例えに出したから、
もあったと思います。彼ら、親御さんを大切にしますから。
トイレで戸が閉まった時は、実は「え~~!!」って皆が一緒に怖がるノリを
期待していたのに、見事に裏切られました^^;
大陸の「唯物主義」は勉強していたので、実例確認したってトコですか。
でも、これは何を対象にするか、また人によって差はあると思います。
神様にお参りに行ったり、占いも「インチキ」と言いながらも、嫌いじゃない人いますし。
幽霊に関しては今は「オカルト映画」随分入っているから多少変化はあると思いますが
まあ、でも基本は「信じない」のでしょうね。…ホントに大爆笑でしたよ^^;
次回話の、私に起こったちょっとした事件の話は(←事件ってほどでもない)
日本じゃよくある事が起こって全く大した事ないんですが、
私が何の気なしに教室で話したら
大ごとに発展してしまうのです・・・(汗)
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