1141459 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

カテゴリ

お気に入りブログ

サンダーボルトファ… hasshi49さん

妻の入院 安東堀割南さん

台北行きピーチ予約… みん1001さん

アラフィフおやじの… 高島平さん
ケンボーの中国アク… 在中日本人ケンボーさん

サイド自由欄

設定されていません。
2008/07/10
XML
テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:上海留学時代


次の回の授業。


最初は授業に集中していましたが

終了時間が近づくにつれ、また気が重くなってきました。





今日はもう、断ろう・・・





授業が終わり、いつものように皆でバス停で解散。


すると、

私と、そしてやはり苗(びょう)さん達が残りました。





「もう大丈夫です。一人で帰れますから^^;」





彼らの好意に気遣いながら、笑顔で断ったのですが

苗さん達も「大丈夫」と引きません。






結局また、同じ状態になりました。






ただ今回は、唐さんが「用事があります」と

参加せず護衛団は4人になりました。




少しホッとしました。





このまま、段々減って行けば

その内解散するだろう・・・





それにしても1時間半の道中は

笑顔で話をしていても、

内心、申し訳ない気持ちで一杯で。


とにかく早くこんな事を止めなければと

そう思うばかりでした。





* * * * * * * * * * * * * * * * * * *





三回目。




思った通り、次は3人になりました。




どうやら苗さん以外は大分熱が冷めているようで

疲れた表情が見られました。





しかし苗さん一人、やる気満々です。

満面の笑顔で「先生、今日も一緒に」と話しかけます。




そして、厳しい表情で若者に耳打ち。



途端に若者が笑顔になって「先生、カバンを持ちます」と

駆け寄ってくる。




苗さんの仕切りは明白でした。




しかし

苗さんの強引さに不満を持つ生徒もいました。



時折、不服そうな顔で渋々うなづいていたり

またちょっとした言い争いになっている場面も

何度か見ました。



それは全て「しぇんしぇえ」に対する気遣いに

端を発していました。





・・・どうして?





不安になってきました。





ただ私が先生だから、というだけで

こんなに親切にしてくれるのは、おかしいよ。






苗さんに、警戒心が出てきました。





普通、ここまでしないだろ・・・

何かないと、ここまで出来ないだろ・・・








別 有 用 心(下心がある)







・・・苗さんもやっぱり

何か、私に日本人としてのメリットを期待して?






怖くなってきました。






* * * * * * * * * * * * * * * * * * *






外灘で、乗り換えです。



夜の暗さに、気だるい黄色の電灯光が交差。






そこに

無表情の見知らぬ人民達と、

私達4人はバスを待っていました。






バスを待ちながら、私はモヤモヤした思いのまま。





先ほど浮かんだ言葉と、今までの苗さんの言動の

整合性を探していました。









別 有 用 心(下心がある)









疲れた様子を見せまいとしている

苗さんの横顔をチラチラ見て





やはり、そうなんだろうか・・・?





思いながら。





五角場行きのバスは、さっき行ったばかり。

もう暫く、時間がある。。





「苗さん・・・」


「はいっ、何ですか、しぇんしぇえ」



私の方に、急いで向き直る苗さん。






「あの・・・(ためらう)」


「はいっ?」



私に合わせて、腰をかがめる苗さん。







「NI・・・・・・


 為什麼対我這麼熱情?」


(あなたは・・・どうして私にそんなに親切なんですか?)






言ってみました。






・・・いいから。

一緒に商売しよう、とか。保証人になって、とか。

さんざん言われてるから。

慣れてるから。



後で、やっぱり・・・と

ガッカリするよりは


早いウチに聞いておいた方が

私も気がラクだから。








苗さんの顔をジィッと見上げました。


表情の動きを見逃すまいと。





そして


どんな答えが返ってきても大丈夫なように


何の期待も、抱かないようにして。






つづく。





*このお話しは、1995年上海での出来事です。




バナー       

↑ 続きが気になる方は是非、一回押してやってください。。



扉ページ「ホーム」をクリック【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。
私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008/07/14 12:13:16 AM
コメント(8) | コメントを書く
[上海留学時代] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X