下船の時間。
到着前にアナウンスがあり、船内はザワついてきました。
そう、私が仮死状態から目覚める時がやってきました^^;
到着の随分前なのに皆出口に並んだので
見よう見まねの私とヨウコちゃんも取り敢えず並び。
先頭には乗務員がいたけれど、何人かに
パスポートを渡していました。
船内ビザの手続きが終わってパスポートを返していたようです。
船内ビザって、本当に取れるんや(驚)
*当時は15日間滞在ノービザはなかった。
本にもそういう風に書いてあったけど
ベタな方法でないと安心できなかったので
私とヨウコちゃんは事前に旅行代理店を通じて
ビザを取得していました。
万が一、船内ビザが駄目で
中国入りできなかったら大変と、避けたのです。
ベタな手が一番安心。
船内ビザは先輩達からも経験談を
聞かなかったので避けていました。
あまり聞かない事をして万が一駄目だったら、
手続関係は非常にイレギュラーな対応を強いられる。
初心者でその対応は困難と思い。
なので行き帰りの手はずだけは相当念入りにしていました。
上陸さえすれば、後はどうにでもなるさ
と思い。
上陸さえすれば・・・
大変、気楽に考えていました、はい(・ー・;
そして着岸。
扉が開いて、光が差し込んで
人々が「おお~~~」と少しどよめいて。
船と岸をつなぐ、木の板を歩いて。
いよいよ来た・・・
目の前が、岸。
スッと右足を出すのが、勿体無くて。
~~~~~~(*≧v≦*)
2秒ほど空中で止めました。
そして心の中で唱える。
♪ はじめの はじめの だいいっ・・・
・・・っぽ!(*≧v≦*) ♪
右足の青いズックが白いコンクリに「ペタン」と乗り。
この映像は、この先絶対に忘れまいと、
しっかと目に焼き付けました。
そして左足を乗せて、
私は中国に上陸。
・・・とうとう来た(感激)
飛び上がるように、背中のリュックを一度、掛け直して。
重さで少しよろめいたけれど足を踏ん張りました。
ヨウコちゃんと顔を見合わせて
私 「・・・来たね!(*・v・*)」
ヨ 「・・・うん!(*^^*)」
喜びを噛み締めて二人、周囲を見渡しました。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
準備を念入りにしたので、感慨はひとしおでした。
本当は小躍りしたいくらい嬉しかったけど
・・・って言うか、今からだから。(・・;)
すぐに次の作業に入りました。
前川先輩待ち。
岸には出迎えの人が何人か来ていて
素早く顔を確認したけれど前川さんはおらず。
横顔や後ろ姿にも、見覚えのある姿はなく。
その内に乗客が別の場所(待合室)へ移動し始めたので
「前川さん、あっちに来ているかもよ」
私とヨウコちゃんも、一緒に移動しました。
事前の前川先輩との手紙のやり取りで
私は実は
もしかしたら、来ていないかも・・・
ウッスラ思っていたのですが、しかし
最初の手紙で「必ず空港に迎えに来る」って書いてたんだから
船も来るっしょ~~!!
極めて薄い根拠で、気楽に考えていました。
それと心の底では
来なきゃ来ないで、それこそ自力!
追い込まれた時、自分は一体どう対応するのだろう・・・
自分がどこまで出来るのか、
確かめてみたい気もしていました。
「迎えに来るかも」
「いや、来ないかも」
どっちなのか分かりませんでした。
そうして・・・
10分経っても、20分経っても
前川先輩の姿は見えず。
周りを見ると、出迎えの人と再会を果たした
他の乗客が、嬉しそうに待合室を出て行きます。
だんだん人が減っていく待合室。
ここで初めて
・・・ (~~;)
私は不安を感じ始めました。
つづく。
この話は1991年の夏の出来事を書いています。
古くて、すみません!良かったら一緒に当時の中国を感じてください。
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感激の上陸から早や暗雲が・・・早いな ^^;。
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