宿泊先がどうなるか気になりながら
成り行き任せにした私ですが、ところで。
到着してからの目線が狭いと思うので、
もう少し範囲を広げ時間を少し巻き戻して描写しようと思います。
「初めの一歩」の後からです。
●天津港
ぞろぞろと下船し、それぞれの方向へ去っていく。
最初の中国を目に焼き付けようと周囲を観察。
人が少ない。。
埠頭って、こんなもんか?
前方左右に人がいた。
右手前方の女性は、こちらを見ている。
痩せて…
日焼けして色が浅黒く。
白いシャツと灰色のズボン。
この人は、何してんだろ。。。
ズボンのポケットに手を突っ込んで、立っている。
顔はこっちに向いてるけど、
私達を見ているわけではなさそう。
無表情。。。
そう言えば、他の人も皆そうだ。
笑ったり緊張したり普通の表情が見えない。
この無表情が、とっても印象的でした。
●スイカ
先生が「おっ!スイカが売っていますよ。」
私達に声をかけ
「一斤(約500g)2ィ分だって、やっすいね~」
すごく興奮していましたが
当時のレートが1元=約27元でしたので
2イ分(0.02元)という事は、0.54円。
この旅でスイカは、後ほど度々登場してきますが
やはりこれが一番安かったです。
日本じゃスイカは高いのに、中国じゃ500gで50銭??
安すぎて、全然ピンときませんでした。
●街へ
車が到着して一路市内へ。
初めて見る中国の風景の印象。
色がない。
白、茶色、灰色。
建物が皆似たような感じだな、四角いぞ。
だだっぴろい。
道路はコンクリ?
車が少ないな~、他の車、殆どない。。。
市内に入ってくると風景が変わってきて。
人が増えてきて色もついてきました。
白黒からカラーへ移ったようで、ホッとする。
時刻は丁度5時くらいで夕暮れ時。
風景はセピア色に染まる。
お~これが天津の風景か~。。。
取り立てて何もないのだけれど、
夕刻のセピア色が、素朴な風景を
ライトアップしているように思えました。
* * * * * * * * * * * * * *
車はある建物の前でスピードを落とし、停まりました。
途中、対向車も殆どない単調な道のりを
港からたっぷり1時間以上は走ったと思います。
港から街まで、すごく遠い印象でした。
「着きましたよ。」とリン先生。
「あ、はい」
「ここは天津外国語学院です。
私の両親が、ここに住んでいます」
・・・住んでる!?
「私の両親は、ここで教師をしています。
それで私も教師になりました。」
「え~!?そうなんですか~。すごいいい家庭環境ですね~」
「ふふ。ま、先ずそこに行きましょう。
あなた達の泊まる所は私が用意しますから」
・・・!!
「有難うございます~!!!」
良かった・・・
先生ゴメン、疑って・・・(ToT)
・・・で
記念写真を撮りました。
(夕刻に入っているのが分かりますかね・・・?)
* * * * * * * * * * * * * *
団地風の建物が並んでいる中を歩いて行き、
その中の一棟の階段を上る。
家って、一軒家じゃないのね・・・
と考えたけど当時の中国は団体所属
している人は殆ど皆、住宅をあてがわれていました。
少ない給与でも生活面の保障はする国営企業のやり方です。
そして先生の御実家へ。
学校の先生のご両親だし、
お二人共教師だからインテリだよ?
緊張するな~。
この時、
手土産、手土産、と思ったのですが・・・
私は呆れるような手土産しか用意していなかった。
「100円ライター」と「五円玉」
■ 中国にはマトモなライターがないので
プレゼントすると喜ばれる。
■ 中国には穴の空いた硬貨はないので
プレゼントすると珍しがり喜ぶ。
地球の歩き方に書いてあったので、
手軽だし、それで良し、としたのです。
しかし・・・。
「100円ライター」 と 「五円玉」
通りすがりの人にはイケルかもしれませんが、
でも先生の御両親に、そんなショボイ物を渡すのはシャレにもならん。
旅行前に日本で先生と交わした挨拶
リン 「ああっ!私も夏休みには天津の故郷に帰りますよ」
私 「あ~そうですか^^」
リン 「良かったら、私の家にも遊びに来て下さい」
私 「はい。その時は宜しくお願いします^^」
ホンマにこうなるとは、全然思ってなかったし~・・・(汗)
ああ・・・人生、何が起こるか分からんな、と思い。
申し訳ないけれども、手ぶらでお邪魔する事になりました。
つづく。
この話は1991年の夏の出来事を書いています。
古くて、すみません!良かったら一緒に当時の中国を感じてください。
↑ よろしければ是非、一回押してやってください。。
次は御両親とのやり取り、そして「甘いトマト」の話です。
*コメントいつも有難うございます。
一つお願いがあるのですが・・・
お読みになっていると私のチャランポラン振りが目につき
お腹立ちになる事もあると思うのですが、もう過去の終わった話で(汗)
今から行動修正はできません・・・(汗)
まあ、そのチャランポランが数々のハプニングを呼び込み、
結果的に割合面白い旅になりまして。。ま、怪我の巧名とでも言いますか。。
御忠告類は本当に思いやって頂いているな、と有り難く感じておりますが、
何にせよ過去の事実ですので(汗)
今は年月も流れ、私も随分改心しておりますので、
どうぞお手柔らかに。出来れば過去の私を温かく見守ってやって下さい・・・(TT)
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