きったない車でした。
ホコリだらけで、汚れまくり。
中の白いシートカバーもホコリで黄ばんでる。
掃除しろよ・・・(汗)
後部座席に乗って、ある事を待っていたら
「関門(ドア閉めて)」
オッサンに言われて、気付きました。
ドアは自動じゃないのね・・・(汗)
そして窓は、
ハンドパワー・ウインドウ(!)
これがTAXIかよ・・・(汗)
汚いのとボロいのに驚いたけれど、でも
それはそれで新鮮な感じでした。
日本の環境とのギャップに耐えられるかが
馴染めるかどうかの第一歩。
ですから違いを見つけては、
頭の中で 「受け入れられるか」 を確認していました。
その落差が苦痛に思うか、楽しく思うか。
・・・耐えられる、な。
汚いくらいで、死にはせんし。
意外な事に、結構平気そうでした。(←私が)
では、人は?
こっちは非常に肝要です。
どう出るか分からないのだから。
私の警戒心は、また最高潮へ。
オッサンは車を発進させると、色々話し掛けてきました。
「何人だ?」
「日本のどこから来た?」
「留学生か?」
オッサンはリラックスさせようと話し掛けているつもり
なんだろうけど・・・
そうはいくかい!!(怒)
前の座席に身を乗り出して叫びました。
「ダービアオ!(メーター倒せ!)」
オッサンは「分かってるさ~」みたいに
ゆっくり倒したのですが。
する事なす事、怪しく思えて。
ず~っとオッサンの所作をにらみつけていました。
ヨウコちゃんと二人で地図を見て位置を確認しながら
「何で今、曲がった!」
「まだ着かないのか!」
「ウソつくな!」
攻撃は最大の防御、とケチつけまくり。
オッサンは色々話し掛けてきたけれど
私達があまりにも攻撃的だったからか
そのうち何も話さなくなって運転だけしていました。
ちょっと言い過ぎたな(汗)
オッサンが黙ってしまったので
やっと我に返り、我々もその後は黙って乗っていました。
* * * * * * * * * * * * * * * *
そして到着したのが
天壇昊園賓館
現在、こんな外観らしい。(他所で拾いました)
うん・・・確かに奥まってた気もするな。
写真撮っていないので覚えていませんが。
とまあ、TAXIは到着。
メーター通りに料金払って(←非常にホッとした)
オッサンと共にホテルの中へ。
オッサンが服務台に声をかけて
服務員がチェックイン開始。
我々 「ドミトリーに泊まりたい」
ホテル 「ツインしかないわ」
我々 「え~!!??(困)」
「あんた、ドミトリーあるって言ったでしょ!?」
オッサンに文句言うと
「ないんだから、仕方ないよ」
いけしゃあしゃあ。
やりやがったオッサン・・・(▼皿▼;
しかし、ここまで来てしまったので仕方ない。
ツインでチェックインしました。
701号室。
でも、カギはもらえませんでした。
「上にある」と言われました。
・・・うえ?(~~;
取り敢えず従う事に。
エレベーターが来るのを待っている時に
私は、ふと
やっぱりオッサンに 「謝謝」 くらい言っておこう、
ギャーギャー言い過ぎたし。
「すぐ戻るから」
ヨウコちゃんに断って、カウンターの方を見に行ったんです。
オッサンは、まだカウンターの前にいて
ひじをカウンターに乗せながら
ホテルの服務員と話をしていました。
目が合わないかな~
早くこっち向けよ
ヨウコちゃんを待たせているので、
目が合ったら笑顔で手を振って「謝謝」の気持ちを伝えたかったのですが、
オッサンは私に全く気付かず
服務員と笑顔で話していました。
そして
カウンターから離れる時に、服務員から何かを受け取りました。
!!
・・・あれ、お金!?(驚)
・・・やっぱりオッサン、裏があった。
このホテルに客(我々)を連れてきたら
コミッションもらえる事になってたのか・・・
それで、私達が行きたいホテルを 「ない」 と言ったわけか・・・
こういう事がアリなんだ
今見た光景は
そのまま受け止めました。
日本のTAXIなら、こんな事は(あるかもしれんが)
先ず「ない」と思うのですが。
ところがオッサンは、完全に個人のバイトといった感で
嬉々としていて。
またホテル側も全然普通に渡していたし、
ここじゃ「アリ」なんだろうな、と感じました。
これも、中国か・・・
受け止めはしましたが
オッサンには、ちょっとガッカリ。
もう 「謝謝」 の気持ちもしぼんだので
エレベーターに戻りました。
つづく。
この話は1991年の夏の出来事を書いています。
古くて、すみません!良かったら一緒に当時の中国を感じてください。
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偶然オッサンがお金をもらう所を目撃したのですが
「ああ、やっぱりそういう事だったのか」と納得しました。
オッサンの挙動不審ぶりは並じゃなかったので^^;
やっぱり下心ある人は、どっか不自然。
それは確信しました。
そして、こういうのが普通に行われているんだ、と更に気を引き締めたのですが、
でも、あんまり警戒すると会話が出来なくなるしお互いに楽しくないなぁ~とも思い、
どう加減しようかと悩むところでした。
さて次回はホテルの部屋に荷物を置くのですが
カギもらってません。
どうやって入るの?
またまた不思議なシステムが私達を待っていました^^;
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