「前門」 のバス停。
先ずは、あまりの人の多さにビックリ。
バスを待つ人が、いくつかの塊になっていたのです。
多分1塊に20~30人?
皆ちゃんと四角いっぽく並んでいて。
驚きながら、我々は最後尾の塊に入る。
我々の塊は5つ目でした。
バスがやって来ると、
1台分の人間が乗り込み、後ろの塊が前に進むのですが・・・
その乗降が!
バスの姿が見えてくると待機中の塊に緊張感が走り。
バスが停まると、人々は入口付近に集まる。
そして「プッシュー」とドアが開いた・・・
途端!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・!!!!!!!
乗る人も降りる人もマトモにタックルです。
みんな前しか見ていない。
とにかく自分が乗るのに、降りるのだけに必死。
凄まじい勢いでぶつかり合っているけれど、誰も文句言わない。
表情も堪(こら)えたような無表情。
当たり前の事と受け入れている様子。
そして、ひとしきりの闘いが終わった後
バスと下りた客は去っていく。
何事もなかったかのように、平然と。
何なんだ
このスポーツのようなアッサリ感は???(@@;;
そして私たちの塊が次になった時。
前川先輩はおもむろに
「バッグかして( ̄  ̄)」
私とヨーコちゃんがバックバッグを渡すと
先輩は両肩に1つずつ掛け
「 絶 対、乗 っ て お い で や 」
そしてバスが到着。
ドアが開いた途端、前川先輩は
「お~らおらおらおら~~~!!!!!!!
ど~けどけどけどけ~い!!!!」
叫びながら突進し、瞬く間に消えた(!)
!!!!????
先輩???(驚)
一瞬アクションが遅れた我々は
バスの中から洪水のように出てくる人波に襲われ
「きゃあ!」
「いたい!」
等と悲鳴を上げながら何とか中に入りこんだら。
「ここ!早く!」
前川先輩は既に3人分の席を陣取っていた(!)
(乗車率120%以上)
そして降りる時も先輩は
「シアシアシアシア~~~!!!!!!!」
*シア=下(降りる、の中国語)
同じ要領で、消えました。
・・・何だこれは?中国人か(汗)
一瞬思ったのですが。
いや違うな(~~)
先輩はバッグを周囲の人にぶつけまくって
降りていたので、中国人達から「何だコイツ(怒)」と
ヒンシュクを買っていました。
ぶつかるのは仕方のない事として受け入れるが、
それ以上の迷惑はなるべくかけないように。
列車やバスの乗り降りから見て
それが中国ルールだと判断したのですが。
しかし
先輩の行動は、それを超えていて。
寧(むし)ろ大きなバッグを利用し
周囲の人を攻撃し、ぶっ飛ばしながら道を作っていました。
それは 「 掟 破 り 」
そらヒンシュク買うで、あんた(汗)
中国人でもない。
勿論、日本人の行為でもない。
じゃあ何だ?
サルか?(大汗)
「サルみたいな人」 から
「サルそのもの」 になったって事か?(大汗)
・・・嫌な汗が出てきました(--;
つづく。
この話は1991年の夏の出来事を書いています。
古くて、すみません!良かったら一緒に当時の中国を感じてください。
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久々に前川先輩登場なので補足を。
以前の 【参】 【五】 【16】 【29】 【30】 辺りを読むと彼のキャラ及び
何故「サル」なのかお分かり頂けるかと・・・特に【参】、【16】、【30】あたりは
詳しく描いています。
それにしてもまだ旅程は半分です。既に50回超えた。
長いなこれ(汗)
この後もエピソードてんこ盛りですので長~い話になりますが、
どうぞ引き続き読みに来て下さい。
さて本文について。
一見メチャクチャに見えるバスの乗り降り。
でも無秩序なようでも人々は共通の動きをしている、
それが恐らく「中国ルール」と感じました。
なのでルールに従っていない前川先輩は明らかに浮いていました。
そして私は見逃さなかった。
乗り降りの時に、先輩が笑っていた事を・・・
ストレス解消にしとったな(汗)
次回も、前川先輩です・・・^^;
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