CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

TAXIの運転手さんと話をするのって
結構好きです。

次会うかどうか分からないけど
…いや、会うかどうか分からないからこそ

普段よりオシャベリになって、本音も言える。



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今回の出張ではアテンドが多かったので
TAXI乗ってもオジサマの話し相手にならないと、で。

運転手さんと余り話する機会がなかったのですが。


しか～し！！


そんな中でもいました、印象深い運転手さん。

お二人。

場所は台北と台南。

ほぼ同じ年。

でも全く考えが違う。



とても興味深かったです。



以下レポートです。



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台南の訪問先を出る時に呼んでもらったTAXI。


運転席から出てきたのは、色が浅黒く身長が低い初老の男性。

ちょっとクシャおじさんにも似た風貌で

南の人らしい顔つきだと思った。

訪問先の人が運転手さんに次の行き先を中国語で告げる。

運転手さんは台湾語で回答。

田舎の人らしく大きな声で一生懸命話す運転手さんで

訪問先の人も苦笑していた。



この運転手さん、台湾語か・・・

あまり世間話できないな。



等と考えながら荷物をトランクに乗せ

訪問先の人に御礼を言って握手して出発。



走り始めて暫く後部座席の日本人オジサマ2人と

話をしていると。。。



「NI是日本人ﾛ馬？（日本人かい？）」（←中国語）



運転手さんが急に大声で話し掛けて来たので



「是。（はい）」と回答。




「NI国語講的很好！（中国語上手いな！）」

「ハハ…いや。謝謝＾＾；」



「日本の技術は先進的だ！」

「アハハ…そうです…ね、はい」



運転手さんは一方的に話かけ、私は相槌を打つ形。



ここで後部座席のオジサンが窓の外の畑を見て

「あれは何を植えてるのかな？」等と話していたので

運転手さんに聞いてみようと。



「あの畑は（私の側の窓の外を指差す）何を植えているんですか？」

「あれはサトウキビだ」



「（後ろに）サトウキビなんですって！」



オジサマ達 「あーサトウキビか～」

私 「ここら一帯ずっとそうですよね！やっぱり南だから

サトウキビなんて適しているんでしょうね」



後ろのオジサマに説明していると、また運転手さんが



「さっき出てきた会社のあたりは昔、全部さとうきび畑だった。」

「そうなんですか！へぇ～」



「日本が統治していた時は、ここらのサトウキビを日本に運んだんだ！」

「ほぉ・・・」



「日本に運んでった！」

「あ、はい」



この 「日本に運んでった」 のリピートを

私は、私の相槌がハッキリしなかったので、

運転手さんが、もう一度言ってくれたのだと考えました。




「私は終戦の年に生まれたから日本語は話せないけど

両親や祖父母はみな日本語を話せる」

「まあ、そうですか！」



「日本人が作ったダムもある。知ってるか？」

「知っています。八田與一さんですよね？」



「そうだ！」

「やっぱり有名なんですか？」



「有名さ！農業やってる者なら皆、知ってる。

あのダムが出来たから、ここらでも作物を作れるようになったから」

「そうですか・・・（嬉）」




ちょっと誇らしい気持ちで

窓の外の景色を見ていました。



「あの辺りは米作ってた！」

「そうですか」



「そして出来た米を日本に全部運んでった！」

「ふん・・・（相槌）」



「サトウキビも米も、日本に全部運んでった！」





・・・あれ？

・・・・・（考）





「あの・・・ラオシーフ（←敬称の一種）。

・・・日本があまり好きじゃないんですか？」

「・・・・・・・・」




運転手さんは急に黙って、それから




「正直言うと、嫌いだね」





・・・やっぱりそうか。




表情が変わらないから、分からなかったな。



ちょっと複雑な気持ちだけど

これだけで私が怒る必要もないし・・・。




「どうして日本が嫌いですか？」




理由を聞いてみようと思いました。







つづく。







運転手さんから話し掛けてきたので、てっきり好感を

持ってくれているのかと思いきや「本当は日本が嫌い」と。

では、その理由を聞いてみようと思いました。




　　

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