CHINA QUEST*中国にはまったOL⇒女性社長の人生修行

【一旦、休憩】


夜の外出にはまだ時間があったが

一旦ホテルで休憩する事にした。




壁掛け（だけだ）が、エジプトらしい。



1時間後。

　ソッコー散らかった。



姪1号は、ずっとベッドで寝てる。

飛行機酔いから始まって車酔いもしていたそうだ。

だから無口で無愛想だったのか（！）




「しんどい時は、しんどいって言わなアカンで？
　旅疲れは普通の事なんやから。

　あんた、ずっとブス～っとして 『大丈夫』 しか言わないから
　何かあったのかと思って心配しててんで。（～。～；）」




体調不良を言わない事で
1号は気遣いのつもりらしかったが

気遣いきれずブスっくれるくらいなら、正直に言えばいい。
車の中で休むとか、スケジュールを変えるとか方法はあるのだ。




「だって、乗り物酔いなんて久し振りやねん。
　こんなになるとは思わんかってんもん。」

怒ったように1号。



「・・・・」




折角いい思い出にしてもらおうと思ったのに・・・

乗り物がどうたら言うてたら
この先どうすんの。



歯がゆく思ったが。




しかし、

この子も初めての海外で
初っ端からロングフライトで、着いた途端に

言葉も環境も違う異国なら
変な緊張もするか・・・




自分が16歳の頃や
初海外時を思い浮かべると
1号の状態も無理ない気がして、それ以上言うのは止めた。



「何か買ってくるわ。何か食べたいモノある？」



何も食べたくないらしい。
敢えて言うなら「水」だと。



ホテルの隣にスーパーがあるって
ガイドが言ってたから、行ってこよ。




部屋の外に出た。

欧米系とエジプト人ばかりだ。
アジア系は殆どいない。

慣れれば、どうって事ないのだろうが
少数派及び正体丸分かりの緊張感。




近くの市場は屋内だった。

両端に雑貨、ガラス細工、木彫り、宝飾店など
みやげモノ屋も並んでいて

私はその真ん中を歩く。



「コニチワ！」
「ハロー？」
「ニーハオ！」



次から次へと声を掛けられるが。

呼び込みの商売用の笑顔に、どう反応すべきか分からず、
サングラスを掛けた。



ざっと見た所、スーパーは入口の2件しかなかった。

商品が棚に並んであって、
子供や兄ちゃんが店番をしている店の前を

様子見でウロウロし、
愛想の良さそうな兄ちゃんのいる店に入った。

どこにも値札はついていない。
確認して、掛け合いか・・・



「I want to buy these, and this one.（指差し）
　How much?（ちょっと緊張）」


とにかく通じりゃいいわ（汗）
先ず意思伝えんと。


兄ちゃんも、簡単な英語だったので
コミュニケーションは出来た。



ミネラルウォーターのボトル（姪1号用）
ダイエットコーラのボトル（私用）

ポテトチップス1袋（私用）


合計25エジプトポンド。（約410円）



高いか、それなりかも分からないが
一応ビックリ顔で




「Too expensive！」 とは言ってみる。

が、

「Not expensive.」返されて、アッサリ諦めた。




初めての国だし
兄ちゃんガイジンだし何か怖いし（未知の意味で）

私も見た目でガイジンって丸分かりだし
モノの相場もよく分からんし。


要するに、おっかなビックリだ。




恐怖にも似た緊張感に、ふと



中国でも最初の頃は、そんな気分で買い物してたっけなぁ・・・



怖いような
恥ずかしいような気持ち。




でも、今日は同じ感覚ではなかった。


以前のあの、血がにじむような
鋭い胸の痛みではなく、

一瞬の遠い感覚しかなかった。




傷つきたくなくて
何でもガムシャラに経験積んできたのと引き換えに

感受性が鈍ったのかもしれない。




もう値切る気はなかった。



素直にお金払うのも、たまにはイイやん。

多少、高いかもしれないが
お金出せば目的のモノは買えるのだ。

それでも、いいやん。
値切るのも、しんどい。

すんなり行きたい。



未知の環境に萎縮している事を誤魔化そうと、

そして怖さと面倒から逃げるように
自分に言い聞かせた。



ふと、今まで中国アテンドした日本人や
両親と中国旅行した事を思い浮かべた。



あの人達も、こんな気持ちやったんかな・・・



当時、ふっかけられても素直に
払おうとする彼らを歯がゆく思った事を思い出した。



少し気持ちがわかった気がした。

何だかテンション上がらない。
いや、無理に上げたくないと思っている自分がいるようだ。



ここには、楽しい旅行をしに来ているのだから。




部屋へ戻った。

　

　



上の写真を撮っていると

「何してんの？アコらしいな（￣ー￣）くす」


姪1号が笑う。



何か、上から目線やな・・・（汗）

でも、この子が強がれるのは今、私だけか。
この子なりに、普段のテンション保とうとしてるんだろう。



「これはエジプト研究やから。
いいか、外国来たら全てが教材やで。

スーパーに行って、どんなモノが売っているか
よ～く観察する。傾向を探れば
その国の経済状況とか、見えてくるからな。」


「ふ～ん（￣ー￣）くす」



オーバーに、いつもの「変わり者アコ」を演出しておいた。



しかし実際、スーパーの品揃えを見て
見えたものはあったのだ。

売っていたものには殆ど英語の表示があり
売れ筋もポテトチップスや見慣れた炭酸飲料水

観光ホテルの近所とは言え
エジプト人はゴロゴロその辺にいるのだ。

だが、伝統的な食品は全くなかった。



外国ブランドが相当入っているようだし
逆に自国ブランドはあまりなさそうだ。


何となくだが
他力本願なムードを感じた。






つづく。






　　

↑アコ目線のエジプト旅行記如何ですか？
面白かったら押してやって下さい。張り切って更新します。



情けないけど、ちょっと萎縮していますね・・・
まあ、でもそんな感覚もたまには新鮮でいいかな？（＾▽＾）

ところで。
スーパーの品揃えで感じた他力本願な感じは
果たして、どうなのでしょうか？

それは、また道中おいおい確認していきます。

次回はチップの話か、夜の観光か、どちらかです。




扉ページ←「ホーム」をクリック！で【今日の 小日記 （何それ、と言わないで＾＾；）】やってます。
私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非！